TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

飛行機ニャンコ事件簿

これまで、以下の記事

 

カメ、犬、鹿、サル、タヌキ、キツネなどが

空港に侵入して騒ぎになったり

飛行機にぶつかってきたり

 

といった

動物によるアクシデントの数々を書いてきましたが

 

todawara.hatenablog.com

todawara.hatenablog.com

 

今回は

飛行機空港に紛れ込んで大騒動!

という話題をお届けしようと思います。

 

まずは

猫がコックピットに侵入してしまった!

というお話から。

 



2021年2月24日

 

ハルツーム国際空港(スーダン)からドーハ国際空港(カタール)へ向けて

ターコー航空(ターコーアビエーション)のボーイング737型機(3T-234便)が飛び立ちました。

 

その直後

 

コックピットの中に突如

ニャンコが現れました!

 

※イメージです

 

この猫

前夜、格納庫の中で機体をメンテナンスしている最中に、うっかり入り込んできてしまった野良ネコさんだったようですが

 

いい気分で居眠りをしていた所

いきなり飛行機が動き出したことに

ビックリ仰天して狂暴化してしまったようです。

 

フーフーシャーシャー

クルーに威嚇をし始め

捕まえようとしたところ、ニャンコの興奮はさらにヒートアップ!

 

 

大暴れの果てに

ついには機長にまで襲いかかってきてしまったために

 

「危険すぎるから引き返すぞ!」

 

ということで

離陸してから30分後に、再びハルツーム国際空港にUターン。

 

緊急着陸を余儀なくされてしまったそうです。

 

 

【コックピットに猫が侵入して大暴れ

といえば

イスラエルエル・アル航空が所有するボーイング737型機

駐機中にヒドイ目に遭った事もあるんですよ。

 

 

2021年2月7日

 

ベン・グリオン国際空港(イスラエル)で整備中だったエル・アル航空ボーイング737のコックピットから、猫が発見されました。

 

格納庫で駐機されている間に入り込んでしまったニャンコさん

発見されるまでの間

かなりやりたい放題に大暴れしていたようで

 

コックピットの内部は

あちこち、ひっかき傷やら咬み跡だらけだったそうです……。(-_-;)

 

 

色々な動物が

空港敷地内に侵入してくる

という話はよく聞くんですけど

 

コックピットの中に入って来て暴れる

というのは

ニャンコさんならではかもしれませんね……。(^_^;)

 

それ以外に

猫の場合には

 

乗客が貨物として預けた子がウッカリ脱走してしまい

空港で迷子になってしまう

というケースも多いようです。

 

【インディラ・ガンディー国際空港で迷子猫】

 

それは2020年9月1日のこと

 

インドのバンガロールに住むアスタ・シャーさんは、西部にある都市アフマバードに行くためエア・インディアの飛行機に乗っていました。

彼女の2匹の愛猫はキャリーケースに入れられ、同じ飛行機の貨物室に。

 

やがて飛行機は乗り継ぎ地

インディラ・ガンディー国際空港(デリー)に到着しました。

 

ところが

 

なんとここで

彼女の愛猫のうち

ナーラちゃん(生後8か月)が

行方不明になってしまったのです!

 

どうしてそんな事に!?

 

飼い主としては

血の気が引いてしまうような事態ですよねえ……。

 

どうやら

キャリーケースの扉が開いてしまっていたようなんですよ……。

 

着陸後の飛行機から脱走してしまったナーラちゃん

「空港のターミナルビルで歩き回っている猫がいたよ」

そんな情報がよせられてきました。

 

いてもたってもいられない飼い主さんは

この先乗る予定の飛行機をキャンセルし

愛猫を探すことに専念する事に決めました。

 

とは言っても

巨大インディラ・ガンディー国際空港

この中で、一匹の子猫を探し出すのは容易な事ではありません。

 

空港当局者や野生生物の保護活動を行うNGO「Wildlife SOS」も加わり

大捜索作戦が始まりました。

 

そうして4日目にして

ついに

空港の貨物保管区域にいるナーラちゃんを発見!

 

極度の空腹と恐怖心からシャーシャー威嚇してしまうため、かなり苦戦したようですが

数時間後ようやく捕獲に成功!

