こちらの世界での生を終え
天に召されたペットたちは
天国の入り口にあるという
虹の橋のたもとに行くんだそうですよ。
そこは、きれいな草原で
ぽかぽかと暖かく
気持ちの良い場所で
食べ物にも飲み物にも
何不自由する事も無く
あの子たちは
老いも病気もすっかり解消した
ピンピン元気な体になって
仲間達と楽しく遊んだり
ノンビリくつろいだりしながら
大好きだった飼い主さんと
また逢える時を待っているんだそうです。
たった今
飼い主さんは、この子をうしなってしまい
悲しくて、恋しくて
苦しくて
涙にくれてばかりいます。
「あの子は虹の橋のたもとに行ったというけれど
数年前に死別している
先代猫のクロちゃんや
幼い頃に実家で飼っていた
ポムちゃんたちと
仲良くやっていけるのかしら?」
大丈夫。
飼い主さんの
懐かしい匂いをきっかけに
あの子たちは、あっという間に仲良くなって
一緒に待っていてくれますよ。
飼い主さんが
ここに来た時には
天国まで続く
虹の橋の長~いみちのりを
亡くなってからほど近い子から
順番コで一匹ずつ
それぞれた~っぷり
飼い主さんに甘えたりしながら
楽しく渡っていくんですよ。
「あの子は家族みんなの事が大好きだったから
わたしの時には、もう虹の橋のたもとでは待っててくれていないかも……」
そんな心配もご無用です。
あの子たちは
大好きな飼い主さん家族と
天国の素敵な場所で
一緒に幸せに暮らしながら待っていて
飼い主さんが
こちらにやってくる気配を察するやいなや
ながーい橋を一目散に
ビュンビュン走って渡って
必ず迎えに
来てくれるんですよ。