TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

太巻き寿司の具に干しシイタケと豚肉とホウレン草入れると美味しいよ!

私が子供だった頃

母は運動会など晴れの時には

よく太巻き寿司を作ってくれました。

 

この太巻き寿司がとっても美味しくて、大好物だったのですが

お店で同じようなものを求めようとしても

 

そんなに変わった具でも無いにも関わらず

あんまり似たようなものって、売っていないんですよね……。( ;∀;)

 

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「そんなら自分で作れば良いじゃない?」

── ってとこなんですけど

 

うちの家族

夫も子供も、太巻き寿司があんまり好きじゃないので

 

一生懸命作った所で全然喜んでくれない……

ゆえに

独りで空しく大量の太巻きを食べる事になる……

 

っていうのが

目に見えちゃってるんですよ。(T_T)

 

そのため

 

なかなか作る気にもなれないんですよねえ……。

 

 

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しかしながら

せっかくの

母直伝の太巻き寿司。

 

この味をあたら風化させてしまうというのも、なんだかモッタイナイような気がしますので

 

ここにそのレシピを

ご紹介したいと思います!

 

 

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材料

 

すし酢

海苔(全形サイズ)

 

豚肉の細切れ

干しシイタケ

ホウレンソウ

たまご

桜デンブ

 

めんつゆ(醤油でもOK)

砂糖

 

 

 

作り方

 

お米を炊いて、おひつ状の器に移し

すし酢を加えて、しゃもじで(切るように)混ぜながら

団扇などでパタパタあおいで熱を冷まします。

 

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すし酢

何でも良いのですが

実家ではコレを使っていました。(お手軽です)

 

《具の準備》

 

干しシイタケを水で戻します。

 

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戻したシイタケ豚肉

シイタケの戻し汁にめんつゆ(または醤油)を加えた汁で炒り煮にします。

 

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煎り煮にしたシイタケ豚肉

汁気を切って分けておきます。

 

次に

茹でたホウレンソウを水で冷やして絞ったものに

軽くめんつゆ(または醤油)を掛け、絞り、

根元の繋がっている部分を切り落とします。

 

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溶き卵めんつゆ少々と砂糖

甘めの卵焼きを作り

熱を冷ました後で細長く切ります。

 

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太巻き寿司に入れる

以上に用意した

 

シイタケ

豚肉

ホウレンソウ

卵焼き

 

それと

桜デンブを少々です。

 

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巻きすに海苔を敷き

その上に寿司飯を薄くのばすように乗せて行きます。

 

ご飯は、一面にびっしりと敷き詰めないで

向こう側五分の一くらいのスペースは開けておいて下さい。

(海苔が重なる部分の余地が必要なため)

 

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先ほど準備しておいた

シイタケ、豚肉、ホウレンソウ、卵焼き

ご飯の真ん中に一列ずつ乗せ

桜デンブをふりかけます。

 

手前側から向こう側の海苔部分に着地させるようにして巻いていきます。

 

海苔の重なった部分を下にして置き

包丁で一口大にカットしていきます。

 

 

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ご飯の粘り気が付いて、次第に切れにくくなってくるので


清潔な濡れ布巾を用意しておき

それで適時、刃を拭いながら切ると良いですよ! (^_-)

 

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個人的に

 

この太巻き寿司の美味しさのポイント

シイタケ豚肉にあるような気がします。

 

あと

 

緑色の野菜が

良く使われているキュウリじゃなくて

ホウレンソウってところかな~

(なかなか、ありそうで無いんですよね、これが)

 

本当に美味しい太巻きなので

 

みなさんも良かったら作ってみてくださいね ♪ (^_^)

 

 

 

 

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エッセイが好き!~私の好きなエッセイシリーズ5選

エッセイって良いですよねぇ。

 

自分以外の他人が

何について

どんな風に感じているのか?

とか

どんな風に思考を巡らせているのか?

って

なかなか興味深いものがあるのですが

 

そういう所を

サラッと気楽に窺い知ることが出来るのがエッセイの良い所!

 

私はエッセイを読むのが大好きなので、子供のころから色んな作家さんのエッセイを読んでは

その作家さんに一方的な親しみを抱いてきておりました。(#^^#)

 

という事で

 

今回は

私がこれまで愛読してきた

エッセイの一部をご紹介しようと思います。

 

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私が人生で初めてハマったエッセイは

小学校の5~6年生あたりから中学生くらいの頃にかけて愛読していた

佐藤愛子さんの

「娘と私の〜」シリーズです。

 

昔気質でサムライみたいに勇ましい性格の愛子先生と、現代っ子のお嬢さん。

 

この二人が毎度巻き起こす、抱腹絶倒のエピソードの数々が面白すぎて

少ない小遣いからこのシリーズを

まるで中毒のように

買っては読み、買っては読みしていました。

 

愛子先生の面影やいささか突飛な言動が

実は

どことなく私の母に似ているところがありまして

 

そんなところにも親しみを感じたりしていたのかもしれません。

 

 

そして

 

同じくらいの年頃に

同じくらいハマっていたのが

 

遠藤周作さん(狐狸庵先生)がお書きになったエッセイの数々です。

(狐狸庵先生シリーズ)

 

遠藤周作さんと佐藤愛子さん、そして北杜夫さんあたりは

皆さん、お友達関係のようで

 

お互いのエッセイの中にお互いが出てきたりして

その辺の所も興味深いものがありました。

 

遠藤周作さんと言えば

「沈黙」

とか

「海と毒薬」

など

重厚でシリアスな名作の数々で知られた大作家ですが

 

そんな小説世界のイメージとはまるっきり違って

エッセイの方は

ひたすらユーモア全開の面白おじさんなんですよ!

