TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

ジョン・スタインベック「ハツカネズミと人間」の感想とご紹介〜色んな人がいるからこそ人間社会は難しい……。

今回はアメリカの文豪 ジョン・スタインベック(1902-1968)が 1937年に発表した中編小説 「ハツカネズミと人間」について 感想とご紹介を書かせていただきます。 こちらの作品は1992年に映画化されています。主人公のレニー役はジョン・マルコヴィッチ。 二十…

本の紹介「白川静博士の漢字の世界へ」~漢字の成り立ちって結構怖い!

今回は 福井県教育委員会が編集・発行し 平凡社から出ている 小学生向け漢字解説本 「白川静博士の漢字の世界へ」 という本のご紹介をいたします。 こちらの本は、福井県が誇る偉大なる漢文学者 白川静博士(1910-2006)の 古代漢字研究に基づき 小学校で習う…

ご提案・童謡「うれしいひなまつり」の歌詞にある問題個所は、2文字変えれば正しい意味になるのでは?

草木が芽吹き始め、桃の節句が近づいてまいりますと、色々な所で 「♬ あかりをつけましょぼんぼりに」 という歌が聴かれるようになります。 これは 作詞 サトウハチロー(1903-1973) 作曲 河村光陽(1897-1946) により作られ、 昭和11(1936)年に発表された 「…

これからの時代、町内会や子供会やPTAの仕事は、ある程度外注してしまった方が良いのではないでしょうか。

「町内会」「PTA」「子供会」 という言葉で検索を掛けると 下の方にズラ〜〜ッと 「入らない」「廃止」「いらない」「うんざり」「意味ない」 といったネガティブワード付きのものが表示されます─── 一体どれだけ多くの人が この存在に心を悩ませているの…

菊池寛「藤十郎の恋・恩讐の彼方に」の感想~文豪と呼ばれる人の作品はやっぱりズバ抜けています。

本屋さんだけではなく、いまやネット上の世界でも たくさんの小説に出会える時代となりましたが 小説の良し悪しの判断って、 正直ちょっと良くわからない所ありますよね。 さすがに てにをはが滅茶苦茶だとか、誤字や言葉の間違いが多すぎる、なんてレベルだ…

神奈川県民だけど知りませんでした(+_+)「由比ガ浜」と「三崎」の発音アクセントは「頭」を高くするのが地元的には正しいそうです。

私は車に乗っているときに、よくFM横浜を聴いているのですが ナビゲーターさんやアナウンサーが鎌倉の由比ガ浜のことを話す時に、 そのアクセントを 「ゆいがはま(高低低低低)」 と言うのに違和感を持ち 「え?そこは、 ゆいがはま(低高高低低) じゃないの?…

「いまだ解けない日本史の中の怖い話」のレビュー&「綿吹き病」のこと。

先日 「いまだ解けない日本史の中の怖い話」 (三浦竜著 青春出版社刊) という本を読みました。 この本では 奈良時代の怨霊話から始まり 江戸、明治にいたるまで 日本の歴史の暗黒面を怪しく彩る ドロドロとした怨念話だとか 呪詛、外法などの超能力話だとか…

サン・テグジュペリ「戦う操縦士」から「人間と絆」について。

私は先日 サン・テグジュペリ(1900-1944)の 「戦う操縦士」(1942年刊)を読みました。 「星の王子様」で有名なフランスの作家 サン・テグジュペリによるこの本は 第二次世界大戦が始まって2年目の 1940年5月 ドイツ軍に侵攻され、敗色濃厚なフランス軍で 偵察…

オプチミスト(optimist=楽天家)とオポチュニスト(opportunist=日和見主義者)は紛らわしいけど全然違う。

エレベーターとエスカレーターとか ひきだしとしたじきとか 紛らわしい言葉って色々ありますけれど これが 使い慣れない横文字なんかだったりすると さらに混乱しますよね。 あれ?これって 「シミュレーション」 「シュミレーション」 どっちだっけ??? …

「虞れ(おそれ)」という言葉と「魘われる(おそわれる)」という言葉について。

「今日はうららかに晴れていますが、明日になると雪が降り、ことによると吹雪になるおそれがあります」 という時に使われる 「おそれ」 という言葉 ─── これ、漢字にすると 正確には「恐れ」じゃなくて 「虞れ」 だって知ってました!? (私は全く知りません…

