本の紹介
先日、嵐山光三郎さんの 「年をとったら驚いた!」というエッセイを読んでいたら えっ!と 驚いてしまうような長寿者が過去、この日本に存在していたそうなので 今回はそれをご紹介しようと思います。 年をとったら驚いた! (ちくま文庫 あ-26-12) 作者:嵐山…
読売新聞夕刊紙上で連載されていました松家仁之さんの 「函」が完結しましたので 今回はその感想を書こうと思います。 本の町として知られる、東京神田────その隣にある小石川には、昔から製本や活版など本を作る下請けの工場が多くありました。 これは、祖…
読売新聞の朝刊で連載されていた川上弘美さんの 「スナックふたり」が 完結を迎えましたので 今回はその感想を書こうと思います。 いつものことなんですが 毎日欠かさず楽しんでいた物語が終わってしまうと、なんだか 馴染みのお店がふっと閉店してしまった…
先日、沢野ひとしさんのこちらのエッセイを読んで、 私も部屋を片付けなければ! と思いたちました。 ジジイの片づけ (集英社文庫) 作者:沢野 ひとし 集英社 Amazon 我が家の場合、一番大変なのは 日々とどまることなく 増殖し続ける本 これが悩みの種なんで…
読売新聞の朝刊紙上で連載されていました 多和田葉子さんの 「研修生(プラクティカンティン)」 が先日、完結しましたので 今回はその感想を書こうと思います。 ドイツ在住の多和田葉子さんは、日本語とドイツ語両方で小説を書き 世界中で非常に高い評価を受…
読売新聞の夕刊で連載されていた 戌井昭人さんの「おにたろかっぱ」が完結しましたので 今回はその感想を書こうと思います。 終わってしまった事が悲しくなってしまうくらい、愛おしい物語世界でした。 私の好みのズバッとど真ん中です!! ここ数か月間、夕…
今回は 平安時代を代表する色男のうちの一人 平貞文を主人公とした恋の歌物語集 「平仲物語」 のご紹介をいたします。 平仲物語: 全訳注 (講談社学術文庫 427) 作者:目加田 さくを 講談社 Amazon 平安文学を代表する色男と言いますと、まず 「源氏物語」の主…
先日、日本画の巨匠 鏑木清方(1878-1972)の随筆集 「明治の東京」(岩波文庫刊)を読みました。 その中にちょっと面白い事が書いてありましたので 今回はそれをご紹介したいと思います。 この本の中の 「明治の東京語」という章に こんなエピソードが披露され…
先日、福島県と茨城県を旅行してきました。 茨城では ひたち海浜公園で 有名なネモフィラの丘を見て来ました。 宿は海浜公園からもほど近い、海辺のホテルだったのですが 太平洋を一望する景観が素晴らしかったです。 このホテル サービスとして ロビーにフ…
先日「梅原猛の授業 仏教」という本を読みました。 日本における仏教の歴史ですとか 各宗派の成り立ち、仏教的なものの考え方などが大変わかりやすく紹介されておりまして 心に響く部分も多くもありましたので 今回はその中でも特に 「なるほど~…」 と思っ…
読売新聞の夕刊紙上にて連載されていた 柴崎友香さんの 「遠くまで歩く」が先日完結しました。 毎日楽しく読んでいましたので、その感想を書こうと思います。 お話の内容を簡単にご紹介しますと 以下のようになります。 ------------------ 時は2020年から20…
先日、川竹文夫さんの本 「幸せはガンがくれた~心が治した12人の記録」を読んで かなりの衝撃を受けてしまいましたので その感想方々 内容のご紹介をしようと思います。 新装版 幸せはガンがくれた 心が治した12人の記録 作者:川竹 文夫 人間出版 Amazon 著…
先日、北村鮭彦さん(1920-1998)がお書きになった 「おもしろ大江戸生活百科」という本を読みました。 おもしろ大江戸生活百科 (新潮文庫) 作者:北村 鮭彦 新潮社 Amazon 江戸時代に関しての 知られているようで意外と知られていない知識が軽妙な文体で語られ…
読売新聞の朝刊で連載されていた 木内昇さんの時代小説 「惣十郎浮世始末」が完結しましたので 今回はそのご紹介と感想を書こうと思います。 毎日少しずつ進む小説欄を読むひとときが 「ずっとこのまま続けばよいのになぁ……」と 愛おしく思えてくるような と…
大正時代の終わりごろから昭和にかけての美術界で 民芸の素晴らしさというものを 世間に知らしめる 「民藝運動」 という一大ムーブメントがありました。 先日、その提唱者 柳宗悦(1889-1961)による 「民藝とは何か」 という本を読みましたので 今回は「民藝…
