小説は、誰かに読んでもらえなければ、不完全なままです。
読んでもらえない小説は冷凍食品同様、
物話世界が凍結されたまま ──
私が小説を本にして売る理由は
このまま氷漬けで終わらせてしまっては
作中世界と自分自身が不憫だと感じるからです。
誰かに届き、読んでもらう事で
初めて作品は解凍され、生きることができると思うから。
別に
バンバン売れてジャンジャン稼ぎたい
なんて思っているわけではありません。
けれど
ささやかながらでも、売れてくれれば
それは確実に、励みにはなります。
しかし!
本というものは
出しただけでは売れません。
宣伝をしなければ絶対に
売れてはくれないんです。(>_<)
小説を書いているなどという人は
(私を含め)シャイな人が多いので
多分、この辺のことは、非常に苦手なんじゃないかと思います。
でも、
宣伝する事は
とても大事なんですよ。
宣伝と販売のシステムさえ自力で構築できれば
出版社などの大きなバックに頼らなくたって、一人でやっていけるんですから。
ということで
昨年の今ごろkindleで
小説「翼のキッチン」を刊行した私は
それからほどなくして、それを宣伝するためにこのブログを立ち上げたのでした。
ブログには
「はてな」「アメブロ」「livedoor」などでお手軽簡単に始められる
無料ブログと
独自ドメインというものを手にして本格的に始める
有料ブログとの
二種類があります。
有料ブログの方が色々と自由度が高いので
ブログから広告収入なども得たいと考える人は
有料ブログを選ぶケースが圧倒的に多いです。
(代表的なのがwordpressですが、はてなブログにも有料プランがあります)
小説を書きながら雑誌などのライター仕事をしている
という人は多いでしょうから
自分のブログでアフィリエイトなどに力を入れて広告収入を得る
というのも大いにアリだと思います。
(ブロガーとライターは、やっている事がかなり近いので、自前のサイトで自分の小説を宣伝しながら広告収入まで得られるようになれるのならば、それは、かなり理想的な形なんじゃないかな、と思います)
しかしながら
私のこのブログは
はてなの無料ブログで続けています。
(ブログの収益化はしておりません)
というのも
おそらく私の場合
自分自身が何らかのきっかけ(たとえば、思ったように上手くいかず、心が折れてしまうとか)で
「もうやめた~」
なんて気分になってしまう可能性が非常に高いような気がするので
有料ブログにすると、契約更新するのをやめてしまい
ブログを消滅させてしまう懼れがあるからなんですよね……。
(以前、愛読していたwordpressブログが、ブロガーさんのテンションがだだ下がりした末に、突然消えてしまった事があったんです……。その時受けたショックから、そんな風に考えるようになった……という経緯があります。)
ブログって
その内容によって、おおまかに分けると
色んな分野の事を書く
「雑記ブログ」と
特定のテーマについて書く
「特化型ブログ」
この二つに分けられます。
小説を書いている作家さん達のブログを拝見すると特化型とまでは言わなくても、
やはり文学論や書評などを書いた記事が多い印象ですね。
私のブログも、文学論や書評が多めですが
文学ネタだけだと続けて行けないし
自分の考えている事とか、好きな物や事を伝えたりもしたいので
かなり雑記ブログに近い形になっています。
※雑記ブログは特化型ブログに比べてアクセスが増えるようになるのはゆっくりなのですが
Googleアップデート(後述)による被害は比較的浅く済むという特徴があります。
私自身が作家さんに興味を抱くきっかけが
「その作家さんのエッセイを面白いと感じたから」
というケースが多いので
このブログは私のエッセイ的なものとして考えています。
── さて
ブログを始めたのは良いのですが
最初のうちは全くアクセスが無くて
誰一人として立ち止まってもらえないストリートミュージシャンのような状態が
3か月ぐらい続きました。
(記事数が少なくブログが新しい間は、誰もが通る茨の道です……。(T_T))
3か月を過ぎ、記事も100記事を超えたあたりから
ブログを読みに来てくださるお客さんが少~しずつ増え始めたんですが
最初の内は、やっぱり
かなり精神的にキツかったです。
(ほぼ修行……)
毎日更新することにはあまりこだわらなくても大丈夫だと思いますが
Googleに評価してもらうには
ある程度の時間が必要みたいですよ。
(だから早々に挫けちゃダメ)
あと、集客を目的とする場合には
タレントさんみたいな、すでに人気のある人達の日記ブログみたいなのを
参考にしちゃ駄目です。
(人気者なら何を書いてもアクセスが見込めますが、一般人はそういうわけにはいきませんので)
「検索されやすさ」を意識して
記事のタイトルや見出し等(コレが結構重要)にも注意した方が良いですよ。
このあたりの事は「ブログ論」などとして、たくさんのブロガーさんがネット上に記事をあげておられます。
検索するだけでも十分に情報が得られますので
有料の情報商材(noteとかオンラインサロンとかコンサルとか色々)に手を出す必要性は全くありません。←このような中には詐欺まがいの悪質な商売をしている人も非常に多いので注意しましょう!
そのうち
1日に5人、10人、30人とお客さんが増えだしてくると
わーいこんなにお客さんが来てくれて
めっちゃ嬉しい~!!
そう思って
ワクワクドキドキ期待しながら
kindle direct publishingの販売レポートを見に行くわけなのですが
どういうわけか
不思議なことに
本の売れ行きを示すグラフには
全く変化が無いんですよね……。(T_T)
なぜなんだ!!
こんなにブログに
お客さんが来てくれているのに!!
(; ・`д・´)
そう思っちゃいますよね……。
1日に10人来てくれれば1か月で300人
30人も来てくれれば900人もの人にアピールしたことになるというのに
本が1冊も売れないとは
こはいかに!?