紛らわしい言葉〜「おざなり」と「なおざり」について。

「おざなり」という言葉と 「なおざり」という言葉 字面も響きも意味もそっくり なのに 微妙〜に違いがある所が 何とも厄介ですよね。 私の手元にある 「角川国語辞典 新版」では この二つの言葉は以下のように説明されています。 おざなり(形容動詞) 漢字表…

手を洗い終えた→水を止めるため蛇口のハンドルを触る→再び手が汚れる……ということについて。

近ごろ、ショッピングセンターやオフィスなど外出先では 自動水栓の手洗い場が増えていますけれど 家庭の水栓って たいがいが手動ですよね。 手動水栓の場合 手を洗い終え、水を止めるために ここで再度ハンドルに触れる必要が出て来るわけなのですが せっか…

ドロップについて〜「サクマドロップス」には「サクマ製菓」のと「佐久間製菓」の、2種類あった!!

先日はしとしとと雨が降っていたせいか 頭の中にこんな歌が ぐるぐると流れ続けていました。 ♬ むかし 泣き虫神様が朝焼け見て泣いて 夕焼け見て 泣いて真っ赤な涙が ポロンポロン黄色い涙が ポロンポロン…… これはNHKの 「みんなのうた」で 1963年10月〜11…

伝説の霊獣たち〜四霊(めでたい時に現れる鳳凰とか)と四神(方位を守護する朱雀とか)は紛らわしいけど微妙に違う。

ひょんな話の成り行きから 「中国には四つの霊獣がいて……」 という話題が出た時などに 「あー、あの東西南北を護ってるっていう、あれねえ」 とは思うものの 「あれ?その場合の鳥のヤツって朱雀だっけ?鳳凰だっけ?」 とか 「そのメンバーの中に麒麟は入っ…

月にウサギが住むように、太陽にはカラスが住んでいるそうです。

月にはウサギが住んでいると 言われていますが 太陽には カラスが住んでいるって ご存じでしたか? 鳥と太陽とが結び付けられた説話は世界各地にあるようですが 太陽にカラスがいるという話は 古代の中国が発祥です。 どうしてカラスが太陽と結びついたのか…

「鬱然」「鬱勃」~「鬱」なんて字を使いながらも、ポジティブな事を表わしてしまう言葉があります。

「鬱」という字は 鬱病だとか憂鬱だとか ネガティブ方面の言葉によく使われていますので ネガティブ方面にしか使われない と 思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。 (かく言う私もまさにそんな思い込みをしておりました) ところが 大変意外なことに …

美食の巨人・北大路魯山人直伝、超簡単&リーズナブルに作れてしまう絶品雑炊!

私は今 美食の芸術家 北大路魯山人(1883-1959)による随筆 「魯山人の食卓」 という本を読んでいるのですが その中で魯山人が 家庭でも簡単に作れる雑炊のレシピを披露してくれていましたので 今回はそれをご紹介しようと思います。 漫画「美味しんぼ」に出て…

(発見!)コンパスのような歩き方をすると歩幅が大きくなり、より速く歩くことができる。

これは先日 私の母が発見した事なのですが ある時、母は 親御さんに手を引っ張られながら歩いている 2~3歳くらいの幼児を見て ふと、思ったそうです。 「あのパパ、あんなに速く歩いてるのに あの子、よくついて行けてるわね……」 ジーッと観察していた彼女…

アルチュール・ランボーの詩「わが放浪」「幸福」のご紹介

今回は マラルメ、ヴェルレーヌと並んで フランス象徴派の三大詩人に数えられている 放浪の天才少年 アルチュール・ランボー(1854-1891) の詩を2編ご紹介いたします。 ランボーの詩は現在、多くの人の手によって翻訳されているのですが 今回は新潮文庫から出…

酷い手荒れ……利き手の指のパックリ割れには液体絆創膏がお勧め。

寒くなり、空気が乾燥する季節には 手が荒れてしまいますよね……。 私は物心ついた幼児の頃から、冬になると脛に粉が吹くほどの乾燥肌だったので 中年の今となっては、それはもう 冬の手は 地獄の囚人さながらの 悲惨な状態になっています。(+_+) わはははは…

横浜市内18区にそれぞれカワイイ美少女キャラクターが誕生していました。題して「Yocco18」!

