TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

「梅原猛の授業 仏教」から~人生に大切な仏教道徳4選!

先日梅原猛の授業 仏教」という本を読みました。

 

日本における仏教の歴史ですとか

各宗派の成り立ち仏教的なものの考え方などが大変わかりやすく紹介されておりまして

心に響く部分も多くもありましたので

今回はその中でも特に

「なるほど~…」

と思った部分をご紹介したいと思います。

 

 

この本はタイトルにもあります通り

哲学者の梅原猛先生(1925-2019)

2001年に京都の洛南中学校という仏教系の学校で、三年生の生徒たちに対しておこなった授業の内容を収録したものです。

 

中学生向けにやさしい言葉で

仏教という宗教が

日本において、どういう存在なのか

非常に理解しやすい形で解説されています。

 

洛南中学校は真言宗に基づく仏教系の私立学校で、東寺の境内にあるそうですが

生徒さん達がディスカッションしている所など、皆さんものすごくシッカリした論理をお持ちで

ちょっとビックリしてしまいました。

 

宗教や哲学に関する本を手に取る時、私は

「生きて行く上で自分のためになるような何かがほしい」

と思いながら読むことが多いのですが

 

この本の中では梅原先生が

「生活に生きる仏教の道徳」というテーマで

とても良い事を語っておられました。

 

 

仏教で語られる道徳というと

有名なものとして

「八聖道(はっしょうどう)」

六波羅蜜(ろくはらみつ)」などがあげられます。

 

 

八聖道というのは

以下に掲げた

八つの正しい道のこと

 

正見(しょうけん)…正しい思想

正思惟(しょうしい)…正しい心

正語(しょうご)…正しい言葉

正業(しょうごう)…正しい行い

正命(しょうみょう)…正しい生活

正精進(しょうしょうじん)…正しい努力

正念(しょうねん)…きちんとした目的

正定(しょうじょう)…心を集中させる事

 

 

そして

 

六波羅蜜とは

以下に掲げた

悟りへ到るための六つの道のことをいいます。

 

布施(ふせ)…恵み施す事

持戒(じかい)…道徳的規則を守る事

忍辱(にんにく)…耐え忍ぶこと

精進(しょうじん)…努力する事

禅定(ぜんじょう)…集中する事

智慧(ちえ)…知恵を持つ事

 



八聖道正精進六波羅蜜精進

ほぼ同じ意味で

「こつこつ努力する事」

 

八聖道正定六波羅蜜禅定

ほぼ同じ意味で

「心を集中する事」

 

以上の二つと

 

八聖道正語

「正しい言葉を使え(嘘を言うな)」

 

六波羅蜜忍辱

「辱めを耐えろ」

 

梅原先生は

以上の四つの教え

「特に大事だよ」

と言われ

以下のように語られています。

 

 

精進(しょうじん)

精進というのは、こつこつと努力することです。

人が見ていても見ていなくても努力する。これが大事です。

先生が見ているから努力する。先生が見ていないとなまける。

これはだめです。

禅定(ぜんじょう)

 

心を集中すること。

この集中力があるかないかで、人生が大きく違ってくる。

人間の頭は、だれでもそう違わないと思いますね。

だけどすばらしい仕事をした人は、集中力が違うんだ。

 

 

正語(しょうご)

 

正語というのは、正しい言葉を使えということですけれども、いちばん大事なのは、うそを言うな、二枚舌を使うなということです。

ぼくらが子どものとき、よく母親に、「うそをつくと閻魔さんに舌を抜かれるよ」と言われたものです。

子どもの時にふだんからそういうことを聞かされて、うそを言ったらいけないんだな、と自然に思うようになる。

それが正語、正しい言葉、うそをつかないということ。

 

 

忍辱(にんにく)

 

忍辱は忍耐とはちょっと違う。

忍辱とは、辱めを耐えろということ。

皆さん、侮辱されたり、軽蔑されることがあるだろう。それに耐える。

これは大変です。

      (中略)

人生には、失敗して死にたいと思うことが必ずあるよ。

そのときに暴発して犯罪を犯したり自殺をしたりするのは忍が足りない。

じっと耐え忍ばなくちゃならない。そういうときが人生には何回かある。

そのときには忍んで、辱めに耐える。

これが大事です。

 

精進禅定正語忍辱

この四つがあれば、これからの人生、生きていけます。

いま、この四つをしっかり持っている人は少ない。

しかしこの四つの徳を守れば、きちんと生きていけるんです。

 

 

 

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増え続けるゴミ屋敷…厳密すぎる「ゴミ出しルール」も、その一因となっているのでは?

