2017年8月を機に
中部地方から東側の地域から姿を消してしまった
明治製菓のロングセラー菓子「カール」
1968年の登場以来、49年の長きにわたって多くの人々に愛され続けていた存在だけに
その撤退は東日本の人々に
大きな喪失感を抱かせました。
それにともない
20年以上もの間
カールの広告を車体にまといながら走っていた
江ノ電の「カール電車」が姿を消してしまった事なども
神奈川県民およびその近郊に住む人々にとっては
寂しさを一層強く感じさせる出来事でした。
流れる月日と共に
その寂しさはやがて薄れゆき
今ではすっかり「カール」の事を忘れ果てていた
薄情者の私なのですが
つい先日
近所のスーパーのお菓子売り場にこのようなものを発見した時には
「おや?これは!」
と懐かしさを感じ
ついつい購入してしまったのでした。
菓子大手メーカー
カルビーから発売されたこちらのお菓子
「コ~ン」とは……
これまた随分とシンプルなネーミングですが
袋の色あいが
なーんとなく
どことな~く
今は遠い存在となってしまった
「カール」を彷彿とさせるような気がするではありませんか。
中央に「かる~い」と持ってきているあたり
意図的に「カール」を連想させようとしていのでしょうか。
でも
「か~るい」ではなく
「かる~い」としているあたりが
それほど露骨過ぎず
お上品な感じがします。
─── で
早速こちらのお菓子を食べてみました。
サクッフワッとした優しい食感と味に関しては
「カール」のチーズ味にそっくりなのですが
形がハートの輪っか状をしているお蔭で
箸を使って食べる際には
非常に摘まみやすくなっていて
なかなかGoodな感じです。
この商品との出会いを機に
なにか記事を書こうと思いながら
「カール」近辺の事をネットで調べてみましたところ
あまり熱心なお菓子愛好者ではない私などには
全く知らなかった動きが
「カール」撤退以来の2年の間
東日本を舞台に繰り広げられていたことが判明したのでした。
2017年8月に
明治の「カール」が東日本から去って行った後
「カール」を熱烈に恋しがる
「カール難民」
と呼ばれる人々が大量発生しました。
カール無しの数か月間を
苦しみと共に耐え忍ぶ
そんな人々の欲求を満たすべく
翌2018年の5月
ローソンから発売されたのがこちらの
「カーリースナック」チーズ味です。
この丸まった「C」みたいな形状!!
愛しい恋しい「カール」様に瓜二つ!!
製造者はジャパンフリトレー。
形はカールそっくりながら
食感はもう少し粗いザクザクした感じだそうです。
そしてその直後の6月19日
我こそは「カール」の真の後継者なり!
とばかり
ファミリーマートから発売されたのが
「か~るいチーズスナック」でした。
東ハト製造のこちらはもう
形も見た目もカールそのもの!!
食べた方々が書いた記事を読んでみますと
味の方も
ほとんどカール!!
─── だそうです。
その他にも次々に発売されだした
これら「カール」後継者たちは
カール難民たちに歓喜をもって迎えられたのですが
それと同時に
「ここまでそっくりに作ってしまって果たして法的にはオッケーなんだろうか……?」
という戸惑いをも抱かせてしまい
今では
「ジェネリックカール」
とか
「脱法カール」
などという
何やらアウトサイダーな感じの呼称で
呼ばれてしまっています。
─── で
私が最初にご紹介したカルビーの「コ~ン」なども
そんな仲間のうちの一つになるんでしょうけれど……。
それにしても
「脱法カール」って……。
すごいネーミングセンスですよね(笑)
関連記事のご案内
「サクマのドロップ」って2つの別々の会社から出てるんですよ!
「飴チョコさん」の飴チョコについて。
「ガムを踏んだらラッキー」……?
こちらは私の小説です。よろしくお願いいたします。