たった1本だけ残っていた左下の
親知らずをひっこ抜いてもらってきました。
私の他の親知らずはみんな20代のうちに抜歯済みなのですが
この左下の親知らずだけは30歳を過ぎてから、ようやくジリジリ頭を出してきたもので
生えたばかりの頃には
根っこがひん曲がっているから抜くのは難しい
と言われ
その数年後に別の歯医者さんに相談した時にも
根っこが顎の神経に接近し過ぎているから、大病院でないと抜けない
と言われてしまっていたものでした。
生やしたままでいても、痛くないのなら別に良いのですが
こやつは、少し体力が衰えると周囲の歯肉が炎症を起こし
ズキズキ痛むというのを繰り返す厄介な奴でして
今年の2月には周囲の歯肉に酷く炎症を起こし
烈しい痛みで私を悩ませたのでした。
※その時の記事がコチラです↓
この時には
イソジンで歯肉炎を抑えたのですが
もうこんな奴に悩まされながら
一生を送るなんて真っ平だ!!
どうにかしてこいつと
おサラバしてしまいたい!!
と
つくづくそう思ったのです。
けれども
大病院に入院して
ことによると
全身麻酔を掛けられて手術
みたいな抜歯というのも
なんか怖いし、面倒くさそうなので
ネットで
親知らずの抜歯を得意としている歯医者さん
というのを
鵜の目鷹の目で検索しておりましたところ
「親知らずの事なら任せとけ!!」
と謳っている歯科医院を発見し
そこに並んでいる口コミの評判も大変に良かったので
早速予約を入れたのでした。
評判の良い歯医者さんだけあって
さすがに予約がびっしりだったので
私の抜歯はそこから二か月も先になりました。
で
半ば、抜歯の事は忘れたような感じになっていて
のほほ~んと気楽に過ごしていたのですが
いざ、その日が近づいてくると
急に不安になって、ドキドキドキドキしたりしちゃうのでした。
ものすご~く怖い事をする前に
カウントダウンをされているような……
大病院でないと無理だって言われたシロモノだよ?
下手すると
神経を傷つけて麻痺の後遺症が出るかも、なんて言われたやつだよ?
なんて思ったりして……
なにか一大事っぽい事を控えているときに
それがじりじり近づいてくるのって
気分が重いですよねぇ。
いよいよ抜歯当日は、まるで
戦場に赴く武者のような覚悟で
歯医者さんに向かいました。
「矢傷、刀傷を負う事に比べれば、
親知らずを抜くぐらい何ほどの事やあらん!」
受付を終えて
まず案内されたのはレントゲン室。
頭部の立体レントゲン撮影をしてもらいます。
その後、呼ばれて処置室へ。
前面に掲げたレントゲン写真を見ながら、先生が説明をしてくださりました。
それにしても
私の親知らずの根っこの巨大さには驚いてしまいました。
普通の歯の根っこはこんな感じなのに
親知らずは
こ~んななんです。
しかも一部が顎の神経に触れているとのこと。
「これは、普通の歯医者さんでは出来ないって言いますよねえ」
と先生も苦笑い。
「大病院でないと無理って言われたんですが、大丈夫ですか?」
「大丈夫、抜けますよ」
さすがは
親知らずの抜歯にかけては
神の手と呼ばれるほどの定評のある先生
頼もしい限りです。
医院の口コミ情報には
「先生の手に掛かれば
親知らずなんかチョチョイのチョイで
痛みもほとんど無く
恐るべきスピードで抜いてくれる」
というような体験談も寄せられていたので
私もそれを
ほんのり期待していたのですが
私の親知らずはさすがに
難物だったらしく
先生もかなりの力技で
ゴリゴリ!!
ガツガツ!!
と
悪戦苦闘されているご様子でした。
が
とりあえず
無事抜歯成功!!
飲み薬と注射で麻酔が効いているので
痛みはかなり感じにくくなっている
はずなのですが
相当な力を掛けて顎を押さえ込む必要があったためか
その圧迫痛で
処置後すでに
結構痛かったです。
ぽっかり空いた穴を縫い
血止めの綿を噛み(20分くらい強く噛む)
抗菌薬と痛み止めのロキソニンを一週間分もらいました。
(抜糸は一週間後)
帰り道
「あ~~~、こりゃ辛いわ……」
と感じるくらい痛かったので
帰宅して、薬剤師さんに
「抜歯の麻酔が切れてから、これくらい時間が経ったら、もう飲んでもOK」
と言われた時間になるやいなや
速攻でロキソニンを飲みました。
しかし、です。
ここまで痛い痛いと
散々、書いて来てしまってはいるのですが
かつて、もう何十年も昔に
右下の親知らずを抜いた時に比べれば
もう全く
格段に痛みは少なかったです。
さすがは
ゴッドハンド!!
