我が家の飼い猫ミータが糖尿病にかかってから一年が経ちました。
他のニャンコさんの闘病記を読んでいると
なかには
「頑張って治療を続けていたら
インシュリンを卒業できたよ」
という糖尿ニャンコさんもいらっしゃいますので
それを励みに毎日朝夕
インシュリン注射を打ち続けています。
発病からちょうど一年経ちましたので
ミータの糖尿病発見から現在に至るまでの
経過をふり返ってみたいと思います。
当時7歳9か月だったミータの様子が
ちょっとおかしいな、と気が付いたのは
昨年の8月21日の事でした。
猫トイレの中に固まっている
オシッコ団子の大きさが
いつもよりもやけに大きくなっていたんです。
見ていると
水をやたらと飲んでいる気がする……。
翌日
かかりつけの動物病院に連れていき
血液検査をしてもらったところ
血糖値は400mg/dlを超えており
糖尿病であることが判明しました。
(ちなみに猫の血糖値の正常範囲は71~148mg/dl)
猫の糖尿病の厄介な所は
猫って興奮するとすぐに
血糖値がポーンと上がってしまうんです。
だから糖尿病かどうかの見極めや
治療方針の立て方も難しいらしく
とりあえず
朝から夜まで、一日の血糖値の上がり下がりの推移を観察してみないといけないのですが
それは掛かりつけの病院ではちょっと難しいという事で
専門的な大病院に入院させて
一日の血糖値の推移を観察してもらって
それから治療方針を立てよう
という事になりました。
うちのミータは
空気を察するのにあまり敏感なタチではなく
掛かりつけの病院に行くために用意したケージにも
「わーい!狭い所大好き!」
とばかりに
大喜びで入ってしまうような性格なのですが
人間の病院とみまごうばかりに立派な動物大病院のロビーでは
なにかいつもとは違う空気を感じてしまったらしく
ケージの中で丸い瞳孔と口を開き
「ハァハァ……」
とワンコさんのような息づかいをしていました。
(そんな彼の姿を見るのは初めてのことでした)
何日か入院させて
数時間おきの血糖値の推移を把握する
そういう予定で入院した彼だったのですが
翌日、さっそく大病院から私のスマホに
こんな電話が入ってきてしまいました。
「ミータ君、緊張のあまり何も食べなくなっちゃったのでいったん引き取りに来てください!」
大病院では
ミータの様子を見ながら少しずつインシュリンを打って
適量を見定めようと思っていたのに
全く飲食を拒絶してしまったため
インシュリンを打つことが出来なくなってしまったのです。
死を招く恐れすらあるので
食事をとらない患者に血糖値を下げる作用のあるインシュリンを打つのは超危険なんです)
この状態ではまともに検査することが出来ないため
とりあえず退院。
週末だけ通い
朝から夕方まで病院に預けている間
数時間おきに血液検査をする
という事になりました。
その期間、家で過ごしている間は
朝、夕に食事を食べた後
糖尿の原因は肥満だと思われるので
食事は糖尿病療養食に切り替え
量もきちんと決めて体重を落とす
─── ということで様子を見ていこうという事になりました。
実はうちのミータ
骨格そのものが大柄であるという事もあって
最盛期の体重は9キロ近く。
去年のこの時点でも8㎏位と
かなりの
デカニャンコだったのです。
(食事は一応、肥満予防にサイエンスダイエットのライトを選択していたのですが……)
最初に選んだ療養食は
サイエンスダイエットWD
食べるには食べてくれたのですが
あまり気が進まないらしく
食べ終わるのにやたらと時間がかかるため
試しに
を食べさせたところ
「なにこれめっちゃウマ!」
とばかり
喜んであっと言う間に平らげてくれるようになりました。
けれども
定められた分量では全然物足りないらしく
ひもじい思いをさせてしまうのも可哀想なので
それほど嬉しくないけれども比較的多く上げても大丈夫なWDと、大好きな糖コントロールとを混ぜてあげるようにしました。
それから週末ごとに大病院に通い
血液検査をしてもらいながらインシュリンの適正量を見極める……
という事になったのですが
大病院では毎度毎度
先生や看護婦さんに対して
フーフーシャーシャー威嚇&大暴れをしていたらしく
ついに
「こう毎度毎度大興奮の大暴れをされては、正しい血糖値の測定ができないので……」
という事で
大病院での検査は卒業(というよりは中退?)という事になったのでした……。
それからは
掛かりつけ医院の主治医の先生と相談の上
ランタスを朝3単位夜1単位打つことにして
また
ダイエットの甲斐あって
体重もするすると5.6㎏まで落ちていったのですが
発症から7か月目の今年3月
突然の下痢&嘔吐に襲われて
(今思えば、多分急性の胃腸炎か何かだと思う)
みるみるうちに脱水症状を起こし
危篤状態に陥ってしまい
それから寝たきりの点滴入院生活が2週間続き
一度は腎不全にまでなったものの
どうにかこうにか活力を取り戻し
退院することが出来ました。
体力が無く食欲も無く
口からは何も食べられない状態が続いていたため
何とか自力でものを食べさせようと
美味しいご飯を色々食べさせたので
退院後の彼は
かつてあれほど大好きだった
一切見向きもしなくなってしまいました。
─── まあでも
今となっては
ちゃんと自力でご飯を食べてくれるだけでもいいかと思っています。
現在打っているランタスの量は
朝3単位夕方2.5単位で
血糖値はまずまずコントロールされている状態です。
以前の85%ぐらいまでには元気が回復しているのですが
まだ後ろ足に力が入らずヨロヨロふらつくんですよね……。
そのことを病院で相談しまして
今日、アデホス(血流や組織代謝を改善する顆粒の薬)を処方していただきました。
これでまた
ダッシュやジャンプが出来るようになったらいいね、ミーちゃん……。
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こちらは私の小説です。よろしくお願いいたします。