最近、ゴミだらけになってしまった家や部屋…いわゆる「ゴミ屋敷」を清掃する業者さんの動画をよく見ているんですが

 

自宅をゴミ屋敷にしてしまう人のパターンって、ほんとうに様々

 

心や体を病んでしまっているような人ばかりではなく

几帳面な人でも、外ではシッカリ「社会人」としての務めを果たしているような人でも

 

ほんの些細な躓きから

居住空間をゴミで埋め尽くしてしまう事がある────ってことを知りました。

 

日々の生活が忙し過ぎて、帰宅した時には心身ともにもうクタクタ…

とか

病気をして思うように動けない…

とか

年を取って、認知がちょっとおぼつかなくなってしまった…

 

なんてことは

誰の身の上にも、いつ起こるかわからない事であり

今が大丈夫だからと言って、誰しも、この先ゴミ屋敷を作ってしまう可能性がゼロでは無い

 

────そう思うと、非常に恐ろしい話ではあります。

 

ここ数十年の間

環境保護リサイクルの観点から

ゴミ出しルールがどんどん細分化複雑化しましたよね……。

 

ペットボトルは

キャップとラベルを取り除き

中身を洗ってから出すとか

 

牛乳パックは中身を洗って

ハサミで開いて

乾かしてから紙ごみとして出す

とか

 

これ

心身共に健康であればこそ

きっちりルールを守って出来ますけど

 

ひとたび

心や体に不調をきたしてしまったり

忙しすぎて

仕分ける時間や気力が残っていなかったりしたら

 

たちどころに出来なくなってしまう人が

続出しても無理ない話なんじゃないでしょうか。

 

 

その上

ゴミ出しの時間朝の7時とか8時とか決まっていて

夜のうちに出すのは禁止

なんて所も多く

 

その時間に出せない人はどうすれば?

という問題もあります。

 

実際

夜勤のお仕事で

しかも激務で疲れている人が

部屋をゴミ屋敷化してしまうというケースもかなり多いようです。

 

忙しい人や心身にダメージを負っている人ほど

良い環境で良い休息をとるべきなのに

 

ゴミ出しが出来ないせいで

居住スペースがゴミで埋もれて

地獄みたいになってしまう……

 

何ともやるせない話ではありませんか……。

 

近ごろよく

多様性多様性と言われますけど

 

すでにこの時点で

身近な多様性に対応できていませんよね。

 

世の中にはいろんな状態の人がいるというのに。

 

リサイクルも大切ですけど

万人がやらなければならないゴミ出しのルールなどは

本来

どんな人でもできるように

なるべく

簡単でなければならないはず。

 

だって、出来なければ

居住空間があっと言う間に地獄化してしまうんですよ?

 

自治体によっては

とてつもなく細かい分別が要求されるところもありますけれど

 

それが出来ない人は

どうすれば良いのか

という所は

ぜひとも考えて欲しい所です。

 

この先の日本は高齢化独居化がどんどん進みますから

ゴミ出しが出来ない人の数は

今以上に増えて行く一方だろうと思われますので……。

 

 

ゴミ屋敷なんてものは

住んでいる当人はもちろん

物件の所有者たる大家さんにとっても

近隣の住民にとっても

マイナスの問題でしかありませんから

 

この辺の事は行政ぐるみで

広域的な視野で考えてもらわなければ解決できない

大きな問題なんじゃないかな

と思います。

 

 

 

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水道や家まわりの修理は、結局、地元の業者に頼むのがベスト!

