春ですね。
大学進学や就職、結婚や転勤などで、これから新生活を始める方も多いことと思います。
生れて初めて実家を出て、
自分の住まいを一から整えて行くのって、ワクワクしますよね。
自分好みのインテリアで統一するぞ~とか
食器も可愛いの揃えちゃうぞ~とか
夢がいっぱい膨らんでいる事と思います。
新居に必要な家具や電化製品、調理器具など
揃えるべきものは色々ありますが
ここで私が
「絶対に買っておいた方が良いよ!」
とお伝えしておきたいのが
トイレのラバーカップ
いわゆる
「スッポン」
と通称されているアレです。
お洒落な小物とは違い、トイレのスッポンなんて、心ときめく要素はゼロですから
「やだ~、せっかくの新居にそんなモン、置いておきたくな~い……」
なんて思うかも知れませんが
トイレの詰まりというのは、いつ何時発生するかわからないし
ひとたびそれが発生してしまった時には、物理的にも精神的にも
大変な恐慌状態を引き起こしてしまいますから
これだけは
絶対に備えておいた方が良いですよ。
ジャーッと水を流した時に
どういうわけだか詰まってしまい
みるみる水位を増していく汚水が
便器の容量の限界を超えんばかりに
ジワジワジワジワ溢れて行く……
こんな状態で
パニックにならない人なんて
あんまりいないんじゃないでしょうか。
使用後に詰まらせてしまったトイレなんて
基本的に、他人には見られたくないものですよね。
それに
業者なんか呼んだら
時間もお金もかかってしまいます。
ラバーカップでガシガシやれば大抵は自力で解決できますから
絶対に
持っておいた方が
良いですよ!
(たいして高い物でもないし)
今では100均でも手に入れられるらしいし
ホームセンターとかで、数百円~2000円くらいで売っています。
(1000円前後ぐらいが平均的かな~)
ここで私の体験談をひとつ
語らせていただきます。
それは昔、
夫と二人でアメリカでアパート暮らしをしていた時の事なのですが
トイレ掃除の際にトイレットペーパーを使って拭くことの多い私は
ウッカリ大量のペーパーを流し過ぎ
トイレを詰まらせてしまったんです。
当時の私はラバーカップの存在など、まるで意識せずに生きていたため
当然、備えてはおりませんでした……。
(実家のトイレは「汲み取り式トイレ」を「水洗トイレ風」に改良したという「簡易水洗」だったため、それまで、詰まりとは無縁の人生を送っていたのです)
詰まりを水流で押し流そう!
そう考えて
さらに水を流した所
水は瞬く間に便器からあふれ出してしまい
ユニットバス(&洗面所)の床を
ジャージャーと水浸しにしてしまいました。
(ノД`)・゜・。
パニック状態に陥った私たち夫婦は
どうしたら良いかわからず
とりあえず大家さんに連絡を入れました。
大家さんは、とても親切なアメリカ人のお爺さん(名前はビル)で
早速、ラバーカップを片手に駆けつけてくれました。
彼は
「心配しないでも大丈夫!」(^_-)-☆
と言って
土足のまま大股でバスルームに向かって行きました。
当時住んでいたアパートの床は
バスルームとキッチン以外は全部絨毯敷きになっておりまして
私たち夫婦は常日ごろ
室内では裸足(靴下)で過ごしていましたので
咄嗟に
「あ…………」(・。・;)
と思ったのですが
急場に、イヤな顔一つせずに駆けつけてくれたビルに対し
そんな注意など
出来ようはずもありません。
(ただただ申し訳なく、有難くて)
便器から溢れた汚水でビチャビチャになったバスルームに入って
トイレにラバーカップを突っ込み
ガシガシやって詰まりを直してくれたビルは
トイレ水で濡れた靴のまま
廊下やリビングを歩き渡り
「もう大丈夫!」と
晴れやかな笑顔で帰って行ったのでした……。
───と、まあ
そんな事もありますので……
これから海外で暮らすという方も
ぜひとも
ラバーカップは備えておいた方が良いですよ。
ただ
ラバーカップって
見た目的にもなんか、あれな感じだし
用途が用途だから
あんまり衛生的にキレイな物じゃないし
その上、意外とかさばるので
置き場に困ってしまうんですよね……。
トイレの中にスペースがある場合は
バケツの中に立てて置いておくという手もあるようですよ。
我が家では
ホームセンターで買ってきた段ボールで
ラバーカップ用のケースを自作して
玄関に置いています。
外面を粘着シート付の壁紙で化粧させているので
よもやそんなものが入っているとは思われないような(一応)外観になっています。
トイレが詰まった時には、このケースごとトイレに持って行っています。
ぶきっちょな私が自作した物なので
いささかお恥ずかしい仕上がりで、写真はupできないんですが
こういうの
器用な方がオシャレに作って売ってくれたら
結構、需要あるんじゃないでしょうか……。
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