小説家を志している皆さん
もしや、あなたは今
全身全霊を込めて書き上げた自信作が
文芸誌主催の新人賞で
一次選考にすら引っかからなかった~!
とか
二次選考から先に進めなかった~!
───なんて事で
ショックを受けていませんか……?
頭真っ白になっていませんか……?
落ち込んで
「もうだめだ、自分には才能がないんだ……」
なんて絶望していませんか?
ドンマイです!
忌まわしい事はさっさと忘れて
前だけを向きましょう!!
あれはどんなに面白い作品だろうが
どんなに上手く書けていようが
絶対に9割以上は落とされてしまうという
ハッキリ言わせてもらえば
ポンコツシステム
です。
だから
落ち込む必要なんか
全然ありません。
天下の文豪だとしても
エンタメやラノベに送ったとしたら
「カテゴリーエラー」
だなんて言われて一次で落とされちゃう。
───所詮はそんなトコロです。
その他にも
下読みさんから
「現在活躍中の〇〇さんの作風に似過ぎているなぁ~」
とか
「何となく、この人、この一作限りで後が続かないような印象を受けるなぁ~」
なんて
思われてしまった場合にも
たとえその作品が
どんなに上手く書けていたって
落とされちゃう可能性が高い
って話ですよ。
「良い小説」の判断なんて人それぞれで
絶対的な基準なんてありませんから
夏目漱石だって
下読み次第じゃ一次敗退
そんな可能性だって大ありなんです。
だから
一次で落ちたとしたって
あなたの実力や才能とは全く関係ありません。
落ち込む必要なんて
全然ありませんよ。
たとえ、あなたの作品が
下読みさんや出版社の方針からしてみたらアウトだったとしても
読む人が読めば
「心に刺さる」作品であるという可能性は
充分にあり得るんですから。
文学賞の締め切りや発表などは
毎月のようにありますから
文学賞の乱発だ~
なんて事も言われたりしていますけど
応募者は少ない所で数百人
多ければ千人以上。
実際問題
新人賞を射止める確率なんて
わずか1%にも満たない。
針穴なんかよりも
ずーーーーーっと狭き門です。
厳しい試験と言えば
昔の中国でやってた科挙なんかが
「えらく厳しかった」
なんて言われてますけど
それだって
合格率は10%弱だって話ですからね。
小説の新人賞を獲るというのは
科挙なんかよりもずっとずっと
ずーーーーーーっと
超絶スーパースペシャル級の
狭き門なんです。
こうなっちゃうともう
小説新人賞というのは
ほとんど
宝クジ並みの運だめし
と言っていいと思います。
だって
一次選考で応募者の9割以上もふるい落とさなければならないんですから。
当然
下読みさん達には
応募作に対する愛なんて持つ余裕はありません。
時間的な制約がある中で
大量の原稿を読んで当否を決めなければならない作業は
心身共に非常にしんどい事だと思います。
だから結局の所
その人自身の好き嫌いや直感だけでパッパと判断されてしまうのは
ある意味仕方がない事でもあるんです。
つまり
これはあくまで
作品の水準が一定以上に達している場合においての場合ですが
その選考を通過するかしないかの
最大のポイントは
その作品を読むことになった
たった一人の下読みさんの
「直感」もしくは
「好み」次第。
ただそれだけ!
───という事になります。
その証拠に
「一次落ちした作品を別の所に送ったら大賞を獲った」
なんて話も聞いた事あるでしょう?
小説新人賞の選考っていうのは、実力以前に
「運」の要素が
ものすごーーーーーく多い。
ほとんど運次第と言っても良いくらいなんです。
なにせ
99%以上の人は敗退するシステム
なんですから。
この超狭き門を何とか突破せんがために
まるで受験勉強みたいに
傾向とか対策とかノウハウ
なんかを研究して
下読みや編集者に
気にいられるように努力をする
そんな人も多いですよね。
でも、そんな風に
他人の評価に合わせる事ばかりを考えていると
せっかく生き生きと躍動している
その人自身の空想世界が
台無しになってしまうんじゃないでしょうか?
その上
そんな風に自分の世界を犠牲にしたとしても
選考を生き抜いて新人賞を獲得する確率は
1%にも満たないんですよ。
これって
リスクが高すぎる。
失うものが大きすぎる
と思いませんか?
芸術にとって
その作者独自の持ち味というものは
肝心かなめの命というべきものでしょう?
その上
書くことが楽しくなくなっちゃって
嫌いにまでなっちゃったら
ほとんど悲劇ですよね。
だいたい書き手の側から立ってみれば
こんな宝くじみたいなシステムに
人生を賭しているほど大切なものを
委ねてしまっていいのだろうか?
─── って思いませんか?