先日の朝

キッチンカウンターの前にある床のフローリングから

ジワジワとが滲み出しているのに気が付きました。

 

 

「!?」

キッチンのシンク下にある物入をあけ、奥を覗き込み

水道の蛇口に繋がっている金属管を見てみます。

 

蛇口をひねって水を出すと

管の途中からポタポタと水がこぼれてくる……

 

そのせいで

すでに水浸しになってしまっていた物入れの底から

カウンター前の床にまで

水が染み出していたのです。

 

具体的に故障個所を言いますと

シャワー式蛇口に繋がっている金属製のシャワーホースが、途中で断裂を起こしてしまってたんです。

 

このままでは物入も床も、湿気で傷んでしまいかねないので

とりあえずビニールゴミ袋で断裂したシャワーホース管を包みこむように覆い

 

ずり落ちないように

物入れの壁面にガムテープで留めておきました。

 

 

我が家は15年前

大手ハウスメーカーで建てた一軒家。

 

そのハウスメーカー

アフターメンテナンスが手厚い事でも定評があり

 

家に関して不具合があれば

ハウスメーカーの用意してくれた会員用ページからその旨を記入して報告すれば

修理を手配してくれるようになっていました。

 

というわけで

 

早速、ハウスメーカーにネットで報告し

その日は用事があったので、そのまま家を出たのです。

 

電車で移動中に

私のスマホハウスメーカーの担当者からメールが届いていました。

 

キッチン台のメーカーに連絡を入れましたので、後ほどそちらから電話があると思います」

 


その後しばらくして

私のスマホキッチン台のメーカーから電話が入ったのですが

あいにく電車の中だったので

駅に着いてから折り返し電話しました所

 

水道機器のメーカーに連絡を入れて、後ほど電話するよう伝えました」

との事でした。

 

それからしばらくして

またしても電車の中にいる時に電話の着信があったようなので

駅に着いたところで折り返し電話を掛けました。

 

すると今度は水道機器メーカーの人が

「故障の件、工事担当の者に伝えておきましたから、多分夕方までにはそちらから電話があると思います」

との事でした。

 

その日の夕方6時を過ぎた頃

なかなか電話が来ないので、乗り換え駅で水道機器メーカーに電話を掛けた所

折り返し、工事担当の人から電話が掛かってきました。

 

「明日、お宅に伺って状態を確認させていただきます。修理工事ができるかどうかは見てみないとわからないので…。

すみませんが、確認するだけでも出張費は7000円掛かってしまいますが、よろしいでしょうか?」

「お願いします」

 

 

次の日の午後になり

水道機器メーカーの工事担当の人が我が家にやってきてくれました。

 

故障個所を見て

「同じような型の物を取り寄せて、それが届いてから工事という事になりますから、工事は1週間後から10日後、って事になります」

 

キッチンで水を一切使うことが出来ない状況

この時点ですでにかなりの不便を感じていた所だったので

えええー

そんなに時間掛かるの?

と、ゲンナリしかけたのですが

 

この作業員さんとても親切な方でして

この後、非常に有用なアドバイスをしてくれたんです!

 

「正直な所、うち(メーカー)で修理するとかなり高額になっちゃいますよ。それよりは、ホームセンターとかで頼んだ方が安く上がるかもしれませんよ

 

そこで

ホームセンターに電話してたずねてみた所

 

ホームセンターでは、水道蛇口セットの現物を、客自身が実際に見に来て購入しないとダメ

さらに

修理の依頼は現状スケジュールいっぱいに入ってしまっているから、工事が出来るのは10日とか2週間とか先になる。

しかも

修理価格はメーカーさんと比べてもたいして安くない。

それなら

ご近所の水道工事業者に頼んだ方が良いと思いますよ。

 

との事でした。

 


地元の水道工事業者が良いと言われても

どこが優良業者で

どこが悪徳業者か

わからないんだよなぁ……。

 

と、困っていると

側にいた水道機器メーカーの作業員さんが教えてくれました。

市の工事を請け負っている所(指定給水装置工事事業者)なら、ちゃんとした所が多いですよ!」

 

スマホやパソコンから検索する際には

市や町のホームページから探すのが良いようです。

 