と言って良いと思います。
なにせ
右下の親知らずを抜いた時には
麻酔が切れた途端
道路工事用のドリルかなんかで口の中を
ガガガ~!!
ってやられてるみたいな激痛に襲われ
思わず立っていられなくなり
その場でうずくまってしまったくらいでしたから……(T_T)
親知らず抜歯後の注意
として告げられたことは
食事は麻酔の痺れが消えて1時間ぐらい経ってから。
(痺れが残ったまま食事をすると、感覚の鈍さから火傷やケガをしかねませんので)
激しい運動、飲酒、入浴を控える。
(血行が良くなりすぎて、傷口からドバっと出血しちゃうかもしれません)
なるべく歯を抜いた左側では噛まないように。
患部を舌で触ったり
あんまりうがいをし過ぎないようにする。
血の味が気になるかもしれませんが、うがいはせずに、唾液をぺっと吐くぐらいにとどめておいた方が良いです。
(せっかく固まった血がはがれてしまうので)
抜歯後に空いてしまった穴
というのは
そこに血が溜まって固まる
血餅(けっぺい)というものに
血管とか細胞とかが新しく作られる事により、治って行くんだそうです。
だから
患部に溜まった血は
流さない方が良いんです。
この血餅がうまく出来なかったり、剥がれたりしてしまうと、骨が露出してしまい
ドライソケットという
イケナイ状態になってしまいます。
この
ドライソケットになってしまうと
骨が細菌感染してしまったり
歯茎に炎症がおきたりして
めっちゃ痛いらしいですよ。
その上
穴がふさがるのも
遅くなってしまうそうです。
ですから
歯を抜いた当日は
「血の味が気持ち悪い~」
と思っても
うがいをし過ぎないで
なるべく我慢の子でいるのが肝心です。
抜歯後には顔が腫れる事もありますが
1週間ぐらいかけて少しずつ引いていくそうです。
幸い、私はほとんど腫れなかったのですが
ネット上を渉猟して見ましたところ
上下左右の親知らず4本を一度に全部抜いて
別人のようにパンパンに腫れてしまったご尊顔を
ブログにアップしておられる豪傑などもおられました。
親知らず4本
いっぺん抜きって!!!!
バンジージャンプ並みの
恐ろしさじゃないですか!?
(・_・;)))
私だったら
下2本いっぺん抜きだけでも
充分に寝込んでしまいそうです。
余程な体力と痛み耐性があるんだろうな~……
(;・∀・)
抜歯後の痛みのピークは
だいたい術後2~3日め
あたりらしいですが
ズキズキする痛みは、4日過ぎてもなかなか治まらず
一週間たてば痛くなくなるかと思ったけど
地味~に痛いままでした。
一週間後の抜糸は
一瞬で終わってしまいました。
医院の口コミの中には「抜糸が痛かった」というものもあったので
ちょっとドキドキしていたんですけど
ほとんど痛みも無くあっけなく終わりました。
(人により体質により、ケースバイケースなんでしょうね)
もう左側でものを噛んでも
思いっきり歯ブラシを立ててもOK
でも、まだ
陥没部分に食べ物が詰まりやすいから気をつけてね
との事でした。
親知らずを抜いた穴が完全に塞がるまで
には
数か月かかるそうです。
3か月くらい~長い時には6か月位かかる事もあるらしいです。
地味~に続いていた痛みの方は
二週間後には徐々に小さくなっていき
三週間でほとんどなくなりました。
当初心配していた麻痺も起こっていません。
難しい生え方をしていたために
普通の歯医者さんからは
「大病院でないと……」
と言われ続けて数十年。
街の歯医者さんの中には
親知らずのエキスパートのような歯医者さんがある事を
今回初めて知りました。
入院することなく、思っていたより簡単に
長年の悩みの種を取り除くことが出来て
スッキリしました。(^_^)
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