今年の夏はあまり外に出歩かないせいか
幸いなことに
あまり虫刺されに悩まされてはいないのですが
ふとテーブルの上に乗っかっている「ムヒ」を見ながら
「そういえばムヒって何でムヒなんて名前なの?」
などと思ったので
今回は
身近にある虫刺され及び防虫関係の薬品名や会社について
ちょっと調べてみました。
まず
最初に気になった「ムヒ」なのですが
1926年から製造されたムヒは
効き目が凄すぎて比べる物が無いという意味で
「無比」とつけられたそうです。
ちなみに
販売元である池田模範堂の社名は
創業者池田嘉一郎が
「社会の模範になろう!」
という決意を込めて付けたのだそうです。
最近の池田模範堂は
自社製品をPRするための
ロボット戦士アニメも作っているらしいですよ。
そこでPRされている製品というのが
こちら
↓
で
そのアニメの内容はというと
下半身の一部分をカユくさせ
人々を悩ませてくるカユみ魔人に
正義のヒーローが
「デリケアエムズ」を使って
立ち向かっていく!!
そんなストーリーになっているそうです。
─── そして
そのヒーローの名は!!!
「〇〇戦士エムズーン」!!
〇〇の部分に何が入るかと言うと…………
すみません(汗)
私は下ネタはちょっとアレなんで
さすがにここには書けません(恥)
しかし思い切ったヒーローを誕生させましたね……。
さすがは
無比!!
興味のある方は
ぜひYouTubeでご覧になってください。
さて
ムヒと双璧を成している
虫刺され界の老舗の雄と言えば
「キンカン」!
こちらの方はどうなのかと言うと
1943年(昭和18年)創業の
株式会社金冠堂という社名の由来は
創業者の山崎栄二が
朝鮮に移住して外用薬の研究をしていたことから
1926年に慶州から発掘された
新羅の王冠にちなんでつけられたそうです。
2019年には渋谷の街に
ファッション公告かとまごうばかりの
超絶スタイリッシュなポスターを出し
「キンカンのイメージちゃうwww」
と話題になりました。
池田模範堂のエムズーンが直球なら
金冠堂は変化球勝負で来ましたね!
さて
もう一つ
防虫関係の老舗と言えば
忘れてはいけない存在が
「金鳥」!
こちらのネーミングは
製造元の大日本除虫菊㈱の創業者である
上山英一郎が
「鶏口となるも牛後となるなかれ」から
たとえ小さな分野でも
あらゆる面でトップに立とう!
そんな願いを込めて付けた名前だそうです。
製品のキンチョールは
その「金鳥」に殺虫成分を加えた「オイル」の「ル」を足した言葉。
かなり攻めた広告戦略を取っていましたが
実はキンチョーさんも
面白い新聞広告を出すことでは定評があります。
2015年に出して話題になった新聞広告は
一面にバラバラと大量の蚊を散らばせたのがあって
これを数字の順番につないでみましょう
というもの。
どれどれ?
とそれを繋いていくと
最終的に出来上がったのがでっかい文字で
「買って」
同じパターンで第二弾もあったのですが
そちらを繋いで出来上がった文字は
「ひま?」
「買って」はわかるけど
「ひま?」ってなんやねーん!!
2017年に出して人々を驚愕させた新聞広告は
超難解折り紙。
ややこしい折り紙を手順通りにを折っていき
ようやく出来あがったものは
なんとゴキブリ。
さんざんこちらの手を煩わせたあげく
脱力するような落ちを持ってくるあたり
心憎いですね。
2018年には
殺虫スプレーが本当に置いてあるように飛び出して見える
トリックアートの新聞広告を出しています。
当初は名前の由来を調べるだけのつもりだったのですが
調べているうちに各社のユニークな広告戦略が見えてきました。
世間に名の知られた老舗の会社で
長く愛されている定番商品を持っていても
決してその地位に安穏とせず
あの手この手でPRし続けることが大切なんですねえ。
いやはや勉強になりました。
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こちらは私の小説です。よろしくお願いいたします。