このシステムは自分が全身全霊かけて書き上げた作品を
委ねるに値するような
シロモノなんだろうか?
─── って。
文芸誌主催の新人賞というものは
文芸誌からしてみれば相当重要なものであるには間違いありません。
「新しい才能を発掘して、次代の文化を豊かにすべく貢献をしています」
という姿勢を世間にアピールすることにもなりますし
雑誌の売り上げにだって貢献します。
新人賞にエントリーするために
応募券が必要なところってありますよね。
応募者は全員そのためだけに
普段買いもしない文芸誌を買うでしょう?
同人誌並みの販売部数しかない文芸雑誌にしてみれば
千人以上の応募者は
欠かすことの出来ないお客さんに違いありません。
とはいうものの
出版社がどれだけ本気で新人小説家を発掘したいと思っているのかは
結構アヤシイところだな───と、私は思っています。
超絶狭き門を勝ち抜いて新人賞を受賞したにもかかわらず
デビュー後ろくすっぽフォローしてもらえないまま消えちゃう人
だって
ものすごく多いですからね。
彼らは結局ビジネスなので、
会社の利益になる事しか考えません。
それに
最近は小説投稿サイトで
すでに多くのファンが付いているような人をスカウトする方が
手間もリスクもかかりませんしね。
良いとか悪いとかではなく
ビジネスの世界って
そういうもんなんです。
───でもそれでは
作家デビューを目指して
真剣に頑張っている人は
余りにも報われなさすぎますよね……。
ところがですよ!
今はもう
自分の手で
作品を電子書籍として出版し
全世界的に販売できる
というシステム
ができあがっているんですよ!!
それが
kindleダイレクトパブリッシング
です。
「なんだよ~、そんなの随分前から知ってたよ~」
なんて人も多いかも知れませんが
私自身は、かなりなボンヤリさんなので
2019年になって初めて知りました。
これを知った途端
私の中で
「文芸雑誌の新人賞に応募する」
という選択肢は
きれいサッパリ消えちゃいましたね!!
(だって利点が見当たりませんもの)
気が付けば今や
文芸雑誌や出版社なんかあてにしなくても
個人が自由に
本を出版する事ができる時代
になっていたんです。
自分で作れば
出版費用なんか無料です。
(大丈夫!自力で作れます)
絶版することもありません。
(何年だってkindleストアに並べて置いておいてもらえます)
出版社を間に挟んでないから
ロイヤリティだって段違いに高いです。
そもそも
自信作だと思えるほどの作品であれば
出版社に頼らずとも
「売れるんじゃないの?」
って思いませんか?
こうなったらもう
やるしかないでしょう!!
───というわけで
ワタクシは早速出版してしまいました。
それがこれ。
(※250円でーす)
小説家志望の皆さん
作品を世に送り出すまでのハードルなんか
すでに無くなってたんですよ!!
「wannabe」から
「be」になるのなんて
やる気次第で「すぐ」なんですよ!!
皆さんが魂を込めて書いた自信作を
お蔵入りさせておくなんて
実に勿体ない話です。
この広い世界中のどこかには
あなたの作品に共鳴してくれる人がきっといるはず。
だから
どんどん出版しちゃいましょう!!
売るための営業努力は
もちろんそれなりに必要になるでしょうけど
その努力は
宝くじを引き当てるよりはよっぽど
「する甲斐のある努力」だと思いますよ!
出版の際に私が参考にさせていただいたのはこちらの本です。
わかりやすいし読み物としても面白いし、お値段もお手頃ですのでお薦めです。
さるでもできるKindle電子出版: 30冊以上のKindle本を出版した筆者が、KDPアカウントの登録方法から、キンドルに最適なファイル作成まで、電子出版に必要な情報をすべて公開!
- 作者: 海河童
- 出版社/メーカー: 海河童本舗
- 発売日: 2015/02/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
kindle出版の方法に関しては
ブログに書かれている方もたくさんおられますので
わからない事があったとしても検索すればたいがいの事は判明します。
(ただ、古い情報の場合、やり方が変わっている事もあるので気を付けてくださいね)
関連記事のご案内
kindle出版についての情報が簡単にまとめてあります。
Kindle出版してから気づいた事~小説家のなり方、小説家の在り方は、これからずいぶん変わってくるんじゃないでしょうか。
「小説家になる」のは簡単な時代になりましたが
「小説を売る」のは非常~に難しい。
※そこは商業出版でも自主出版でも、紙の出版でもkindle出版でも同じ所です。
小説の面白さが冒頭数ページやあらすじだけで判断されてしまうのは、絶対的にオカシイと思うのです。
本を出したからには宣伝だってしちゃいます。
長編小説「翼のキッチン」
内容紹介のページはこちら!
2冊目「台風スウェル」もよろしくお願いいたします。