 

私は、遠藤周作さんの知り始めはエッセイの方だったので

かなり後になって小説を読んだ時

その空気感のギャップにかなり驚いてしまいました。(^^;)

 

 

少女時代から

いい大人になった現在に至るまで

ふとしたときに

気が付くと手を伸ばしているエッセイ本──というのもありまして

 

それが

東海林さだおさんの

「丸かじりシリーズ」です。

 

世の中に存在している

ボー大な種類の食べ物

ありとあらゆる角度から観察考察

次から次へと

面白エッセイにまとめあげてしまう ────

 

東海林さだおさんのセンス文才といったら

ちょっと尋常ではありません。

 

紛れもなく

天才!!!!

としか言いようがありません。(◎_◎;)

 

さらに

 

ショージ先生はさすが漫画家さんだけあって

付けられているイラストとか

それに添えられている手書きのコメントとか

 

これがまた

絶妙に可笑しくって

味わい深いところなんですよねぇ。

 

 

高校生から大学生くらいにかけての時代には

村上春樹さんの

「村上朝日堂」シリーズ

よく読んでいました。

 

村上春樹さんは、わが故郷・船橋(千葉県)にお住まいになっていた時期があるんですけど

 

その頃のエピソードとして

 

当時の船橋市はイイカゲンな所があったらしく

公道に植えてある桜の街路樹の管理でも

毛虫がビッシリ発生しきった直後に、殺虫剤なんかを撒いたりするもんだから

あたり一面

毛虫の死骸がうようよ散らばる

大惨事になってるよ!

 

──という話が紹介されていたのですが

 

当時船橋市民だった私も

船橋なら、いかにもありそうなことだな~」

と笑いながら納得していたものです。

 

(私の小学校時代には、学校近くの通学路の電信柱にも、堂々とポルノ映画のポスターが貼られている──なんて事が、いたって普通にあるくらいでしたから)

 

また

 

このシリーズのイラストを担当されている安西水丸画伯(千葉県千倉町出身)が、村上さんとの対談上

 

「故郷の千倉ではヒジキが豊富に取れたので、ヒジキは歯磨きに使っていた」

アワビなんかはもう、取れ過ぎちゃって、もはや子供のおやつになっていた」

語られていたエピソードには

 

「千倉は海鮮パラダイスか!」

 

────と衝撃を受け

非常に強く印象に残っています。

 

 

大学生くらいの頃には

椎名誠さんのエッセイもよく読んでいました。

(あやしい探検隊シリーズなど)

 

「昭和軽薄体」と名付けられた

話し言葉さながらのこなれた文章が、斬新かつ新鮮に感じられ

 

椎名さんのゴーカイなお人柄や、楽し気なアウトドア生活も好ましく

憧れるものがありました。

 

それと

 

椎名さんの本の表紙や挿絵をしばしば担当されている

沢野ひとし画伯イラスト

私は無性〜に大好きなんですよね。

 

本の雑誌を買った時など

沢野さんのイラストを切り抜いて

下敷代わりに使っているクリアファイルにはさんだり──

 

なんて事も、よくしていました。

 

 

その他には

林真理子さん、群ようこさん、泉麻人さん

などのエッセイも大好きで

よく読んでいました。

 

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── と

こんなふうに見てみると

 

エッセイが面白い作家さん

しかも

それがシリーズ化しているような作家さんって

 

たいがいが

人気作家になってるんですよねえ……。

 

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おそらくそれって

 

多くの人に

すらっと気楽に読ませることができる

文章のうまさ

 

ものごとに対する

目の付け所や切り口の

独特さ(独自の個性)

 

素材を

他人にもちゃんと「面白い」と思われるような話に

仕立てあげることが出来る

手腕(客観性)

 

この辺の所が

きちんと備わっているからこそ

 

なんでしょうねぇ~……。

 

 

エッセイが上手な作家さんって

 

傍からは

サラサラッと気軽に書いているように見えますけど

 

これって実は

やってみるとなかなか難しい

 

名人芸なんだと思いますよ~……。

 

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こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。

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摩訶不思議な植物・マンドラゴーラについて~霊力を秘めた根っこ人形の取り扱い方などなど。

先日、カレル・チャペック

「園芸家12ヵ月」

という本を読んだとき

 

訳者のドイツ文学者

小松太郎さん(1900-1974)が巻末の方でお書きになっていた訳注の中で

 

マンドラゴーラ

という植物についての紹介があったのですが

 

