TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

恵方巻って「丸かじり」とか「無言で」食べなきゃならないっていうルールが晩御飯メニューに向かない点だと思いませんか?

お正月が終わるやいなや

スーパーでは早くも

「節分の恵方巻のご予約うけたまわります」

というポスターが貼られていますが

 

みなさん、実際のところ

節分の日に

恵方巻って食べていますか?

 

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私自身は

海苔巻き寿司は結構好きな方なので

 

美味しそうな太巻き寿司がいっぱい店頭に並んでるのを見ると

「食べたいな~❤」

とも思うのですが

 

夫と子供が口をそろえて

「あんなにぶっといのを無言一気食いしなきゃならない夕ご飯なんて嫌だ!

と主張するので

 

我が家では

節分の日に恵方巻ディナー

というのは

やっておりません。

 

夫や子供にしたって 

別に

太巻き寿司自体が大嫌いっていうわけじゃないんですけどねえ……。

 

と言うか

 

恵方巻にくっ付けられている

あのルールって

 

複数人数で食べる

晩御飯のメニューにされることを

むしろ

拒否している

みたいだと思いませんか?

 

 

縁起担ぎで七種類も具が入れられて

そうとうなボリュームになっているにも関わらず

 

それを丸々一本

一気食いしなくちゃならないなんて

 

子供にはちょっとキツイものがあるし

お年寄りだって

喉に詰まらせたりしたら大変ですよねえ。

 

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ドーーーーン!!!!

 

途中でお茶ぐらい飲ませて欲しいですよ……。

 

それに

この寒い時期

 

海苔巻き自体がヒンヤリ冷たい食べ物なんだから

暖かい汁物だって途中で欲しくなりますよねえ……。

 

また

 

一気食いしている間は

一言も喋っちゃ駄目!

 

なんていう所も

 

ファミリーや友達同士での食事には

全く向いてない所ですよね……。

 

あれ一本食べるだけで

お腹がいっぱいになっちゃいそうなのに

 

意味もなく

急かされてる感じはするわ

冷たい

会話が出来ずに寂しいわで

 

どうしても

「楽しい食事風景」

描けそうにない感じがするので

 

あえて買う気になれない

んですよねえ。

 

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「・・・・・・・・・」

 

 

毎年、恵方巻の季節になると同年代の友人達と

 

「私たちが子供のころは

こんな風習は無かったのにねぇ」

 

という会話が交わされることが恒例になっているんですが

 

この風習が

いつ頃から始まったのか

という事については

 

Wikipediaの情報によると

現在、諸説色々あって

確定することは出来ないようです。

 

 

また

 

「発祥の地」とされている大阪においても

1970(昭和45)年以前には

「節分の日に海苔巻きを食べる」という風習は

一般的にはほとんど知られていなかったようです。

 

 

これが大阪で定着し始めるのは

1970年代半ばから。

 

1973(昭和48)年から

大阪海苔問屋協同組合が作ったポスターを

お寿司屋さんが店に貼って

太巻き寿司を「幸運巻き寿司」と称した販売促進のキャンペーンを始めたんだそうです。

 

1974(昭和49)年

大阪の海苔店経営者ら

 

オイルショック後に冷え込んだ海苔の需要を回復すべく

節分のイベントとして

「巻き寿司早食い競争」を開始しました。

 

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1974年は「がんばれ!!ロボコン」が放送開始された年

 

1977(昭和52)年

大阪海苔問屋協同組合が道頓堀で行ったこのイベントがマスコミに取り上げられた事と

 

関西厚焼工業組合「節分海苔巻き」の宣伝を開始し始めたことの相乗効果により

 

関西地区において少しずつ知名度が上がって行ったそうです。

 

 

これを小僧寿しチェーン

1980年代半ばから「縁起巻」として全国展開してみたのですが

 

その時にはブームにはなりませんでした。

 

「節分の巻き寿司」をコンビニで一番最初に販売したのは

1983(昭和58)年 ファミリーマートだそうです。(大阪と兵庫の店舗)

 

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1983年は東京ディズニーランドが開園した年

 

関西地方でのみ行われていたこの風習が

全国に広まって行く契機となったのは

 

1989(昭和64/平成元)年

 

当時、セブンイレブンで広島地区のオペレーション・フィールド・カウンセラーという役に就いていた

野田靜眞氏(当時29歳)のひらめきによるものでした。

 

野田氏は大阪出身の加盟店オーナーと会話しているうちに

大阪で節分に太巻き寿司を食べる習慣がある事を知り

 

「節分に、切らないままの太巻き寿司を縁起物として売るのって、もしかして、行けるんじゃない?」

 

インスピレーションが

ピーン!

と来たんだそうです。

 

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それまでは単に

「節分の巻き寿司」

と呼ばれていたものが

 

セブンイレブン

 

「節分の日に海苔巻きを食べると縁起が良いって知ってました?

その年の縁起が良い方角を恵方って言うんですけど、

そっちを向いて食べると良いんですって!」

 

という説明をしながら売ったことにより

 

次第に恵方巻という名前になってきたようです。

 

 

セブンイレブン節分の恵方巻全国展開し始めたのは

1998(平成10)年のこと。

 

やがて

2000年代に入ってから

他のコンビニやスーパー、百貨店などでも販売されるようになり

現在にいたる ───

 

 

恵方巻全国展開への道筋

 

簡単に言うと

以上のような流れになっています。

 

 

こうやって見てみると

恵方巻の習慣が広がったのって

 

本当~~~に

ごく最近の事なんですね!

 

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セブンイレブン恵方巻を全国展開させた1998年は長野オリンピックがあった年です。

 

私自身がこの習慣を初めて知ったのは

 

90年代半ば頃だったかな?

 

当時「X」っていう

四コマ漫画(ギャグマンガ)の本を持っていまして

(作者さんは多分、ビジュアル系バンドが好きなんだろうな~という感じの作風でした)

 

その中に

 

超マニアックな女子高生が、お母さんに対して

 

「節分には恵方を向いて太巻きを丸かじりするっていうの知らないの!?(全く無知だね、というニュアンス)

 

と言い放ったのに対し

 

お母さんがビーン

とショックを受けた表情で

 

「なんでこの子そんな事知ってるの!?マニアック過ぎるだろぉぉぉぉ!!」

 

と叫んでる……

 

という感じの話があったんです。

(現物が手元にないのでうろ覚えですが)

 

そんな漫画が描かれているくらい

 

90年代半ばごろには

まだ、知る人ぞ知る風習

だったんですよねえ……。

 

 

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90年代は厚底ブーツが流行っていましたね。

 

 

ここまで新しい風習なんだったら

 

もう伝統も何もないんじゃないの?

 

正直そう思ってしまいます。

 

 

でも海苔巻きは好きだから

 

ここはもう単に

 

美味しい海苔巻きを食べる日!

 

もしくは

 

巻き巻きしてあるもの

(ロールケーキとか)を食べる日!

 

って事で

 

「1本丸かじり」

とか

「無言で」なんてルールはあんまり気にせず

 

食べやすく切った海苔巻きを

 

みんなでワイワイ楽しみながら

食べれば良いんじゃないのかな。

 

そんな風に思うのでした。

 

 

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太巻き寿司に豚肉とシイタケを入れると超美味!

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ケーキに飾られている細工菓子、もっと美味しくして欲しい。

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 こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。

 

台風スウェル

台風スウェル

 

 



 

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