1990年にアルバム
「Bellybutton(ベリーバトゥン)」
で衝撃的なデビューを飾り
90年代のビートルズ登場か!?
と騒がれた
サンフランシスコ出身のお兄ちゃん達。
若かりし日の私は、このバンド
JELLYFISH
(ジェリー・フィッシュ)
が大好きでした。(今でも好きですよ)
先日
学生時代からの友人達と共に発行していた、昔の文学同人誌などを引っ張り出して
「いや~、懐かしいな~」
なんて思いながら、パラパラめくっていましたところ
当時、自分が書いた
ジェリー・フィッシュの初来日時のライブレポートに目がとまってしまいました。
そこで
ふと思ったんです ───
今、この時代
インターネット上には色んなライブレポートがアップされていますけど
ネットが一般に普及し出したのって
私の記憶するところによると
1995年以後なんですよね。
となると
それ以前のライブレポートって
たぶんあんまり、みんなが見られる所には無いんじゃないのかな……?
(音楽雑誌のバックナンバーならあると思うけど)
今となっては伝説のバンド的な存在となったジェリー・フィッシュの
唯一の来日ライブですから
もしかしたら
貴重な記録になるかも!?
そんな事を
思ったりもしますので
今回は
ここにそれを
アップすることにしちゃいました!
(^_-)-☆
以下は1993年当時
私が書いた文章です。
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1993年9月17日 渋谷・クラブクアトロ
その若さに相応しからぬ渋い音楽的ルーツを持ち
「TVチャンピオン〜音楽職人選手権」に出れば優勝間違いなしの超こだわりの曲作りで、一部の音楽ファンを狂喜させている謎のPOPS浮遊集団
ジェリーフィッシュが、遂に来日──
その全貌が我々の前で明らかにされたのである!
キンキラ銀々のテープと天井から下がった星々を従えて演奏する彼ら4人
(ドラム兼ヴォーカル / アンディ・スターマー、キーボード兼ヴォーカル / ロジャー・マニング、ベース / ティム・スミス、ギター / エリック・ドーヴァー)
は思っていた様にサイケないでたちで、
思っていたよりもずっと
カワイかった!
覚えたての日本語で
「コンニチワァーッ!!」
と絶叫してみせたり、ピンクレディーの「SOS」を演奏したり、観客からの掛け声に
「ナーニソレー?」
とスッとぼけて見せたりと、サービス精神200点満点!
ギターのエリックのすぐ側にクラゲの縫いぐるみがぶら下がっているし
(※ジェリーフィッシュは英語でクラゲの事)
アンディはスティックを床に投げて跳ね返らせてキャッチしたり(何度か失敗した)
本人達はやりたい放題。
客もノりたい放題でタバコの煙が輪っカとなって、サイケデリック空間にポカポカ浮かぶ。
(これが結構感激したんだなぁー)
特に黒スーツに黒帽子でキメた長髪のお兄さん!雰囲気出してましたがなー。
アンタはクアトロにジェリーフィッシュを観にきた人の鑑じゃ!
歌の合間の、アンディの豪快な水の飲みっぷりといい、たった4人であの複雑な曲をカンペキに演奏してみせる心意気といい、
(「セブリナとペーストとプラトンと」なんて曲が4人で演奏できるとは思わなかったぞお)
ジェリーフィッシュちゅーのは凄ーいグループだぁ!
一生ついていくぞ!!
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こう振り返って見ると
1993年のこの当時には、こういうライブでも禁煙じゃなかったんだな~と
今となってはちょっと驚いてしまいますねぇ。
私はタバコは吸わないのですが
(喫煙経験もありません)
このライブで観客のみなさんがポカポカ浮かべていた煙の輪っかは
まるで演出の一つかなんかみたいに
あの不思議な空間に調和していて
なんか良いな~
面白いな~
と、感じていました。
そうそう
ここには書いていないのですが
このライブの時にメンバーが
「日本食がウマい。
特に枝豆が超ウマい!!」
と絶賛していた事もよく覚えています。
この時まで知らなかったのですが
枝豆って立派な和食だったらしいですよ。
今では、枝豆人気は全世界的に広がっていて
「EDAMAME」
なんて呼ばれて愛されているようです。
一生ついていくぞ!
と思ったほど大好きだったジェリー・フィッシュ
しかし
彼らが再びやって来ることはありませんでした……
ツアー終了後の1994年
バンドは解散してしまったのです……。(T_T)
原因は
アンディーとロジャーの音楽性のすれ違いだったそうです。
(バンドあるあるですよね~……)
アンディーはその後
「パフィー」の名付け親となってアルバムのプロデュースを手掛けたり
奥田民生さんとコラボしたり
YUKIさんへ楽曲を提供したりしています。
ロジャーも
My Little Loverに曲を提供したりと
彼らは日本の音楽界と結構かかわっているみたいです。
ジェリー・フィッシュが出したスタジオアルバムは
デビューアルバムの
「Bellybutton(ベリーバトゥン)」1990年
と
セカンドアルバム
「こぼれたミルクに泣かないで(Spilt Milk)」1993年
の2枚だけなのですが
高い音楽性で
彼らは今や伝説的存在となっています。
特に
セカンドアルバムの
「こぼれたミルクに泣かないで」は
今なお名盤として名高いです。
───と
ブログ記事を書くにあたって、ジェリー・フィッシュ関連の情報を調べていたら
なんと!!!
2020年から
アンディ以外の3人(ロジャー、エリック、ティム)が
新バンドを組んで活動をしているっていうじゃあーりませんか!
バンド名は
The Lickerish Quartet
こちらも要チェックですね~!
こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。