これがあまりにも摩訶不思議

奇妙キテレツ過ぎましたので

ここにご紹介したいと思います。

 

 

不思議な植物マンドラゴーラについて

 

小松さんはこのようにお書きになっています。

 

英語では別にマンドレークとも言い、ドイツ語ではアルラウン、またはアルラウネとも言う。

チャペックがここにあげている一連の植物のうちで、エデンの園にあるという「知恵の木」を除くと、神秘的な点ではマンドラゴーラが随一といえるだろう。

 

中公文庫「園芸家12ヵ月」訳注より

 

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マンドラゴーラ(Mandragora)

またの名を

マンドレイクMandrake

 

この植物は

ナス科マンドラゴラ属

に属する

地中海沿岸からトルコにかけてが原産の

実在の植物です。

 

この本において小松さんは

「メギ科」と書かれているのですが

本当の所は「ナス科」

 

さらに

 

「花は黄色でやや緑色をおび」

とも書かれていますが

花の色は紫っぽい青色です。

 

(この訳注が書かれたのは昭和34年という、かなり昔の時代ですので、当時得られる情報は、今より非常に少なかったのではないかと思われます)

 

また、小松さんの訳注には

 

「マンドラゴーラは学名ポドフィルルムの中にある種(スペシース)のうちの一つで、地中海沿岸地帯原産のオフィキナルムという植物」

とも書かれてあるのですが

 

ポドフィルム(Podophyllum)

という植物は

たしかに北米で

mandrakeと呼ばれてはいるものの

 

ナス科マンドラゴラ属に属する、いわゆる「不思議植物のマンドレイクとは

全然別モノであることが

現在ではわかっております。(^^;)

 

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こちらが北米で「マンドレイク」と呼ばれる事もある「ポドフィルム(Podophyllum)」という植物なのですが、不思議な植物「マンドレイク」とは全くの別物です。



──── さて

 

ナス科の方の

不思議植物として知られている

マンドラゴーラ(マンドレイク)

 

こちらになります。

 

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この植物の根っこ

形が人間に良く似ていると言われています。

(とはいえ、実は個体によるんですけどね……)

 

そして

 

この植物のには

 

催眠作用があったり

 

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催淫作用があったりして

 

媚薬として使われる事があったそうです。

 

そのため

和名としては「恋茄子(こいなすび)」なんて名前が付けられているんですよ。

(なんか可愛いネーミングですね!)

 

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葉っぱには鎮痛、麻酔作用があるために

外科手術に使われたりしていました。

 

さらに

 

葉っぱ

タバコのようにして吸う

なんてこともあったみたいです。

 

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このように

として使われる植物というのは

たいがい危険な毒草であることが多いんですけど

(薬と毒は表裏一体)

 

マンドラゴーラも御多分に漏れず

やっぱり毒草

 

興奮、幻覚、幻聴、頭痛、発熱、痙攣、眩暈、視力障碍などを引き起こしてしまう

 

アトロピン、ヒヨスチアミン、スコポラミンなどのを持っています。

 

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さて

 

根っこが人間の形をしている所や

不思議な毒性(薬効)を持っていることなどから

 

昔の人はこの植物に

神秘的なパワーを感じていたようで

 

中世のヨーロッパでは

これの根っこを人形として彫りつけたもの

 

子宝安産

金運アップ

裁判必勝

病気除け

魔除け

 

などに効果アリ!

──── として

お守りのように使っていました。

 

 

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ところが

 

そういう霊験あらたかな所をアテにして使うためのマンドラゴーラの根っこは、普通の物ではダメで

 

特別なものでないといけない!

って話なんですよ。(; ・`д・´)

 

でもって

これを手に入れるのが

非っ常〜に難易度高いんです!

 

どれくらい難しいのかと言いますと

 

まず

 

霊験あらたかなるマンドラゴーラっていうのは

 

絞首台の下に生えていなければならないという……。

 

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しかも

 

そのマンドラゴーラの

 

無実の罪で絞首刑にされてしまった、気の毒な男性受刑者の精液から生え出たものでなければならない

という

スペシャル無茶振りの激レア品!

 

そして

 

もし、仮に

そんな株が本当に見つかったとしても

そのように魔力を秘めている株の根っこというのは

 

引っこ抜こうとすると

パッ!と消えてしまうんだそうです。

 

ところが

 

幸いなことに

消えない場合もあるって話なんですが

 

その時には

 

とてつもなく恐ろしい叫び声をあげるので

 

抜こうとしている人は

驚きの余り

ショック死してしまうんだそうですよ~!!

 

 

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まずしっかり耳栓をしてから抜きましょう。

 

そんな苦難を

どうにかこうにか乗り越えた末

 

この貴重な根っこを手に入れることが出来た場合には

 

これを人形の形に彫って、色んな洋服を着せてやり

立派に盛装させてにおさめ

 

家の中でも、決して誰にも見つからないような場所に置き

 

ごとに食べ物飲み物をあげ

 

土曜日ごとに

葡萄酒入浴させてやり

 

新月がめぐってくるたびごとに

新しい洋服に着替えさせてあげる必要があります。

 

面倒くさっっ!!