 

ナーラちゃんは無事

飼い主さんの元に帰ることが出来ました。

 

めでたしめでたし。

 

 

ところが

それからちょうど1年後 ───

 

これとソックリ同じような話が

アメリカでも起こってしまいます。

 

 

ジョン・F・ケネディ国際空港で迷子猫】

 

インドでナーラちゃんの迷子騒動が起こってから1年後の

2021年9月21日のことです。

 

舞台はニューヨーク

ジョン・F・ケネディ国際空港

 

サルバトーレ・ファツィオさん

イタリアに行くために、愛猫をカウンターで預けたのですが───

 

飛行機に積み込まれる途中で

Oh my God!

猫ちゃんがケージから飛び出してしまい

滑走路に逃げ出してしまったではありませんか!

 

すかさず空港職員が追いかけたものの、ついに愛猫は行方不明に。

 

そして、そのまま

二週間も経過してしまいました……。

 

愛猫が心配で心配でならない飼い主のファツィオさん

どうにもたまらずに

この件をフェイスブックに投稿

 

すると

 

「迷子のペットを探す仕事をしている」というデバッカーさんという方が、それを見て

「猫ちゃん探しに協力するよ!」

と申し出てくれたのです。

 

……とはいうものの

広大JFK空港の敷地内……

しかも

失踪から二週間以上も経っています……

 

愛猫がまだ滑走路の近くにいるかどうか

それさえも皆目わからない……

───という状態での捜索です。

 

そんな中

空港職員が猫のものと思われる首輪滑走路上で発見しました!

 

 

そこで

カメラを設置して観察してみた所 ───

 

録画開始から10時間後

猫の姿がカメラに収められているではありませんか!

 

さっそくその周辺に捕獲用のカゴを配置。

 

こうして

迷子になってから18日後

ようやく猫ちゃんは身柄を確保されたのです。

 

猫ちゃんは身体にいくつもの傷を負っていて、体重も1.5キロほど痩せてしまっていたそうです……。

 

でも

飼い主さんの元に戻ってからは

元気を取り戻したそうですよ。

 

よかったですね!( ;∀;)

 

 

これ

どちらのケースとも

 

猫を入れていたクレート(キャリーケージ)の扉が、なぜか開いてしまっていた

というパターンなんですが……

 

ペットを飛行機に預ける際には

クレートの扉がきちんと施錠されているか

しっかり確認しておかないと怖いですねぇ……。

 

 

ペットを飛行機に乗せる場合のクレート

航空会社からレンタルできる場合もあるのですが

 

ペットのコンディション的にも

なるべく自前で用意しておいて、居心地に慣れさせておいたものを使った方が良いみたいですよ!

 

その場合

IATA(国際航空運送協会)の規定に沿ったクレートを使ってください」

と言われるケースが多いんですけど

 

IATA国際航空運送協会の規定

って一体どういうもの?

───とお思いの方は

 

こちらのユナイテッド航空の説明を参考にしてみてください。

ペットの輸送のための準備: クレートの要件 (united.com)

 

 

ちなみに

ANA Cargoのページには

このように書かれております。

 

1. 材質は変形、破損しない物で、中の動物の重さに耐えられる容器であること。

 

2. 動物は容器の中で方向転換でき横になれるスペースが確保されること。

 

3. 空気の流入が十分にあり、最低3方向に通気口がある構造となっていること。

 

4. 容器の出入り口は不用意に開かないよう、施錠等が施されている構造であること。

 

5. 通気口より動物の一部がはみだしたりしないよう、目の細かい網で覆われていること。

 

6. 接合金具が中の動物に壊されない構造であること。

 

7. 容器の隙間や継目から動物が逃げないような構造であり、他の動物に害を及ぼす恐れのないこと。

 

8. 容器の内側に動物を傷つけるような突起物がないこと。

 

9. 容器の中は常に清潔に保たれていること。

 

10. 吸水剤の下敷きなどがあって、液体や汚物などが外に漏れないようになっていること。

 

11. 必要に応じて取手が付いていること。

 

このほかにも

 

・圧力がかかっても変形しない頑丈な硬質プラスチック製、木製、または金属製。

・上面は一枚板で、扉あるいは換気口が付いていないこと。

 

などといった条件があったりもするようです。

 

ネットで買う時には

「IATA航空輸送基準ペットクレート

で検索すると

色々出てくると思いますよ!

 



 

 

関連記事のご案内

 

 

飛行機にぶつかる熊!シャケ!鹿!鳥!

todawara.hatenablog.com

 

空港に侵入してくる亀!犬!猿!鹿!

todawara.hatenablog.com

 

 

 

 こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。