検索して

パパッと上位の方に出て来る業者

怪しいことが多いそうです……。(^^;)


市のホームページにあった一覧表から

自宅がある区内の業者さんを、何件かピックアップし

電話を掛けてみました。

 

すると

近所にある業者さんが

「すぐに行きます」

と言ってくれるではありませんか。(有難や~)

メーカー作業員さんが帰った後

近所の業者さんが入れ違いのようにやって来て

故障個所をチェックしてくれました。

 

「こういう故障(シャワー式蛇口に繋がっている金属製のシャワーホースが途中で断裂してしまうこと)、すごく多いんですよね」

 

構造上、フニャフニャと柔軟に動くようになっているので

どうしても断裂が起きやすくなっているらしく

我が家のように15年も経っている物は

ほぼ寿命みたいなものだそうです。

 

 

この日はチェックだけだったのですが

形状的に適合した水栓がある

ということで

 

翌日にはめでたく新品に交換工事が行われ

我が家のキッチンの水道は再び使えるようになったのでした。

 

余談ですが

 

キッチンの水道が使えなくなっている間

洗面所で食器などを洗っていたのですが

 

間もなくして

こちらも同様の症状により水漏れ!(こちらもシャワー水栓)

 

同じ業者さんに修理してもらいました。

 

 

以上の経験から思ったんですけど

 

自宅をハウスメーカーで建てていると

修理等の依頼ハウスメーカーのアフターメンテナンス部門に頼むのが普通なのかな……と思ってしまいがちなのですが

 

実は

近所の信頼できる業者さんに直接頼んだ方が

余程良いんじゃないのかな?

 

だって

当初1週間~10日以上掛かるなんて言われていたものが

パパッ翌々日にはすぐに直してもらえましたし

 

修理代金だって

当初水道機器メーカーの作業員さんが

「これぐらいかかっちゃうかも……」

と言っていた価格よりも断然安くすんだんですよ?

(キッチン&洗面所の工事で、当初のキッチンだけの工事の価格よりも安くすんだ)

 

 

振り返ってみれば

故障した当日の

 

ハウスメーカーに連絡→ハウスメーカーからメール届く→システムキッチンメーカーから留守電→システムキッチンメーカーに電話→水道機器メーカーから留守電→水道機器メーカーに電話→水道機器メーカーの作業員に来てもらう約束を取り付ける

っていう行程は

 

やたら面倒くさかった割には

ほとんど事態が進展していなかったんですよね。

 

それならば

 

信頼できる近所の業者さんを日頃から何軒か控えておいて

何かあった時には、そちらに直接頼む

というようにした方が

 

時間的にも

費用的にも

そして

労力的にも

ベストなんじゃないかと思いました。

 

 


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「ミモザ」は黄色?ピンク色?「アカシアの花」は黄色?白?…「ミモザ」と「アカシア」をスッキリ分かりやすく説明します。

まだまだ寒さの残る早春ですが

街なかではちらほらと、ミモザの可愛い花が現れはじめています。

ところでこの花

 

「……ミモザだよね?」

 

────と思うのですが

 

アカシアだよ?」

「アカシアって、い花じゃない?」

「いやでも、ミモザって本当はピンクでは…?」

ミモザサラダは黄色なんだから、ミモザ黄色に決まってるでしょ」

 

などと

ちょっとした議論を巻き起こしがちだったりします。

 

 

この花が本当にミモザなのかアカシアなのか

いまいち良くわからない。

 

「これがミモザの花ですッ」

「これがアカシアの花ですッ」

とキッパリ言い切るほどの自信が持てない

 

そこには、これらの名称にまつわる

ヤヤコシイ事情があるからなんです。

ミモザというのは

実のところ本来的には

オジギソウ(マメ科 オジギソウ属)の事です。

 

その学名が

Mimosa pudica」

 

「ええええええっ!?」

 

ですから

本来的には

「オジギソウ」こそが「ミモザなのですが

 

昔々イギリスにおいて

フランスから輸入されたアカシアの切花がなぜか

ミモザと呼ばれてしまい

その呼び名が広まってしまったことから

 