 

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そうした上で

 

いざ

何かのお願い事があるとなった日には

 

いよいよ

隠しておいた所から持ち出してきて

根っこ人形にお願いをしたんだそうです。

 

 

中世のヨーロッパでは、その霊力を頼みとするために

マンドラゴーラの根っこがさかんに売買され

 

ドイツでは1つ

60ターラー(日本の通貨に換算すると約15000円)もの値段が付けられていたそうですよ。

 

────ん?

 

こんなに檄レアな根っこが1万5千円って

むしろ

安すぎないかい??

 

と、思うかもしれませんが

 

この訳注が書かれたのは

先ほども申しましたように

昭和34年(1959年)です

 

当時の大卒初任給1万円くらいだったそうですから

今(令和4年)の貨幣価値に換算してみると

15~20倍くらいでしょうか

 

これを15倍してみると

 

霊力を持ったマンドラゴーラの根っこのお値段

ざっと

22万5千円!

 

これを高いと思うか

安いと思うか……

 

私なんかは

 

たぶん、ほとんどがインチキだったんじゃないの……?

 

なんて思ってしまいますけどねぇ……(-_-;)

 

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このマンドラゴーラ

 

現在では日本でも

園芸屋さんのサイトなどでを入手することが出来るようです。

 

春咲きのマンドラゴーラは男の子で

オフィキナルム(officinarum)

秋咲きのものは女の子で

アウツムナリス(autumnalis)

と名付けられています。

 

とはいうものの
この植物

 

花が咲く事自体が非常に珍しくて

3~4年に1度咲けば良いぐらいなものらしいですよ。

 

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そんなマンドラゴーラの花言葉

「恐怖」「幻惑」

だそうです。

 

う~ん

いかにも!

っ感じですね……。(^^;)

 

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太ってもいないのに「二重アゴ」

特に太っているってほどでもないのに

アゴのあたりが何故かたぷたぷして

二重アゴ

になっちゃう事って

ありますよねえ~。(+_+)

 

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正面から見るぶんには、あまり目立たないから良いんですけど

 

横顔を鏡に映してみた時なんかに

「はっっ!!」

気が付いてしまって

 

以来

ど~にも、こ〜にも

気になってしまって……。(-"-;)

 

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これを

どうにか改善したい!

と思うのですが

 

聞くところによると

 

普段、口を閉じている時に

舌が上アゴに着いていない状態でいると

二重アゴになりやすいんだそうですよ!

 

それも

 

舌の先の方ではなく

舌の奥の方(のどに近い部分)

アゴに着けるよう心掛けた方が

 

アゴ下の筋肉を鍛えるには良いんだそうです。

 

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ちょうど

ナ・ニ・ヌ・ネ・ノって

ナ行を発音する時の

「N」

の状態のを意識して

アゴにつける感じです。

 

 

実際

そのようにやってみながら

合わせ鏡で見てみますと

 

アゴ下の、首元のあたりの肉

「クッ」

上がるのが確認できるかと思います。

 

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なるほど~

 

これを習慣づければ

アゴ下肉が引き締まって

二重アゴも改善できるかも!

 

 

──── そう思って

 

ここ数日、私も

舌の奥側を上アゴにつける

というのを

意識しながら過ごしているんですが

 

舌に力を入れて

グーッと上アゴにつけるのって

 

結構

ハードなトレーニングをしている感があって

 

やり過ぎると

頭がクラクしてくるんですよね~……。(^^;)

 

 

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それと

 

鼻呼吸を上手に併用しないと

 

窒息しそうな感じになってしまうので要注意です。

 

 

 

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それにしても

 

特別な機具なんか使わず

舌の位置を意識するだけで二重アゴ多少なりとも改善できるのなら

 

これ

やってみても損は無いかも

って思いますよ。(^_-)

 

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「引き締まれ〜!」

 

 

 

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鳩に関するアレコレ〜なぜ「平和の象徴」なのか?頭の良さはどうなのか?などなど……

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公園や路上や駅などで

「クルックー……」

という声に気が付いてみると

近くにがいたりしますよね。

 

高い所にとまられていたりすると

フンをひっ掛けられるんじゃないかと冷や冷やしてしまいますが……。(^^;)

 

今回はそんな

私たちにとって身近な鳥

 

さんに関するお話の

あれやこれやをご紹介しようと思います。

 

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といえば

平和の象徴

なんて言われていますけど

 

一体いつから

なぜそう言われるようになったんでしょう?

 

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その起源は遥か遠い昔

 

旧約聖書「創世記」の中にある

ノアの箱舟伝説」

がルーツとなっているんですよ!