先日、地元の情報紙にて 横浜市内にある18の区に それぞれ 美少女キャラクターが 誕生していたことを知りました。 これは 横浜市の魅力を より多くの人に知ってもらおう! という意図で発足された 「横浜18区ブランディングプロジェクト」 という所が企画し…

ビーフシチューとハヤシライスとビーフストロガノフの違いについて。

ビーフシチューと ハヤシライスと ビーフストロガノフ って なんだかそっくりですよね。 一体、どこがどう違うの??? と思って調べてみたのですが 「名前が紛らわしい麺」御三家の タンメンとタンタンメンとワンタンメン 以上に ビーフシチューと ハヤシラ…

「いち早く」の「いち」は「一」じゃなくて「逸」と書きます。

「いち早く(速く)」 という言葉に付いている 「いち」 これを 「一」 だと思っている方は 意外と多いのではないかと思いますが 実はこれは 「逸」 と書きます。 この言葉の元になったのは 「逸早し(速し)」(いちはやし) という古語でした。 意味は ① 心がす…

超ハイセンスでリッチな高等遊民〜青山二郎のエッセイ集「鎌倉文士骨董奇譚」

今回は 装丁家、陶器の鑑定家として知られた 青山二郎(1901-1979)の随筆集 講談社文芸文庫刊の 「鎌倉文士骨董奇譚」 という本のご紹介をいたします。 鎌倉文士骨董奇譚 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) 作者:青山 二郎 発売日: 1992/12/03 メディア: …

ダッフルコートが売られていない……。(2020年冬)

子供の通学姿があまりにも寒そうだったので 近所の大型スーパーにコートを買いに行ってきました。 「中高生のコートと言えば 定番のダッフルコートでしょう!」 と思っていたのですが スーパーの衣料品売り場にも テナントに入っている洋服屋さんにも ダッフ…

「醂す(あわす・さわす)」という言葉について

「醂す」 という言葉があります。 手持ちの辞書(「角川 国語辞典」)には 意味は 酒で中和させて柿の渋みを抜く事 とあり 読み方は「あわす」「さわす」と書いてありました。 膨大な言葉がある中で 柿の渋みを抜く事だけに限定して わざわざこんな言葉が 用意…

めくるめくロマンスとガサツな日常との落差がすごい……写実主義の名作フローベール「ボヴァリー夫人」の感想とご紹介

今回はフランスの作家 ギュスターブ・フローベール(1821-1880)によって書かれ リアリズム(写実主義)文学の先駆け的な作品と言われている名作 「ボヴァリー夫人」の 感想とご紹介を書かせていただきます。 この小説の内容を簡単にまとめてみますと 以下のよう…

「飴チョコさん」という歌と「飴チョコ」について。

先日、ふとした拍子に、幼い頃歌っていた 「飴チョコさん」の歌が 頭の中でグルグルと巡りだし、止まらなくなってしまいました。 ♪ 飴チョコさん 飴チョコさん いっぱい並んでコーロコロ あーまいお目目でコーロコロ 幼い頃の私は、この「甘いお目目」が 「…

色づいた木の葉舞い散るこの季節、北原白秋の詩を想います。

師走も半ばになり、黄色や赤に色づいた木の葉が、風に吹かれて散っています。 自転車に乗っていたら、その光景があまりにも綺麗だったので 「あかしやの 金と赤とが ちるぞえな……」 という 北原白秋の詩が心に浮かんできました。 片恋 あかしやの金と赤とが…

「虎渓三笑」の故事から思った事~「継続は力」だけれども「継続させるため」には力を抜くこともきっと必要。

先日私は 「虎渓三笑」 (こけいさんしょう) という言葉と その由来となる話を知り 「なるほど、良い話だなあ……」 と感じる所がありましたので ここに、それをご紹介したいと思います。 昔むかしの中国 五胡十六国時代(304-439)のお話です ── 東晋の高僧慧遠(…