TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

増え続けるゴミ屋敷…厳密すぎる「ゴミ出しルール」も、その一因となっているのでは?

最近、ゴミだらけになってしまった家や部屋…いわゆる「ゴミ屋敷」を清掃する業者さんの動画をよく見ているんですが

 

自宅をゴミ屋敷にしてしまう人のパターンって、ほんとうに様々

 

心や体を病んでしまっているような人ばかりではなく

几帳面な人でも、外ではシッカリ「社会人」としての務めを果たしているような人でも

 

ほんの些細な躓きから

居住空間をゴミで埋め尽くしてしまう事がある────ってことを知りました。

 

日々の生活が忙し過ぎて、帰宅した時には心身ともにもうクタクタ…

とか

病気をして思うように動けない…

とか

年を取って、認知がちょっとおぼつかなくなってしまった…

 

なんてことは

誰の身の上にも、いつ起こるかわからない事であり

今が大丈夫だからと言って、誰しも、この先ゴミ屋敷を作ってしまう可能性がゼロでは無い

 

────そう思うと、非常に恐ろしい話ではあります。

 

ここ数十年の間

環境保護リサイクルの観点から

ゴミ出しルールがどんどん細分化複雑化しましたよね……。

 

ペットボトルは

キャップとラベルを取り除き

中身を洗ってから出すとか

 

牛乳パックは中身を洗って

ハサミで開いて

乾かしてから紙ごみとして出す

とか

 

これ

心身共に健康であればこそ

きっちりルールを守って出来ますけど

 

ひとたび

心や体に不調をきたしてしまったり

忙しすぎて

仕分ける時間や気力が残っていなかったりしたら

 

たちどころに出来なくなってしまう人が

続出しても無理ない話なんじゃないでしょうか。

 

 

その上

ゴミ出しの時間朝の7時とか8時とか決まっていて

夜のうちに出すのは禁止

なんて所も多く

 

その時間に出せない人はどうすれば?

という問題もあります。

 

実際

夜勤のお仕事で

しかも激務で疲れている人が

部屋をゴミ屋敷化してしまうというケースもかなり多いようです。

 

忙しい人や心身にダメージを負っている人ほど

良い環境で良い休息をとるべきなのに

 

ゴミ出しが出来ないせいで

居住スペースがゴミで埋もれて

地獄みたいになってしまう……

 

何ともやるせない話ではありませんか……。

 

近ごろよく

多様性多様性と言われますけど

 

すでにこの時点で

身近な多様性に対応できていませんよね。

 

世の中にはいろんな状態の人がいるというのに。

 

リサイクルも大切ですけど

万人がやらなければならないゴミ出しのルールなどは

本来

どんな人でもできるように

なるべく

簡単でなければならないはず。

 

だって、出来なければ

居住空間があっと言う間に地獄化してしまうんですよ?

 

自治体によっては

とてつもなく細かい分別が要求されるところもありますけれど

 

それが出来ない人は

どうすれば良いのか

という所は

ぜひとも考えて欲しい所です。

 

この先の日本は高齢化独居化がどんどん進みますから

ゴミ出しが出来ない人の数は

今以上に増えて行く一方だろうと思われますので……。

 

 

ゴミ屋敷なんてものは

住んでいる当人はもちろん

物件の所有者たる大家さんにとっても

近隣の住民にとっても

マイナスの問題でしかありませんから

 

この辺の事は行政ぐるみで

広域的な視野で考えてもらわなければ解決できない

大きな問題なんじゃないかな

と思います。

 

 

 

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