「忍法」という言葉を初めて使ったのは吉川英治である ────という説は 今ではWikipediaをはじめ多くの所で語られ 広く知られている事ではありますが 今回は吉川英治大ファンの私がその辺のところを もうちょっと詳しくお伝えしたいと思います。 講談社刊の「…
今回は 藤原摂関家にまつわる権力闘争と栄華の歴史を 紀伝体で鮮やかに描き出した歴史文学作品 「大鏡」のご紹介をいたします。 大鏡 全現代語訳 (講談社学術文庫) 作者:保坂 弘司 講談社 Amazon 平安時代から室町時代にかけて成立した 「~鏡(かがみ)」とい…
今回はSF小説の始祖とも称され 「タイムマシン」という言葉の生みの親でもあるイギリス人作家 ハーバート・ジョージ・ウェルズ(1866-1946)が29歳の時に発表した小説 「タイムマシン」(1895年)のご紹介をいたします。 ウェルズ本人が1931年度版「タイムマシ…
先日 「よくわかるヒンドゥー教」(瓜生中著 角川ソフィア文庫刊) という本を読みました。 ヒンドゥー教の成り立ちですとか 聖典(ヴェーダ)のこと 有名な叙事詩 「マハーバーラタ」 (パーンダヴァ5王子VS従兄弟のカウラヴァ悪玉王子100人との戦い) 「ラーマー…
今回は アメリカのハードボイルド・ミステリー作家 ダシール・ハメット(1894-1961)の1930年の作品 「マルタの鷹」 のご紹介をいたします。 マルタの鷹〔改訳決定版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ダシール ハメット 早川書房 Amazon 内容をかいつまんでい…
先日、こちらの 「新版 百人一首」(島津忠夫訳注)という本を読んだ折 撰者・藤原定家の歌の解説で 「ほほぉ……」 と感じた所がありましたので 今回はそのことについて書いてみます。 新版 百人一首 (角川ソフィア文庫) KADOKAWA Amazon 権中納言 藤原定家(116…
先日 角川ソフィア文庫から出ている 「新版 百人一首」(島津忠夫訳注) という 百人一首の解説本を読んだのですが この中で ちょっとビックリしてしまうような話がありましたので 今回はそのことについて、書いてみようと思います。 新版 百人一首 (角川ソフ…
今回は、イギリスの作家 ダニエル・デフォー(1660-1731) が59歳にして初めて書いた小説 「ロビンソン漂流記」(1719年刊) をご紹介いたします。 《内容》 中流家庭に生まれ、それなりの商才や経営の才に恵まれながらも 冒険心があまりにも強すぎて、安定した…
読売新聞朝刊紙上で連載されていた 川上未映子さんの「黄色い家」が先日、完結しました。 毎日、ハラハラドキドキ、固唾を飲みながら楽しみに読んでおりましたので 終わってしまった今、なんだか虚脱感のようなものがあります。 物語は 主人公である花の語り…
平安時代の貴族などが使っていた 牛車(ぎっしゃ) という乗り物がありますよね。 なんとなく まったり・のんびりしたイメージがありますが 実際の所乗り心地はどうだったんでしょう? 現代のようにきちんと平らに舗装されているわけではない 平安時代のボコボ…
今回は 愛と革命の抒情詩人 ハインリヒ・ハイネ(1797-1856)の詩の中から 私が特に「素敵だな」と思うものをご紹介いたします。 ハイネと言いますと 「♪ 春を愛する人は ~」で知られる 『四季の歌』(作詞・作曲 荒木とよひさ) という歌の中で 「愛を語るハイ…
今回は 美食の芸術家・北大路魯山人(1883-1959)の 陶器にまつわる講演や随筆などを 彼に師事していた平野雅章さん(1931-2008)がとりまとめた本 「魯山人陶説」のご紹介をいたします。 大変な美食家で自らも料理を良く手掛けた芸術家(書家・画家・篆刻家・陶…
今回はロシアの文豪 フョードル・ドストエフスキー(1821-1881)の短編小説 「白夜」をご紹介いたします。 こちら 「罪と罰」(1866年) 「カラマーゾフの兄弟」(1880年) などの長編小説で知られる大作家ドストエフスキーが 処女作発表から2年後の1848年 27歳の…
吉川英治の 「剣の四君子」(昭和17年刊) という短編小説集の中で 私の心に非常に強く 印象に残っているエピソードがあります。 それは 柳生家と並んで徳川将軍家の剣術指南役となった 小野派一刀流の開祖 小野次郎右衛門忠明が まだ若き修行者で 御子神典膳(…
先日、アメリカの作家 ハワード・パイル(1853-1911)による 「ロビン・フッドの愉快な冒険」 を読んで久しぶりに 愉快・痛快・爽快な気分になりました! ロビン・フッドの愉快な冒険 (光文社古典新訳文庫) 作者:ハワード・パイル 光文社 Amazon ロビン・フッ…