PTAや子供会や町内会などで役をしている方々も大勢おられるかと思いますが
2020年度はコロナ禍に見舞われ
夏祭りなどの行事がことごとく潰れた事もあって
結果として例年に比べると、
役員としての仕事が楽になった面はあるかと思います。
秋になり
そろそろ来年度の役員決めを検討する時期に入って来た所もあるでしょうが
今年のような例外的事態を受けて
中には
「今年の役員さんはほとんど何もする事が無かったんだから、来年もやりなさいよ」
などと言われてしまう現役員さんが続出してしまうのではないかと
危惧を抱いております。
私個人の意見としましては
こういう事は
言ってはイケナイ!!
言われた側の人は
そんな事言われても
引き受ける筋合いはない!!
と思っています。
役員決めを経験されている方は
皆々様よくご承知かと思いますが
PTAや子供会や町内会の役員って
本当~に
誰もやりたがらない
引き受け手のいないもの
なんですよね。
(心身に掛かる負担が大きいから)
それを昨年の役員決めの時
この先の事なんか皆目予想付かなかった時に
快く引き受けてくださった現役員さんには
その心意気だけでも
感謝しないといけません。
誰もが
「仕事で忙しい」
「家族の介護がある」
「小さい子供がいて手が離せない」
「自分自身に健康不安がある」
「高齢で動くのが辛い」
などなど
それぞれの事情を抱えている中
役員を引き受ける負担というのは
心理的にも身体的にも非常に大きいものがあります。
この負担は
「減らす」方向にのみ考えるべきであり
ほんの少しでも
「増やす」方向に舵を向けてはならないものだと思います。
今年のように不測の事態があって
いくつかの行事が中止になるような事は
この先にもあり得ることでしょう。
そういう時に
「今年は楽だったんだから
アンタ来年もやんなさいよ」
などと言われてしまう可能性があったとしたら
今後ますます
役員の引き受け手はいなくなってしまいます。
自分から進んでやるのならともかく
他からそんな風に
強要されてやらなきゃならないとなると
ブラックPTA
ブラック町内会
と認識され
明るく楽しい気持ちで活動する気になんかなれっこありませんよね。
不測の事態で行事がつぶれ
結果として楽になったんならそれはそれ。
ラッキーだったねという事で
そういう年もアリ!(^O^)
という事にしないと
ますます
誰もやり手が
いなくなっちゃいますよ。
PTA、子供会、町内会の役員というのは
確かに面倒くさい面もありますが
色々な人と知り合いになり
ここで一生の友達が出来る事だってあるし
学校や地域というものを
一個人の視点から
もっと大きな
社会的な視点で見る事ができるようになる
というような
良い部分もたくさん持っています。
ただ
現状の制度は古くて時代に合わず
こまごました
「これ本当に必要なの?」
というような仕事が多すぎたり
あまりにも非合理的、非効率的な部分が多すぎたりで
それを担う人にとっての負担感が
大きくなり過ぎているのも確かなんですよね。
ですから
出来る限り合理化をして
なるべく負担を軽くし
敷居を低くして
誰もが気軽に、楽しく、お手伝い的に参加できるような組織にしないと
毎年、役員決めに難渋する事態は避けられない。
ひいては
明るい未来は見えてこないと思います。
なので
PTA/子供会/町内会
まじウゼー!!
なんて風に
思われないためにも
「今年は楽だったでしょ、なら、来年もやんなさいよ」
なんてことは
絶対に言っては
いけません。
(言われたって引き受ける必要無し!)
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