読者参加型 時代小説
「お江戸の若旦那」
(遊びかた)
これは読者様みづからが主人公となつて幾多の困難をば乗り越へ、物語を進行させて行く小説で御座居ます。
各場面にて人生の岐路があり、読者様は用意されたるい~はの答より一つを選び、その示したる数の場面へと移りながら物語を進めます。
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はじまり
あなたはお江戸日本橋の老舗呉服問屋、越前屋の若旦那!
大金を手にして何処へ行く?
い 吉原…1へ
ろ お伊勢参り…2へ
は お奉行様にワイロを渡しに行く…3へ
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1 そこであなたはおいらんの市松に一目惚れ。さあ、どうする?
い 市松を吉原から出して妻に迎えようと大金を使う…4
ろ 彼女に自分の店にある西陣織の趙最高級反物で着物を作ってやる…4
は どうもしない…5
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2 江戸からはどんな手段で行きますか?
い ラクしたいので駕籠で出かける…7
ろ ラクしたいので船で出かける…26
は 歩いて出かける…8
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3 お奉行様は菓子箱(菓子の下には小判がぎっしり)を前に
「何じゃこれは」と睨みつけて来る。そこで若旦那はどう答える?
い 「黄金の菓子でござりまする」…13
ろ 「例のものでござりまする」…14
は 「カネだよ、カネ」…9
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4 そのことが親にバレてしまい
「このバカ息子!」と罵られ勘当されてしまう。
い 貧乏長屋の熊公の所に身を寄せる…15
ろ 旅に出る…2
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5 市松に「つまらんお人じゃ!」とすげなくされて傷心の若旦那は…?
い 旅に出る…2
ろ 心を入れ替え、家業に専念する…6
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6 そこで家のために、お奉行様にワイロを渡しに行こうと思う。
3へ
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7 ところが駕籠かきが悪い奴で、人気のない山道で身ぐるみはがされてしまった。
い 物乞いになる…16
ろ 親元へ手紙をやって「助けてください」と泣きつく…17
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8 山道を歩いている所へ
「忍者にならない?」
とスカウトされ忍者になった。
最初の仕事は前副将軍水戸光圀暗殺。
い 「はっ」と言って仕事に取り掛かる…10
ろ 「そんな事はできませぬ」と断る…11
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9 斬られる。
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10 幕府の隠密にバレて捕まってしまった。そこで一言。
い 「金はいくらでも払うから助けてくれ」…12
ろ 「離せバカヤロー」…9
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11 しかし組頭に
「秘密を知ったからには生かしておけない」
と言われてしまう。そこで
い 「金はいくらでも払うから助けて」…12
ろ バカの振りをする…24
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12 一度は助けられたものの、
勘当されているのがバレてしまい、斬られる。
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13 フタを開けたお奉行に
「おぬしワシを騙しよったな。菓子ではないではないか。出て行け!」
と言われ、金だけ取られてすごすご帰る。
4へ
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14 お奉行はなおも白ばっくれて、
「例のものとは……?」
そこで若旦那は…
い 「お奉行様もお人が悪い。へっへっへっ」…25
ろ 「お奉行様ったら、ドンカンなんだから」…9
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15 熊公は親切で
「若旦那、あっしが仕事を探してきてあげやしょう」
と言ってくれた。
熊公が持って来た仕事は以下の三つ。若旦那はどれを選ぶ?
い 物乞い…16
ろ ライバル越後屋の下働き…20
は 戯作者…21
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16 江戸中をフラフラさ迷い歩き人々の涙を誘うが、親には見捨てられたままで一生物乞いを続ける。しかし長生きだけはする。
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17 しかし親は厄介払いをしたと喜んでいた所なので助けてくれなかった。店は弟の助左衛門が継いでうまくやっていた。
「チクショー!」
い 悪者になって実家に仕返しをしようと企む…19
ろ 自殺をはかる…18
は 物乞いになる…16
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18 岸壁から海に飛び込んだものの助かってしまい、漁師になって一生を終える。
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19 その手段は…
い ライバル越後屋に入る…20
ろ 忍者になって親兄弟を殺そうと企む…8
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20 越後屋の根性悪の主人にイビられて気が狂ってしまう。
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21 戯作本「おんな蔦ごろも」が思いのほか売れ、儲かってしまった。
そんな折、親元から「戻っておいで」としらせが来る。
い 戻る…22
ろ 突っぱねる…23
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22 若旦那の宣伝効果で越後屋は大繁盛。
美人の嫁さんを貰って幸せな一生を送りましたとさ。
めでたしめでたし。
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23 突っぱねたのはいいものの、それ以来パッタリと本が売れなくなってしまった。
実は実家が本を買ってくれていたのだった…。
16へ
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24 「こんな奴を斬ってもしょーがない」と救われるが、
刀のみねで頭を殴られ、本当にバカになってしまう。
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25 ワイロが功を奏してライバル越後屋は叩き潰される。
そして越前屋は大繁盛。
めでたしめでたし。
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26 途中で嵐にあい、無人島に流されてしまった。さあどうする?
い あきらめる…27
ろ イルカを手なずけて、それに乗って帰ろうとする…28
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27 そこは女ばかりが住む女護が島であったので、この体験をもとに「実録版・好色一代男」を書いて小箱に入れて海に流す。
それは江戸前の浜に流れ着き、文学史に名をのこすことになるのだが、
悪い噂が立って実家は潰れてしまう。
島でハーレム状態の本人は結構楽しい暮らしをするが、若死にしてしまう。
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28 どこをどう間違ったのか、一年以上かけた挙句イギリスに着いてしまい、見世物小屋に入れられたものの、逆境をバネとして頑張り、コメディアンとして大成する。
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こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。