TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

「三すくみ」~ナメクジは本当にヘビより強いのか!?

じゃんけんにおける

「石」「紙」「ハサミ」みたいに

三者それぞれに得意、および苦手とする相手がいて、身動きが取れなくなってしまう状態 ───

これを

「三すくみ」

と言います。

 

 

そして

古来より「三すくみ」として良く語られていますのが

カエル・蛇・ナメクジ

という

三種の生き物の組み合わせです。

 

それは一体どういったものかと言いますと

 

 

カエルナメクジを食べますが

ヘビには丸呑みされてしまいます。

(ヘビ>カエル>ナメクジ)

 

 

ところがヘビ

なんと

ナメクジ粘液で

溶かされてしまう

というんです!!!!

(ナメクジ>ヘビ>カエル)

 

 

ここで誰しもが

おい、

それ本当かよ!?

疑問に思うのではないでしょうか……。

 

カエルがナメクジを食べるのは

わかる。

 

ヘビがカエルを食べるのも

わかる。

 

だけど

ナメクジがヘビを溶かすっていうのは

どうなの!?

 

 

 

結論から申しあげますと

 

ナメクジの粘液というのは非常に強い粘着力を持つものではありますが

あれでヘビが溶かされてしまう

 

なんてことはありません。

 

それどころか

 

エクアドルの沿岸地帯には

ナメクジやカタツムリを好んで食べているヘビがいるくらいです。

 

 

───という事で

実際には

カエル・ナメクジ・ヘビの三すくみ

なり立たないのですが

 

これは

日本最古のじゃんけん遊び

「虫拳(むしけん)」

というものが由来になっておりまして

※ヘビは人差し指・カエルは親指・ナメクジは小指

 

昔は、そういうものって考えられていたんでしょうねえ……。

 

 

……ところで

 

ナメクジって、ああ見えて

なかなかスゴイ能力を持った生き物らしいですよ。

 

彼らは結構賢くて

学習能力もあったりするようなのですが

 

触覚が切断されたり、脳みそが破壊されたりしても

ずいずい再生してしまうんだそうです。

また

 

ナメクジは陸に棲息している貝の仲間なので

食べられるかも?

なんて思ってしまう方もいるかもしれませんが

ナメクジやカタツムリには

「広東住血線虫」(カントンじゅうけつせんちゅう)

という

コワーい寄生虫が潜んでいる場合があるので

 

絶対に

で食べては

いけませんよ!!

(最悪の場合死んじゃう事もあるので)

 

万が一食べる場合には

加熱必須です!!

 

彼らが通ったあとのネバネバ粘液でも感染する事がありますので

触ってしまった時にはよー--く手を洗うことが大切です。

 

こんな事をするのは超危険!!!!



カエル・ナメクジ・ヘビからなる三すくみは

中国の

「関尹子」(かんいんし)

という書物が元ネタになっています。

 

そこには

螂蛆

螂蛆、互相食也」

と書かれてありまして

 

この「螂蛆」というのが

日本ではずっと

「ナメクジ」と解されてきたわけですが

 

実の所

本当は

「ムカデだよ!」

という説もあります。(^^;)

 

巨大なムカデは蛇を食べる事もあるそうですよ。



 

関連記事のご案内

 

 

霊力のある不思議な植物「マンドラゴーラ」について

todawara.hatenablog.com

 

毒を持った鳥が実在する!?

todawara.hatenablog.com

 

 

こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。