2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
今回は 私が最も尊敬している小説家吉川英治の作品 「松のや露八」のご紹介 をいたします。 昭和9年にサンデー毎日誌上で連載されたこちらの作品 主人公は幕末から明治にかけて生きた 実在の人物となっております。 その人物とは 土肥(どひ)庄二郎(1834-1903…
もうすぐ夏休みが終わり 新学期が始まりますが 幼稚園や中学高校に通うお子さんをお持ちの親御さんは お弁当作りをしなければならない日々が戻って来る事に ちょっとため息かもしれませんね。(^^;) お弁当と言えば 近頃は笑えるくらいに悲惨なお弁当の写真が…
今年の夏はあまり外に出歩かないせいか 幸いなことに あまり虫刺されに悩まされてはいないのですが ふとテーブルの上に乗っかっている「ムヒ」を見ながら 「そういえばムヒって何でムヒなんて名前なの?」 などと思ったので 今回は 身近にある虫刺され及び防…
今回は 江戸の天保年間に出版されて大評判となり 当時の女性達を熱狂させたという 為永春水作の人情本 「梅暦」(うめごよみ)シリーズ のご紹介をいたします。 -------------- 「春色梅児誉美」 (しゅんしょくうめごよみ) あらすじ 遊女屋「唐…
今回もまたまた お奉行様根岸鎮衛(やすもり)が集めた江戸時代の巷話集 「耳嚢」から不思議なお話 をご紹介いたします。 今回はなんと 根岸鎮衛本人が怪しい未確認飛行物体と遭遇した!? とも取れる内容となっております。 参考文献は角川ソフィア文庫から出…
現状に満足し、ぬくぬくと幸せ気分に浸ってい所に いきなり他人から 「それじゃ駄目だ」 みたいなことを言われてしまい 「えっ、これじゃ駄目なの?」 って思わされてしまう事って ままありますよね。 そんな時 ─── 私なんか反射的に 「余計なお世話だよ!!…
2017年8月を機に 中部地方から東側の地域から姿を消してしまった 明治製菓のロングセラー菓子「カール」 1968年の登場以来、49年の長きにわたって多くの人々に愛され続けていた存在だけに その撤退は東日本の人々に 大きな喪失感を抱かせました。 それにとも…
今回も 江戸時代のお奉行様根岸鎮衛(やすもり)が集めた巷話集 「耳嚢」(みみぶくろ)からのお話をご紹介いたします。 今回ご紹介いたしますのは ネズミと人間の間にうまれた美しい絆の物語。 参考文献は角川ソフィア文庫刊の 「耳袋の怪」です。 耳袋の怪 (角…
8月も、もう後半ですが 毎日暑い日が続いております。 こうも暑いと頭が霞んだように ボンヤリしちゃいますよね。 私などは ただでさえボンヤリしているというのに 暑さのせいでなおさら拍車が掛かってしまい 意識の明瞭度が冬期と比較すると 70%ぐらいしか…
昭和36年6月30日 小さな一艘のヨットが福井県小浜の港を出港し 東へと漕ぎだしていきました ─── そこに乗り込んでいるのは 高校時代の友人達で作った 「冒険クラブ」のメンバーである大学生たち。 それまで主に登山を中心として活動していた彼らは前年の秋 …
ところで突然ですが みなさんはUFOの存在って信じてますか? 私は以前は半信半疑だったのですが 飛行機関係に興味を持って色々知って行くにつれ 今では UFOは絶対に存在する! という方向に断然心が傾いています。 以前こちらの記事でご紹介した 元A…
私は、機内食製造会社を舞台にした小説をkindleから出しているのですが この物語を書くにあたって 飛行機関係の資料を色々調べている際に えっ!? とビックリしてしまうようなものを目にすることが、ままありましたので 今回はその中の一つをご紹介しようと…
先日、三井記念美術館に 「日本の素朴絵展」を見に行った際 実は大変に気になる絵がありました。 それは 日本妖怪博物館から出展されていた こちらの絵なのですが 幕末 ───大政奉還が成る1年ちょい前の 慶応2年6月9日 大坂城の内堀に こんな怪獣が 現れたん…
今回は 谷崎潤一郎が昭和11年に発表した長編小説 「猫と庄造と二人のおんな」 のご紹介をいたします。 ------ あらすじ 人柄は穏やかだが、ボンヤリとしていてほとんど生活能力が無い 荒物屋の一人息子庄造。 彼は前妻の品子を離縁して 従妹の金持ち娘…
連日猛暑が続いています。 こんな暑い日に食べたくなるのが 冷やし中華ですが 冷やし中華って手抜きをせずにきっちり作るとなると、かなり面倒くさい料理ですよねえ。 そうかといって コンビニやスーパーで売ってる お弁当の冷やし中華じゃ なんだか物足りな…
