TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

哲学・思想系

サン・テグジュペリ「戦う操縦士」から「人間と絆」について。

私は先日 サン・テグジュペリ(1900-1944)の 「戦う操縦士」(1942年刊)を読みました。 「星の王子様」で有名なフランスの作家 サン・テグジュペリによるこの本は 第二次世界大戦が始まって2年目の 1940年5月 ドイツ軍に侵攻され、敗色濃厚なフランス軍で 偵察…

超ハイセンスでリッチな高等遊民〜青山二郎のエッセイ集「鎌倉文士骨董奇譚」

今回は 装丁家、陶器の鑑定家として知られた 青山二郎(1901-1979)の随筆集 講談社文芸文庫刊の 「鎌倉文士骨董奇譚」 という本のご紹介をいたします。 鎌倉文士骨董奇譚 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) 作者:青山 二郎 発売日: 1992/12/03 メディア: …

「虎渓三笑」の故事から思った事~「継続は力」だけれども「継続させるため」には力を抜くこともきっと必要。

先日私は 「虎渓三笑」 (こけいさんしょう) という言葉と その由来となる話を知り 「なるほど、良い話だなあ……」 と感じる所がありましたので ここに、それをご紹介したいと思います。 昔むかしの中国 五胡十六国時代(304-439)のお話です ── 東晋の高僧慧遠(…

岡倉天心「茶の本」のご紹介〜茶の湯の美は老荘思想と禅にあり。

今回は 日本画家岡倉天心が1906年に英文で著し 「The Book of Tea」 として出版された名著 「茶の本」(村岡博訳)の ご紹介をさせていただきます。 「茶の本」というタイトルではありますが こちらの本は、茶道の細かい作法を記したものではなく 茶道というも…

とっても実用的な幸福への処方箋~「ラッセル幸福論」の感想とご紹介

今回は イギリスの思想家、数理哲学者にして 核兵器廃絶やベトナム戦争反対などを訴えた平和主義者として知られる バートランド・ラッセル(1872-1970)が 1930年 58歳の時に著した 「幸福論」 (原題「幸福の獲得」)の ご紹介をいたします。 ラッセルの自伝に…

ルーズヴェルト大統領を動かした日露戦争終結の影の立役者!~新渡戸稲造著「武士道」について

今回は 明治32(1899)年にアメリカで出版され 世界中の人々に日本人の精神性を理解させる一助となった 新渡戸稲造(1862-1933)の名著 「武士道」の 感想とご紹介を書かせていただきます。 新渡戸(にとべ)稲造 と言いますと 1984(昭和59)年から2007(平成19)年ま…

「芸術とは何か!?」という問いに哲学者たちがズバリ答えます~マーカス・ウィークス著「毎日使える、必ず役立つ哲学」の感想とご紹介

今回は、作家で音楽家でもある マーカス・ウィークス氏が書いた 「毎日使える、必ず役立つ哲学」 (矢羽野薫訳) という本の感想とご紹介をさせていただきます。 こちらの本は副題に 「教えてニーチェ、 なるほどソクラテス!」 とありますように 日常生活を送…

「貞観政要」~賢帝太宗に見る理想の帝王学~平和と安定の実現はまず、トップが身を慎むところから。

突然ですが みなさんは 王様とか帝王になれたらいいな~ なんて夢想することありませんか? 王様って 好きな事なんでもやりたい放題で 贅沢三昧が出来そう! そんなイメージですよね。 でも実際の所 一国の君主ともなれば そんな気ままや贅沢は 許されません…

「一遍上人語録」「播州法語集」の感想~努力・善行など一般的に「良い」と言われている事にも思わぬ落とし穴がある。

今回は 鎌倉時代中期に活躍した 時宗の開祖 一遍上人の教えをまとめあげた 「一遍上人語録」と 「播州法語集」 の感想を書かせていただきます。 -------- 一遍智真上人の生涯 1239年(延応元年) 伊予の国松山に生まれました。 生家は瀬戸内海きっての…

アラン「幸福論」を読んで思った事~幸福のカギって外的要因よりも、いかに「楽観主義」でいられるかという所にあるのかも。

今回はフランスの哲学者であり思想家 そして教育者であった アラン(1868~1951)の著書 「幸福論」の感想を書かせていただきます。 どうしようもなく悲しい 気分が晴れない イライラする。。。 そんな精神状態の時 人は往々にして 他人の言動のせいだ とか 運…

トルストイの「人生論」を読んで思った事~大変立派な理念ですが、普通の人が実践するにはハードル高過ぎやしませんか!?

今回はロシアの文豪トルストイ(1828-1910)の著書 「人生論」について語らせていただきます。 トルストイと言えば あまりにも 超BIGネームであり さらにあの 気難しげな髭もじゃの風貌から 「取っ付きにくそう!!」 というイメージがありますよね。 でも …

柳生宗矩「兵法家伝書」からの教え〜心は常に平常心を保つべし。決して感情に影響されるべからず。

生きていると 色々理不尽なことや不愉快なことに行き当たったりして 心がザワザワ波立つことが避けられませんよね。 もう、どうしようもない位に腹が立ったときなど その怒りの勢いで、ついつい人にキツい事を言ってしまったり とんでもなく乱暴な事をやって…