ミモザはいつの間にか

アカシアの通名として定着してしまいました。

本来はオジギソウの学名だった「ミモザ」をアカシアの通名にしたのは昔のイギリス人。

 

オジギソウもアカシアも

葉っぱの形や、丸いポンポンした花の形がソックリですからねえ……。

 

ちなみにアカシア

マメ科 ネムノキ亜科 アカシア属

学名はAcacia Millといいます。

 

 

ところが今度は

アカシアといった場合

 

「えっ?アカシアって、この黄色い花じゃなくて」

 

「こっちの白い花なんじゃない?」

 

といった声も、ちらほら聞こえてこようかと思いますが

こちら実は

マメ科 ハリエンジュ属

ハリエンジュ(ニセアカシア)

という植物なんです。

 

学名は

Robinia pseudoacacia

「えっ、でも昔はみんなこれをアカシアって呼んでたよ!」


そう。

日本ではちょっと昔まで

こちらの白い花が

アカシアと呼ばれていたんです。

 

中国の大連を舞台にした歌や物語などで

アカシアの大連

なんて、よく聞かれますが

 

大連で名物となっているのも

実はこちらのハリエンジュ

 

 


どうしてこんなことになっているかと言うと

 

明治時代

ハリエンジュ(ニセアカシア)が日本に輸入されて来た時

当時の日本人はこれを

「アカシア」だと思い込んでしまい

 

結構な長い期間、そのように呼び慣わしていたため

本物のアカシアが輸入されてもなお

混同され続けている……というのが実情なんです。

輸入されて来たハリエンジュ(ニセアカシア)を「アカシア」だと思い込んだ、明治時代の日本人。

 

こちらの花は長らく「アカシア」と呼ばれてきていましたが、本当は「ハリエンジュ(ニセアカシア)」です。



ということで

まとめますと

 

ミモザというのは

本来はオジギソウ学名

 

しかしながら今では

「アカシア」の通名としても

広く一般化している。

 

 

アカシアというのは

この黄色いポンポンの花をつける植物の事。

昔から「アカシア」と呼ばれていた

白い藤みたいな花

実は

ハリエンジュ(ニセアカシア)

 

 

なお

ハリエンジュ「アカシア」と呼ぶ風習

今でも一部では続いているようで

 

「アカシア蜂蜜」

として販売されているのも

実際はハリエンジュの蜂蜜なんだそうです。

 

黄色いポンポン花のアカシアからは、蜂蜜は採れず

 

ハリエンジュから採れる蜂蜜は

非常に美味なんだそうですよ。

 



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読売新聞連載小説 柴崎友香さん「遠くまで歩く」の感想。

読売新聞の夕刊紙上にて連載されていた

柴崎友香さんの

「遠くまで歩く」が先日完結しました。

 

毎日楽しく読んでいましたので、その感想を書こうと思います。

 

 

お話の内容を簡単にご紹介しますと

以下のようになります。

 

------------------

 

時は2020年から2023年頃

世界中がコロナ禍に見舞われ、人との集まりが制限されていた日々。

 

作家の森木ヤマネはオンライン上で行われている

「映像と文章を組み合わせた表現活動」の講座に

ゲスト講師として参加することになる。

 

日本中、世界中からこの講座に参加している、年齢も性別も職業も様々な人々が

課題として出された形式にのっとりながら、めいめい思い出深いの場所であるとか、印象に残ったエピソードなどを紹介し

それについて参加者が思い思いに感想を述べていく ────

 

------------------

 

全体を貫くような

いわゆる「物語」らしい「物語」というのは無く

その時々に、主人公のヤマネが思う事だとか、感じた事だとか

 

オンライン講座で次々に発表される

人々の思い出の風景や

そこにまつわるエピソードだとかが

淡々と語られていて

不思議な味わいのある小説でした。

 

エッセイっぽいというか

ドキュメンタリーっぽいというか……。

 

 

なので

「グイグイと物語世界に引き込まれる」

というタイプの小説とは、全然違うんですけれど

 

読みながら、自分も脳内で

オンライン講座の一人として参加しているみたいな気分になって

 