「メスキータ回顧展」を見に行った同じ日に 日本橋の三井記念美術館で開催されていた 「日本の素朴絵」 という展覧会も観てきました。 「素朴絵」という言葉は 跡見学園女子大の矢島新教授が創出されたもので 「リアリズムを目指さない素朴でおおらかな具象…
東京ステーションギャラリーで開催していた 「メスキータ回顧展」に行ってきました。 赤煉瓦の中にある美術館 サミュエル・イェスルン・デ・メスキータ(1868-1944)は 19世紀末から20世紀前半にかけて活躍した オランダの芸術家(画家、版画家)です。 「マント…
今回もまた お奉行様根岸鎮護(やすもり)の集めた巷話集 「耳嚢」から怪異譚をご紹介いたします。 ───とは申しましても、今度のお話は怪談話ではなく 神として崇められる霊獣であっても粗暴過ぎる者にはかなわないという 稲荷狐にまつわるお話です。 ーーーー…
今朝がた洋服屋のチラシを何気なく眺めていたところ ふと ステテコの写真に目が留まり 「そういえば最近のステテコって随分とファッショナブルになったなあ」 と思いました。 私などは未だに 昔ながらの下着然とした白いステテコの印象が強く残っているので …
江戸時代の中頃 根岸鎮衛(ねぎしやすもり) という旗本がいました。 佐渡奉行、勘定奉行、南町奉行を歴任した彼は 天保から文化まで 33年もの月日をかけて 知人や古老などから巷に伝わる話を聴き取り それを 「耳嚢」(みみぶくろ)という書物にまとめあげまし…
先日人魚について少し調べた際に 伝説上の存在だとばかり思われていた人魚が 海外では今やガチの職業として認識されつつあり 冗談でも何でもなく大真面目に 人魚として生きようとする方々が大勢いる事を知って 私は少なからず驚愕してしまったのですが (その…
「ミータ、おやつだよ~」 「えっ、おやつですと?」 「うぉぉぉぉ~、これはちゅーるではないですかぁぁぁ!!!!」 ガブッ!!!! 「んぐんぐんぐ うまぁーーーーい!!!!」 「あ~、こんなに美味しいおやつが食べられるなんて、猫に生まれてきて幸せだな…
夏休み! 海だー!山だー! という事で この季節キャンプに行かれる方も多いと思います。 キャンプ、楽しいですよねぇ。 仕事や家事や浮世のごたごたは全部忘れ 大自然の中で心身ともにリフレッシュ! 我が家も子供が小さい時分には 結構オートキャンプに行…
先日友人とお茶をした時に出た話題なのですが そこのお子さんが高校入学を機にスマートフォンを買ってもらい 大喜びをしたのもつかの間 いざネットで何かをしようとすると ことごとく 「あんしんフィルター」というアプリにブロックされ結局、何ひとつ役に立…
今回は いつの間にか家の中に入って来ている小さいクモについて 書こうと思います。 ドアも窓もピッチリ閉めているのに 気が付くと どこからともなく小さいクモが入ってきていて ピョンピョンしている事、ありますよね。 追い出しても追い出しても いつの間…
夏休みですね。 夏休みと言えば 私なんかの中学高校時代にも 夏休み前までは真面目だった子が 新学期の始業式に 別人みたいに派手になって登校してきた! ─── なんて事がありましたが 今はどうなんでしょうね。 そういう子はその後 「不良」という目で見られ…
今回は 「マゾヒズム」 という言葉の語源ともなっている レオナルド・フォン・ザッヘル=マゾッホ(1836-1895)の小説 「毛皮を着たヴィーナス」のご紹介をいたします。 あらすじ----- 青年貴族のゼヴェーリンは保養先の下宿の庭で 大理石のヴィーナス像…
ニャンコさんというのはひたすら可愛く、癒しの存在なのですが 唯一、困ってしまう事と言えば 暑くなるにつれ増えて来る 大量の抜け毛ですよね。(-_-;) 我が家のミータは 5月ぐらいから徐々に抜け毛が増えだしてきて ピークの6、7月には まるで綿あめ製造機…
これは私の知り合いの方のお子さんの話なのですが 学校の検診で視力の低下が指摘されたので 眼科に行って診てもらい 眼鏡屋さんで眼鏡を作ってもらったのですが どうやらその子は、眼鏡を掛けることに抵抗があるらしく せっかく作った眼鏡を 頑として使わな…
古本屋さんって楽しいですよね。 店頭に積まれたお買い得本コーナーに、思わぬ掘り出し物を発見したり ずーっと欲しいと思って探していながら 普通の書店では見つからなかったような本が ビックリするくらい安い値段で売られていたり。 私も古本屋さんを覗く…