 

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昔むかし

人々が堕落しきっていたことに呆れ果てた神様は

 

「こりゃ駄目だ。大洪水でも起こしてコイツ等は一旦全滅させ、世界をやり直しせにゃならん」

 

と思いたちました。

 

神様は、その当時ただ一人、まともな人間だったノアにお告げを下しました。

 

「大きな船を造り、おまえの家族と地球上の動物たち一つがいずつを乗り込ませ、大洪水に備えておくように」

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その後、神様は大嵐を巻き起こし

地球全体を流し尽くすほどの大洪水を発生させ

ありとあらゆる生物たちを水の中へと飲み込ませてしまいました。

 

ようやく嵐が収まり

 

ノアは外の様子を探るため

カラスを偵察に放ちました。

 

しかし、カラスは停まって羽を休めるような場所が見当たらないので

すぐに戻ってきてしまいました。

(ここの部分、「カラスは戻ってきませんでした」という話もあります)

 

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それから7日後

 

ノアは今度は

を放って偵察に行かせました。

 

すると鳩は

口にオリーブの木の枝を咥えて戻ってきたのです。

 

「やったー、洪水が収まって世界が平和に戻ったぞ」

 

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こういう伝説があるために

鳩は昔から

平和の象徴とされてきているのです。

 

そして

 

鳩を平和の象徴のイメージとして

全世界的に広めたのは

 

巨匠パブロ・ピカソ (1881-1973)だと言われています。

 

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1949年4月にパリで開催された

世界平和評議会ポスター

 

ピカソが制作した

黒い背景に白い鳩を配したリトグラフ

『鳩』

を使用したことから

鳩=平和のイメージが、世界的に広がったんだそうですよ。

 

(この時描かれた鳩のモデルは、ピカソが友人の画家アンリ・マティスから贈られたミラノ鳩です)

 

ピカソという人は

鳩に対する思い入れが大変深かったようで

鳩を描いた作品が数多く遺されています。

 

宝飾デザイナーとして活躍されている末娘パロマピカソさんは

ピカソが68歳の時の子供なのですが

 

パロマスペイン語

「白い鳩」という意味なんですよ。

 

(日本名にしたら「鳩子」さん、ってところでしょうか)

 

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ピカソといえば ──

 

鳩は訓練すれば

ピカソモネの作品を

見分けることが出来るほど知能が高いんですよ。

 

そして

飛んでいる時の鳩の動体視力はバツグン

なんと

40㎞も先まで見えているそうです。

 

鳩の持つ優れた帰巣本能

昔から伝書鳩として使われていたことでも良く知られています。

 

第一次世界大戦中にも鳩は軍のメッセンジャーとして使われていて

フランスでは

勲章をもらった軍用鳩もいるんですよ!

(その名はシェール・アミ)

 

この

鳩の帰巣本能についてなのですが

 

実は鳩には

とてつもなく優れた聴覚があって

 

人には聞き取れないほどの低周波音を音響として聴き取る事によって

彼らはそれを可能としている

──とも言われています。

 

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すごいな~鳩!

 

もしかして

カラスより頭いい!?(◎_◎;)

 

────なんて思ってしまいますが

 

さすがに、鳩さん達は

カラスほど頭良いわけじゃないです。(^^;)

 

カラスは鳥類の中でも断トツめちゃくちゃ頭良くって

人間の7歳児くらいの知能を持っているといわれています。

(ひぇぇ〜、カラス恐るべし!)

 

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鳩のフン害などに悩まされている方の中には

巣ごと撤去したい!

お考えになっている方も多い事と思いますが

 

野鳥の巣を撤去する時は

中に卵があったり雛がいたりすると

 

必要な許可や申請が無い場合

鳥獣保護法違反

(1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の可能性も有り)

なってしまいますので

 

くれぐれも気を付けましょう。(+_+)

(卵や雛がいなければ撤去してもOKです)

 

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また鳩は

 

世界中に鳩の料理があるくらい

食べても美味しい鳥

として知られているのですが

 

これも

その辺にいる鳩を許可なく勝手に掴まえたりすると

 

鳥獣保護法違反

(1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の可能性も有り)

ということになってしまいます。

 

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そもそも

 

食用として養殖されているわけでもない

その辺にいる鳩には

 

色んな病原菌が付いてる可能性が高いので

食べたりするのは危険

── とのことですよ。

 

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気を付けましょうね。

 

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日本においては、鳩は昔から

八幡神(八幡大菩薩)のお使いとしても知られています。

 

八幡神(やはたのかみ、はちまんしん)

というのは

武運の神様

 

誉田別命(ホンダワケノミコト)とも呼ばれ

応神天皇と同一視されている神様です。

 

(応神天皇は、神功皇后の御子であり、仁徳天皇のお父さんにあたる方です)

 

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源氏と鎌倉武士の守護神

鎌倉の

鶴ケ岡八幡宮の楼門に掲げられた

八幡宮「八」の字は

二羽の鳩になっているんですよ。

 

そして

それにちなんで作られたお菓子が

 

鎌倉名物

豊島屋の

鳩サブレ―

です。

 

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鳩サブレ―の誕生は

1897(明治30)年

 

豊島屋の店に訪れた西洋人からビスケットをもらった初代店主・久保田久次郎さんが、それを食べて

 

「うわ、美味しい!

