1か月ほど前に、愛猫ミータ(10歳)を病気で亡くしてしまい
絶え間なく襲い来る悲しみと寂しさの波状攻撃に苦しめられていたのですが
そんな折
ひょんな拍子で購入した猫型クッションに
思いのほか、慰められている所があります。
猫を亡くしてしまってから感じる
堪えがたいほどの寂しさ。
その寂しさの中身を大きく二つにわけると
可愛かったあの子には、今生ではもう二度と会えないんだ……
という精神的な寂しさにくわえ
いつでも抱いたり撫でたり頬ずりすることによって、私の心を癒してくれた
あのふわふわと暖かいあの子の実体が
もうどこにも無くなってしまったんだ……
という「物理的な寂しさ」があります。
そんなこともあって
ミータをうしなってしまった直後から
私は
彼の毛色に似たグレーのふわふわした素材のものを見ると
無性に触ったり撫でたり頬ずりしたくなってたまりませんでした。
そんな時
ネット広告で
ミータに似たグレーの猫の縫いぐるみが出て来たのを見て
ほとんど条件反射的にポチって、これを購入してしまったのでした。
この子
最初は縫いぐるみかと思っていたのですが
(株)パートナーズという会社が
大手通販会社(株)フェリシモの「猫部」とコラボして
まるで本物の猫であるかのような
存在感と抱き心地と癒し効果を追及して作り上げたという
MeowEver(ミャウエバー)という名の
猫型クッションです。
なので
手足もありませんし
目や鼻や口も無いんです!
しかしながら
顔がついていないからこそ
むしろ
愛猫の姿を投影しやすい……という……。
── たしかに
ここに青い目や黄色い目が付いていたとしたら
「違う……、うちの子の目は緑だった……」
なんて
かえって違いを意識してしまったかもしれませんから
私の場合は、この無顔というのは
正解だったように思います。
横顔はこんな感じになっています。
中身と仕様は下図のとおり。
クッション本体の背中の窪みに
アルカリ単4電池2本を入れたゴロゴロメカを入れ
上から猫型のカバーを掛け
そのお腹側にジェルカイロをセットします。
猫ちゃんをギュッと抱きしめると
このゴロゴロメカによって
ブン…ブン……と
生命反応を思わせる心拍を感じる仕様になっています。
また
ジェルカイロを電子レンジで温めてからセットすると
まるで生きている猫さながらの体温を感じられる ──
とのことなのですが
抱っこしているこちら側の体温や
ひざ掛けがわりに使っている電気毛布などの暖かさによって、ジェルカイロがほんのり暖かくなってくるので
あえて電子レンジを使わなくても
うちの子は、そのままで
充分リアルな暖かさになってくれている感じです。
また
始終抱っこしていると
お腹に入れておいたはずのジェルカイロが
どうしても下半身の方に寄って来てしまうのですが
しかし
それによって
かえって
抱き心地や感触が
一層本物の猫っぽくなっているような気が……!!
つくづく
「よく考えられているなあ~」
と感心してしまいました。
「お座り」の姿勢は出来ないのですが
あえて立たせてみるとこんな感じ。
さすがに
「亡くなった愛猫と完全にイコール」
というわけにはいきませんけれど
哀惜や寂しさの気持ちを注ぐ
具体的な対象があるというのは
かなり気持ち的に救われるものなのだなあと感じました。
大変に可愛らしいし
今の私には
「ミーちゃん(ダッシュ)」
という感じの存在になってくれています。
抱きしめたときに
こちらに反応して
鼓動したり、ゴロゴロ言ったりと
生きている感を示してくれるところが有難い……。
この商品は
今、猫ロスで悲しんでいる他の人にも
結構、心の救いになるんじゃないかな……と思いました。
今後もっと
毛色のバリエーションが増えたら良いですよね。
(2022年1月現在はグレーと黒のみ)
愛猫を亡くした直後には
猫が使っていたものなんかを、以前と同じ場所に置いておくと
思い出して辛くなり過ぎてしまうから
少し視界に入りにくい場所に移動するとか
布か何かで覆っておくとかした方が
辛さは、少しだけ和らぎますよ。
ミャウエバー
売り上げの一部は
保護猫ちゃんを救うための活動に使われているそうです。
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こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。