しばらく履かずに
玄関の下駄箱の中にしまっておいた靴を
「久しぶりに履いてみようかな ♫」
と思って、出してみたところが
「ぎゃー、なんだこりゃ!?」
カビだらけ〜(T_T)
─── なんて経験をお持ちの方は
非常に多いのではないかと思います。
こうならないためにも
「玄関の下駄箱は、扉をこまめに開けて換気をし、きちんと消毒の上、常に綺麗に掃除しておくべし!」
というご意見は
大変ごもっともではあるのですが
しかしですね
私はそもそも
玄関の下駄箱という場所は
靴の保管にはこれ以上ないほど不適格なのではないか。
と思っているんですよ。
靴の素材としてよく使われている
皮革とか合成皮革というものは
本来
非常に湿気に弱い
という性質を持っています。
(皮革は湿気を吸う、合成皮革は湿気により加水分解を起こし劣化してしまう)
しかるに
玄関という場所は
雨の中びしょ濡れで帰って来て
レインコートや傘から滴り落ちる水で、床がビッチャビチャ……
みたいな事態が
日常茶飯事的に発生するところなんですよね……。
しかも防犯上
「ドアを開けっぱなしにして換気を良くする」
なんてことも、ちょっとしづらい
ときている……。
そんなところですから
玄関っていうのはどうしても
湿気がこもりやすい場所ってことになってしまうんです。
その上
そなえつけの下駄箱というのは
通気性ゼロの密閉空間!
だもんで
そんな所に
湿気耐性に激弱な皮や合皮の靴を入れてしまった日にゃー
もう~~~
「カビを生やすな」
って言う方が無理!
ってもんなんじゃないでしょうか。
Wikipediaによりますと
下駄箱は
日本においては
明治時代以後に普及した民具だそうです。
これ
人々が下駄や草履を履いていた時代なら
まだ良かったんでしょうね~……
下駄や草履だったら
皮や合皮で出来ているわけでもないし
それ自体
かなり通気性が良いですからねえ。
でも
靴はNGでしょー。
家の中でも靴を履く
欧米では
みなさん一体どのようにしているのかと言いますと
そもそも
玄関に
作りつけのシューズボックス
なんてものは無く
当面履かないような靴は
クローゼットなどにしまっておくか
こういう
ラックのようなものに
置いたり掛けたりしているようです。
ともあれ
冬には寒くて結露が発生し
夏は夏で高温多湿
という我がニッポンにおいて
玄関という
家中で二番目に湿気やすい場所に
(一番は浴室)
密閉式の下駄箱
というのは
どう考えたって
靴の保管には向いていないだろうと
言わざるを得ません。
これぞまさに
靴の流刑地!
靴の墓場!
ここに収納された靴は
よっぽどマメに換気や掃除をしないことには
カビ不可避!
なので
大事な靴は
絶対にしまっちゃダメ!
そして
下駄箱を作っているメーカーさんには
玄関つくり付けの下駄箱にはせめて
扉をルーバーにして通気性を持たせるとか……
換気窓のようなものを付けるとか……
靴をより良いコンディションで収納しておけるように
現状よりも、なにかもう一工夫を
お願いしたいと思います。<(_ _)>
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