これからの日本の子ども達に喜ばれるお菓子はこれだ!」

 

と感激し

試行錯誤の末に出来たのが

この鳩サブレ―だということです。

 

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鳩サブレ―、美味しいですよねぇ。(^_^)

 

そのまま食べても美味しいんですけど

 

尾っぽや頭のほうをコーヒーや紅茶に浸して食べるのも、私は大好きです ♪

 

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鳥にフンを引っ掛けられても、心はポジティブに。

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島崎藤村の名詩「鶏(にはとり)」のご紹介

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太陽にはカラスが住んでいるそうですよ。(中国の伝説)

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毒を持つ鳥って実在するんです!(◎_◎;)

todawara.hatenablog.com

 

 

 

こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。

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ケルトの妖精物語には日本の昔話にソックリなものがある!~W・B・イエイツ「ケルト妖精物語」

今回は

アイルランドの詩人

ウィリアム・バトラー・イェィツ(1865-1939)が

アイルランドの民間伝承を拾い集め、編纂した

ケルト妖精物語」

という本をご紹介いたします。

 

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ケルト(Celt)というのは

 

紀元前5世紀ごろからヨーロッパの中西部で繫栄していたものの

その後

紀元前1世紀ごろまでにローマの支配下に入り

ゲルマン民族に圧迫され、衰退してしまった

ヨーロッパの先住民族のことを言います。

 

現在もなお

 

フランスのブルゴーニュ地方

アイルランドスコットランドウェールズ(イギリス)などの地方に

その文化が伝承されています。

 

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私にとってケルトと言えば……

 

アイルランドの歌手

エンヤ(Enya)のイメージなんですよねえ……。

 

なので

今、この記事はエンヤの曲を聴きながら書いております。(^_^)

 

霧に白く煙る大自然の風景を思わせるような、神秘的な雰囲気。素敵ですねえ……。

 

 

♪こちらはエンヤの「Orinoco Flow」


www.youtube.com

 

この本の中では

アイルランドに伝わる様々な妖精たちが紹介されています。

 

 

イェィツが巻末の附録で解説するところによると

 

妖精には

・仲間と一緒にいる者

・一人でいる者

大別して二種類のものがいるそうです。

 

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それでは以下に

この二グループに大別された妖精たちを

簡単にご紹介していきましょう。



《仲間と一緒にいる妖精たち》

 

シーオーク(Sheoques)

陸に住む妖精。

本来は神聖な茨の茂みや「ラース」(円形土塁)と呼ばれる昔の要塞などの遺跡に出没する、霊的な存在です。

ところが

時々、人間の子供を盗み、皺くちゃで性格の悪い妖精を代わりに置いていく……なんて困った悪戯をする時もあるそうですよ。

 

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メロウ(Merrow)

水中に住む、人魚のような存在。

コホリン・ドゥリューという魔法の赤い帽子を被っています。

(これがないと水中で生きられない)

男のメロウは緑の歯、緑の髪を持ち、豚のような目、赤い鼻をしているんだそうです。(^^;)

一方、女のメロウは美人です。

なので

女メロウは男メロウよりも、イケメンな人間漁師の方を好きになっちゃう事があるそうですよ。

 

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《一人でいる妖精たち》

 

レプラホーン(Lepracaun)

靴職人の妖精です。

垣根の先に腰掛けて靴を直している姿がよく見かけられるそうです。

けちん坊で大金持ちなので、つかまえると大金の入った壺をゲットすることが出来るそうですよ。(可哀想……)

3月17日に行われている

セント・パトリックデー(St. Patrick's Day)という、キリスト教の聖人を祀るお祭りの日に

マスコットキャラクター的によく使われているのが、このレプラホーンです。

 

 

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クルラホーン(Cluricaun)

レプラホーンの別名です。

夜になって靴づくりをやめ、酒を飲んで浮かれ騒ぐとき

レプラホーン達はこの名で呼ばれるそうです。

 

 

ガンコナー(Ganconer)

怠け者で女たらしな妖精。

パイプを口にしながら物寂しい谷間などに現われ

羊飼いの娘や乳しぼりの娘に言い寄ります。

 

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ファー・ジャルグ(Far Darrig)

赤い服を着た男の妖精。

たちの悪い悪戯者で、悪魔を見せる力があるそうです。

 

 

プーカ(Pooka)

馬、牡牛、山羊、ワシ、ロバなどの姿

また、時には白い羊毛の塊などになって現れます。

自分に乗ってくれる相手 ── 特に酔っ払いなんかが大好きです。

 (最終的に放り落とすイタズラのターゲットとして)

 

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デュラハン(Dullahan)

首が無い、薄気味悪い妖精です。

(首を抱えている事もある)

首なし馬に引かせた黒い馬車を走らせています。

この馬車が戸口に止まった家には、死人が出るそうです。

(縁起悪!)

家の人がドアを開けると

盥いっぱいの血を顔に浴びせかけてくるそうです。

(気持ち悪!)