一体どれくらいアクセスがあればブログが広告媒体として役に立ち始めるのか
つまり
kindleの方の売り上げに繋がって来るのか
このあたり
非常に気になってしまうのですが
これはおそらく
kindle本だけではなく、なにか自作の商品を売ろうという場合でも同様なのではないかと思います。
(※ブログに販促ツールとしての役割を担ってもらうために、私は、ちょっとシツコイかも知れないけど、全記事に自分の本の広告を貼り付けています。名付けて、ブログ全記事営業マン化作戦!)
ブログを訪れたお客さんのうち
何パーセントの人が、
実際に商品に興味を持って下さるのか?
おそらく、その割合は
アフィリエイトやアドセンス等「ブログで広告収入を得るには」というバターンとそれほど違わないんじゃないでしょうか?
というか
小説本というものの
ビックリするほどの売れなさ、というものを加味して考えると
それよりも、やや厳しめに考えた方が良いように思います。
それなら
一般的に、アフィリエイトなどでブログで広告収入が発生するのは
一体どれくらいのアクセスが集まってからなのか?
と言いますと
1日に100pv
1か月で3000pv
くらい集まるようになれば
ちょぼちょぼ数百円~数千円くらい(※1か月あたり)の収入が得られるようになってくるそうです。
人数で言えば1日あたり90人以上くらい。
いわゆるブロガー番付で言う所の
「脱ビギナー」というところですね。
しかしですよ
先ほどにも言いましたように
無名作家の小説本というものは
アフィリエイターさん達が売っている一般的な商品よりも
はるかに
売れにくいんです!!
ですから
これくらいでは、おそらく
ほとんど売れないのではないかと思います。
(実際、私はほとんど売れませんでした)
それではkindle本の場合
一体、
どれくらいのアクセスが集まれば
ブログの広告効果が表れ始めるのか!?
といいますと
たぶん
1日300~500pv
月間10000pv~
私の場合は、ブロガー番付で言う所の
「ノービス(新人)」という所になってから
ようやくチョボチョボkindleのグラフが動き出したような気がします。
ちなみに
この月間10000pvという線
お店の集客のためのブログなどでも同様なんだそうですよ。
(ここからようやく集客効果が表れ始める)
1日300pvも~!?
と
思わず眩暈がしてしまいそうなところですが
(特に、始めてから1年以内だと、遠い感じがしちゃいますよねえ)
ブログって、1日50pvが達成できた人は1日100pvだってそう遠くないうちに達成できるし
1日100pvが達成できた人は300pvだって到達できるものらしいですよ。
(つまり、1日50pvいけた人は300pvだっていける!って事)
焦らず腐らず、コツコツ地道に頑張ってさえいれば
月間10000pvあたりというのは、特別な幸運になんか見舞われなくても充分クリアできるラインなんだそうですよ。
ところで、先ほどから文末が
「なんですよ」と断定形ではなく
「なんだそうですよ」と伝聞系になり
やや歯切れが悪くなっておりますのは
一体何故かと申しますと
私自身が2か月前にこのラインを越え
まるでエベレストに登頂したかのごとく
「うわーーーい!ついにやったぞぉぉぉー!!」
と有頂天になっていたのもつかの間
先日5月4日のGoogleのアップデートで
エース級だったニャンコさん闘病関係の記事が軒並み
ドーン!!と検索順位を下げられ
ガッコーーン!!と
pvが急降下してしまったからなのです。
(◎_◎;))
(ブログの最大のリスクが、このGoogleアップデート!!)
コツコツ地道に頑張っていれば、また回復してくれるかな……。
回復してくれるといいけどな……。(T_T)
はあ~、もう、やんなっちゃう……。
私はSNSを全くやっていないので、
このブログはほとんど全てが検索流入……そのうち7割以上がGoogleの検索からのアクセスとなっているのですが
Googleのアップデート
と言うのは年に数回必ずあることなので
検索流入だけを頼みにしていると、このように恐ろしいリスクを抱える事になってしまいます。
それでも私の場合は
雑記ブログでテーマが色々と分散していたおかげで
被害は少なかった方だと思います。
特定の分野に特化しているブログの場合は
アップデートの時に無慈悲なほどの攻撃を食らって
ぺんぺん草も生えないような
焼け野原にされてしまう事も多いみたいですよ。
Googleアップデートの近ごろの傾向として
企業とか専門機関などの記事が上位表示され、個人ブログは下位に落とされる、というパターンが多いので
何万、何十万とアクセスを集めていたような人気の個人ブログがアプデ砲にやられて
息も絶え絶えの半死半生状態にされたりするのも
決して珍しくはないようです。
(鬼っ!!)
ただし
Googleアップデートでは逆にアクセスが増えるというパターンもあります。
なので、アクセスの増減には一喜一憂せず、長期的視野でどーんと構えていた方が良いようです。
要は
Google様の匙加減ひとつ
という事で……。
そんなリスクも考慮してか
作家さんの中には、TwitterなどのSNSを併用されている方も多いです。
よりエネルギッシュな方は、YouTubeなどで発信されたりもしています。
でも私、あんまりエネルギー無いんですよね……。
(SNS発信って神経使いそうだし……)
なので
ブログだけに専念して
ぼちぼち頑張って行こうと思います……。
(ブログは更新頻度がまばらであっても、書いた記事はどんどん蓄積され、時間と共に評価されて行くので、なんだかんだ言っても、のんびりマイペースでやりたい人には一番向いていると思いますよ)
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宣伝しないで小説が売れるほどこの世の中は甘くなーい!
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