他の人とその時間を共有しているような

 

ある事柄について

それをどんな風に感じているか

考えているか

意見を交換し合っているような

 

そんな感覚になれるのが、なんだか不思議で

読んでいる時間が、とても心地良かったです。

 

小説の形態って、本当に色んなバリエーションがありますね。面白い。

 

 

思えば

 

人と人との接触が極端に制限された

コロナ禍の3年間っていうのは

ちょっと、異常な時代ではありましたよね……。

 

人間ってやっばり

それほど緊密でなくても、親密でなくても

他人との繋がりを欲している生き物なんじゃないかと思います。

 

直接的な繋がりに限らず

道具(本やネットなど)を介しての、間接的な繫がりにせよ。

 

 

他の人が存在してくれて

何かを伝えてくれるから

 

自分以外の人の視点や想いを想像することが出来るし

経験や知識を共有することも出来る。

 

自分が経験した事でありながら

当人がすっかり忘れてしまっているような事だって

他の人が、ちゃんと記憶してくれていたりすることもある。

 

だから人間にとって

自分以外の人の存在って、すごく大切。

 

そんなふうに考えると

 

言葉や文字や道具を使って

空間や時代さえ飛び超えて、繋がり合おうとする人間って

かなり特殊な動物ですよね。

 

 

地球上には無数の生物がいる中で

どうして

人間だけがこんな風に進化しているんでしょう?

 

そしてまた

 

どうして私は

人間として存在しているんでしょう?

 

時々、不思議に思う時があります。

 

「遠くまで歩く」は、そんな様なことも含め

色々なものを感じさせ、考えさせてくれる、素敵な物語でした。

 

 

 

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本の紹介「幸せはガンがくれた~心が治した12人の記録」…ガンを克服するには、患者自身のポジティブな心が何より重要!

先日、川竹文夫さんの本

「幸せはガンがくれた~心が治した12人の記録」を読んで

かなりの衝撃を受けてしまいましたので

その感想方々

内容のご紹介をしようと思います。

 

 

著者の川竹文夫さんは現在

NPO法人「ガンの患者学研究所」代表をされていて

NHKディレクターという経歴をお持ちです。

 

44歳の時に腎臓ガンに罹患したことをきっかけに、ガンについていろいろと調べるようになり

93年に教育テレビで

「人間はなぜ治るのか」

というスペシャル番組を制作し、非常に大きな反響を呼びました。

(内容は、末期ガンで余命僅かと宣告され、絶望の淵にいた患者たちが、自らの力でガンを克服し生還を果たした────という、国内外の複数の実例です)

 

その後、川竹さんは

自らの再発ガン完全消失させることにも成功されています。

 

 

今は健康でも

将来ガンになったらどうしよう……

と、不安に思っている人は多いと思います。

 

ましてや

実際に体に不調があらわれ

お医者さんからガンだと宣告された時には……

 

ショックの余り頭の中は真っ白になり

 

 

すべてお医者様にお任せします。

どうぞ、なにとぞ、救ってください!

 

という気持ちになってしまう人が、ほとんどなのではないかと思います。

 

病気を治すプロフェッショナルはお医者様。

患者(私)はシロウトなんだから、すべて任せるしかない

……と。

 

そしてお医者さんの方も

患者に寄り添ってくれる良医もおられますが

 

中には

「私の方針に逆らったら、あんた死ぬよ」

みたいな感じで来るお医者さんも

少なからずいたりして……。

 

 

現在、日本において

ガンの標準治療とされているのは

手術、抗ガン剤、放射線治療3本柱です。

 

しかしながら

ガンの状態によっては手術が出来ない事もあるし

抗ガン剤にはしばしば、激烈な副作用が伴う事があります。

 

体力と免疫力を著しく削がれてしまい

かえって命を縮めてしまう事も少なくありません。

(そのため、アメリカや欧米諸国では近年、抗がん剤を使う事は少なくなり、免疫療法や遺伝子医療をメインに据え、ガンによる死を着実に減らしています)

 

ところが

 

抗がん剤や手術をしなくても、放射線治療をしなくても

ガンは消える事があるんだそうです。

 