 

 

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リャナン・シー(Leanhaun shee)

人間の男の愛を求めるという悪女の妖精です。

男が拒んでいる間は、まるで奴隷のようにかしずいてくるのですが

一旦、受け入れられるやいなや

男の生命力を吸い取り

すっかり弱らせてしまいます。

 

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ファー・ゴルタ(Far Gorta)

やせ衰えた姿の妖精。

飢饉のときに国中を物乞いしながら歩き回り

施しをしてくれた人には幸運をもたらしてくれるそうです。

 

 

バンシー(Banshee)

善良な女の妖精。

由緒ある家から死人が出た時に、その死を悲しんで泣くと言います。

 

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──── こう見てみると

 

妖精と言うよりは

妖怪と言った方がイメージに近いような気もするのですが……。(^^;)

(中には不審者としか言いようのないのもいるし……)

色々な妖精がいるもんですねぇ……。

 

 

この本には

彼らに遭遇した人達のエピソードが

「語り伝えられてきた話」としていくつも収録されているのですが

 

その中に、日本の昔話とソックリなものがあって

「え、なにこれ!?」

ちょっとビックリしてしまいましたので

 

以下にご紹介させていただきます。(^_^)

 

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「ノックグラフトンの伝説」

 

昔、ガルティー山脈のふもとにあるアッハロウという谷合に、藁やイグサで帽子や籠を作っている、ラズモアという男がおりました。

 

彼は、たいへん純粋で善良な性格だったのですが、可哀想なことに、生まれつき背中に大きな大きなを負っていて、

そのために大変な苦労をしておりました。

 

ある晩のこと。

町に行って帽子や籠を売ってきたラズモアは、帰り道、瘤の重みで歩き疲れてしまい、ノックグラフトンのところで腰をおろして一休みしていると……

 

「♬月曜、火曜日、月曜、火曜日、月曜、火曜日……」

 

大勢の人々が楽し気に歌う声が、古墳の中から聞こえてくるではありませんか。

 

「♬月曜、火曜日、月曜、火曜日、月曜、火曜日……」

同じ旋律が何度も何度も繰り返されていたので

ラズモアは「月曜、火曜日」の後に途切れた合間に、同じ調子で

「♬それまた水曜日」

と後を付けて歌ってみました。

 

さらに、古墳の中から聞こえる歌声に合わせ

「♬月曜、火曜日……」と歌い続け

そしてまた途切れた所で

「♬それまた水曜日」と歌って、この歌をしめました。

 

彼の絶妙なアレンジに、歌を歌っていたノックグラフトンの妖精たちは大喜び。

彼らはラズモアを古墳の中に招きいれ、丁重に温かくもてなしました。

 

そして、妖精たちは不思議な魔力を発揮して、長年の苦労の元だった背中の瘤を取ってくれました。

その上、彼らが手作りしたと思われる、一そろいの真新しい服までプレゼントしてくれたのです。

 

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瘤が取れ、幸せになったラズモアの所に

ある日のこと

一人のおばあさんが訪ねて来ました。

 

「私の茶飲み友達の一人息子が、以前のおまえさんと同じように瘤で悩まされているんですよ。ラズモアさん、どうか瘤の取れたいきさつを教えてくださいな」

 

親切なラズモアは、おばあさんに妖精に瘤を取ってもらったいきさつを、こと細かに教えてあげました。

 

その後

 

おばあさんと、その茶飲み友達は、瘤のある息子を車に乗せ、田舎からはるばるノックグラフトンまで運んで行き、古墳のすそに息子を置いていきました。

 

息子────名はジャック・マドンと言います。

残念ながら、彼は生まれつきちょっと気難しく、小ズルい性格をしておりました。

 

ほどなくして

古墳の中から楽し気な歌声が聞こえてきました。

 

「♬月曜、火曜日、月曜、火曜日、月曜、火曜日、それまた水曜日」

 

歌声は繰り返し繰り返し、休みなく続いています。

 

俺はとっとと

瘤を取ってもらいてぇんだよ!

 

気が急いていたジャック・マドン、

妖精たちの歌調子に合わせよう、などとは一切考えず、藪から棒に

 

「それまた水曜日!それまた木曜日!」

と、大声でがなり立てました。

 

──ラズモアってやつは一日付け足して喜ばれたそうじゃないか。

 

──そんなら、水曜、木曜と二日足せばもっと喜ぶんじゃねえか?

 

──やつが新調の服を一そろい貰ったんなら、……ぐへへへ、……こちとら二そろい貰えちまうかも?

 

ジャック・マドンの心の中にはそんな計算があったのですが

 

空気を読まずに汚い声でがなり立て、楽しい雰囲気を台無しにした彼に、妖精たちはカンカンになって怒り出してしまいました。

 

「俺たちの歌を台無しにしたやつは誰だ!」

 

ジャック・マドンはたちまち古墳の中に引っ張り込まれ

怒り狂った妖精たちに取り囲まれてしまいました。

 

「よくも、よくも歌を台無しにしてくれたな、おまえはこれから一生悲しい思いをするがいい。そら、もう一つ瘤をくれてやるぞ!」

 

妖精たちは大きな大きなラズモアの瘤を運んでくると、ジャックの瘤の上にペタンとくっつけ、彼を古墳の外へと放り出してしまいました。

 

かわいそうなジャック・マドン……。

 

彼はそれからほどなくして、瘤の重みと長旅のせいで死んでしまったということです。

 

彼は死ぬ間際に、こんなふうに言っていたそうです。

 

「また妖精の歌を聴きに行こうなんていうヤツは、くたばっちまえ!」

 

        (完)

--------------------------

 

これ

日本の「瘤取り爺さん」のお話にソックリじゃないですか?

 

遠く離れたアイルランドと日本とで、こんなに似たような昔話があるなんて、なんだか不思議ですよね……。

 

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このお話以外にも

 

岸辺で美しいメロウ(人魚)がコホリン・ドゥリュー(水中で生きるために必要な赤い帽子)を脱いで髪をとかしていた所

 

彼女を見初めた人間の青年が、コホリン・ドゥリューを取り上げてしまい、仕方なく彼女は彼と夫婦になりました。

 

二人は仲睦まじく暮らし、子供も生まれ、幸せな毎日を送っていたのですが、ある日、妻が隠されていたコホリン・ドゥリューを発見してしまいました。

 

妻(メロウ)は、夫や子供を心から愛していたのですが、海の中に帰って行ってしまい、二度と戻ってくることはありませんでした……。

 

 

────という話があったんですが

(タイトルは「ゴルラスの夫人」)

 

これなんかも

メロウ=天女

コホリン・ドゥリュー=羽衣

に置き換えてみると

日本の昔話にそっくりですよね!

 

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妖精という存在自体、神秘的でロマンティックなんですけれど

 

遠く離れた日本とアイルランド

こんなに似通った伝説が語り伝えられている、っていうのも不思議な話ですよね……。

 

 

19世紀の終わりごろに採集された伝承から成る本書

ケルト妖精物語」

 

その地に暮らしていた素朴な人々や、自然の息吹が感じられるようで

アイルランド版の遠野物語」──みたいな趣がありました。

 

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遠野物語」の河童のお話

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なんと人魚は本当にいるんですよ。しかも「職業」として!

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こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。

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ジェルボールタイプの洗濯洗剤は、使い方を間違えると溶け切らないで洗濯物にベットリ貼り付くから気を付けよう。

みなさん

 

洗濯の際に使っている洗剤

ですか?液体ですか?

 

それとも

ジェルボールですか?

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私は普段ジェルボールを愛用しているのですが

 

ジェルボールって

溶け残ったりして

いささか厄介なことになったりすることありませんか?

 

私の経験で言いますと

 

洗濯機いっぱいにギュウギュウ詰め込んだ洗濯物の脱水が、ようやく終わり

いざ干そうと、それを取り出した時 ────

 

「な、なんだこりゃー!?」

 

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シャツやタオルに

 

ねっとり……

 

ゲル状の物体

貼り付いてしまっている……!!

 

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──── そんな事を

過去に何度か経験しております。

 

最初、私はこれを

 

ガム!?

家族の誰かがガムをポケットに入れたままにしておいたの!?

 

なんて思ったんですけど

 

匂いを嗅いでみたところから

溶け切らなかった

ジェルボールだと判明したのでした。

 

これ

 

洗濯ものを干す前の段階で気が付いても、なかなかヘコむ事態なんですけど

 

すっかり乾いてカピカピになってから見つけた時なんて、めちゃめちゃヘコんでしまいましたよ……。(T_T)

 

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「はがすの面倒くさい……」

 

無理にはがし取ろうとすると

生地を傷めてしまいかねないし

労力も大変ですから

 

こういう事態になった時には

 

被害に遭った洗濯物を水に漬けて洗剤をやわらかくしてから

また水だけで洗濯すると良いですよ。

 

 

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────と

 

そんな事が何回かあったため

 

以来、私は洗濯物の量が多すぎる時には

ジェルボールではなく、液体洗剤を使うようになったのですが……

(普通の量の時はジェルボール)

 

ところが……

 

この記事を書くにあたってネット上を調べてみました所

 

正しく使えば

ジェルボールの溶け残りって

あまり起こらないハズなんだそうです。

 

「正しく」とは ────

「洗濯ものの下に入れる」

 

つまり

 

洗濯ものを入れる前にジェルボールを入れ

その上に洗濯物を入れる。

 

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「それでOK」

 

────だそうで……

 

そう言われてみれば……私は

 

ジェルボール

洗濯物の

ポ〜ンと放り込んでいました。

 

 

先ほど、洗剤の箱を良く見てみましたら……

 

●縦型洗濯機/ドラム式洗濯機

乾いた手で、直接、

洗濯槽の底(洗濯物の一番下)に投入

 

そのように注意書き

しっかりと書かれてありました。

 

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「あらら~……」

 

ジェルボールが溶け残るのは

 

洗濯物の量が問題なんじゃなくて

単に

使い方が間違っていたせいだったのかもしれませんね……。

 

これから洗濯をする際には

ちゃんと

 

真っ先にジェルボールを入れる

ということを心がけようと思います。

 

 

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乾燥機で乾かすと衣類の袖口や裾が折れ曲がっちゃいますよね……

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食洗機で洗ったお皿に変な汚れが付いてくる……

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こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。

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