それが自然退縮という現象。

 

主治医からは末期ガンだと言われ

余命数か月、数週間だと言われていても

治ってしまう事がある。

 

この本には

その実例が12人分、詳しく紹介されています。

 

 

この人々が、どうやってガンを治したかというと

代替医療だったり、生活習慣の見直しだったり

人によって様々なのですが

 

共通しているのが

絶対に治ると信じ抜く事。

そして

ガン=死の病だという

強固な思い込みを捨て去る事。

 

人のの働きって免疫力と繋がっていますから、本当に凄い力があるんですよ。

「治る」と心の底から信じきっていると、本当に治ってしまう事がある。

プラセボ効果なんていうのも、広い意味でとらえればそうですよね。

 

大事なのは

自分の体は自分が治す。

治すことが出来るんだ。

気づく事。

 

 

楽観的に、信じ抜く事で免疫力が上がり、ガンが消滅してしまう。

または

消滅まではしなくても、ガンが悪さをしなくなる(全身ガンだらけでも元気に生きられる事があるそうです)。

 

本書で実際に治り、健康を取り戻した人達の話を読み終えてからは

余命宣告って何だろう?

余命なんてわからないんでは?

と思ってしまいました。

 


心細くなっている患者や家族にとって

お医者さんの言葉って、非常に重いものがありますから

願わくば

お医者さんには、脅しつけるような事や絶望させるような事を言うのは、やめてもらいたいですね……。

 

逆に

希望を持たせるような言葉をかけてもらえれば

それはとてつもなく

大きなにも支えにもなることでしょう。

今、日本では

二人に一人はガンになり

三人に一人はガンで命を落とす時代だと言われています。

 

どんな治療法を選択するにしても

 

ガンという病気には「心」が密接に関わっている。

自分の「心」次第では

治すことが出来る病気だ。

 

ということを、知っているのと知らないのとでは、大きな違いがあるでしょうから

 

やはり

この事は、知っておいた方が良いのではないかと思います。

 


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うちのニャンコは「肩乗り猫」

うちのココ(生後11か月のトンキニーズ)は、まだ子猫でもあるせいか

とんでもなく活発なお嬢なのですが

油断していると

ビョン!

背中や肩に飛び乗って来るので

思わず

「ビクッ!」

としてしまいます。

我が家のムスメ「ココ」(生後11か月)です。

 

今みたいな冬場は

私の方も結構な厚着をしているから、まだ良いのですが

飛び乗って来る時には思いっきりを立ててきますから

 

シャツ一枚とかでいる時には

かなりの激痛が走ります。

 

下手するとが出そう。

 

※このお姉さんは私ではありません

朝、ネコ部屋から出してきた時には

甘えん坊モード全開なので

すかさず肩や背中に乗ってきて顔や首をペロペロペロペロしてきます。

 

すごく可愛いんですけど

痛いです。

 

ニャンコさんの舌って、ザラザラしているので

まるで顔や首にヤスリを掛けられているよう

強烈に痛いです。

 

 

先代猫のミータ(ロシアンブルー)の時は

肩に乗って来ることなんて

無かったんですよねえ……。

 

ミーちゃんは体重が8㎏以上もあったデカニャンコだったから

もし飛び乗り好きな性格だったら

相当、厳しい事になってただろうなぁ……。

 

あの重さで、いきなり乗って来られたら倒れるかも。

 

カニャンコのミータ

 

たぶん

体重が軽くて

活発で

甘えん坊の子が

肩乗り猫になるんだと思います。

(ココちゃんは今3㎏)

 

 

傍から見ている分には、可愛らしいので

いいな~♡

と思われる向きもあるかもしれませんが

 

正直

痛いし、服はダメにされるし

結構きついです…。



先日なんて

 

外出から帰って来た時

いきなり背中から飛び乗られて

コートの生地の糸が飛び出してビヨ~ンてなっちゃいましたから……。

 

一張羅を着る時には

上からスモッグでも羽織ってないと

危険かも知れません……。

 

もう少し手加減してください……。

 

 

 

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