不思議な話や怖い話
今回はSF小説の始祖とも称され 「タイムマシン」という言葉の生みの親でもあるイギリス人作家 ハーバート・ジョージ・ウェルズ(1866-1946)が29歳の時に発表した小説 「タイムマシン」(1895年)のご紹介をいたします。 ウェルズ本人が1931年度版「タイムマシ…
都市伝説ってありますよね。 「こんな話があるんだってよ」(; ・`д・´) といって語られる 本当か嘘かよくわからないような噂話……。 東京ディズニーランドの「ホーンテッドマンション」の中には、本物の幽霊が混じっているんだって! とか 井の頭公園のボートに…
先日、玄関のドアを開けたら 玄関先のステップにやたらと ダンゴムシ(の死骸)がコロコロ転がっているのに気が付きました。(+_+;)) 私は、ゴキブリが死ぬほど大ッッ嫌いなので 絶対にやって来させないようにするべく 家の中はもちろん、屋外にも ゴキブリ駆除…
2023年4月 飛行機にまつわる二つの珍事件が 私の心を強く強く惹きつけてしまいましたので 今回はそれをご紹介したいと思います。 まず一つ目の事件は 4月17日に起こりました。 主役はオーストリア航空のボーイング777型機 この日ウィーンを離陸し ニューヨー…
先日 「よくわかるヒンドゥー教」(瓜生中著 角川ソフィア文庫刊) という本を読みました。 ヒンドゥー教の成り立ちですとか 聖典(ヴェーダ)のこと 有名な叙事詩 「マハーバーラタ」 (パーンダヴァ5王子VS従兄弟のカウラヴァ悪玉王子100人との戦い) 「ラーマー…
「愛想が無くそっけない」という意味の 「にべもない」 という言葉がありますが この「にべ」というのは実は 鰾(にべ)というお魚のことなんですよ。 「にべもない」態度 ニベ スズキ目スズキ亜藻目ニベ科の 鰾(ニベ)は 東北沖以南や東シナ海などの近海の泥底…
昨今 公的に広く認められている認識に異を唱えるような見解について 「陰謀論」 という言われ方をすることが、よくありますよね。 「陰謀論」と言われている見解の中で どれが真実で どれが荒唐無稽な空想話なのか 私には全くわかりませんけれど ただ ここ最…
ギリシャ生まれの作家 小泉八雲こと ラフカディオ・ハーン(1850-1904) 彼が1894(明治27)年に著した 「知られぬ日本の面影」(Glimpses of Unfamiliar Japan) という本の中には その当時、日本各地に伝えられていた さまざまな神話や伝説が収録されているので…
先日、カレル・チャペックの 「園芸家12ヵ月」 という本を読んだとき 訳者のドイツ文学者 小松太郎さん(1900-1974)が巻末の方でお書きになっていた訳注の中で マンドラゴーラ という植物についての紹介があったのですが これがあまりにも摩訶不思議 奇妙キテ…
今回は アイルランドの詩人 ウィリアム・バトラー・イェィツ(1865-1939)が アイルランドの民間伝承を拾い集め、編纂した 「ケルト妖精物語」 という本をご紹介いたします。 ケルト(Celt)というのは 紀元前5世紀ごろからヨーロッパの中西部で繫栄していたもの…
その昔、中国には 鴆(ちん)という名の鳥がいたそうです。 ワシくらいの大きさで羽は緑色、くちばしは銅のような色 だとか 目は黒く、首の長さは7・8寸(21~24㎝くらい) 紫黒色をしていて、くちばしは赤 など 色々言われているのですが 実はこの鳥 毒蛇を食べ…
先日、登校途中の小学生たちとすれ違った時 男の子が友達に向かって、こんな事を言っているのが聞こえてきました。 「── でもさ、サナギの中の昆虫って、ウ〇コとかどうしてるんだろ?」 確かに! それは大いに疑問である! 歩きながら 心中、私は彼に深く同…
小倉百人一首の中に わたの原八十島(やそしま)かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ あまの釣り船 (現代語訳) 大海原にある幾多の島を目指し 私は船出したと 人々に伝えてくれ 海人の釣り船よ という歌があります。 これは平安時代初期の貴族 小野篁(おののたか…
優れた兵法書として昔からよく知られている 「孫子」 という書物がありますよね。 これを書いたのは 中国の春秋戦国時代(BC770〜BC221年ごろ)に生きた 孫武(そんぶ)という兵法家です。 この「孫子」という書物 少し前までは 彼の子孫にあたる孫臏(そんぴん)…
辞書とか立派な本って 箱に入っている事がありますよね。 あの箱「外箱」とか「函(はこ)」とか 「三方背」とか 「ブックケース」と呼ばれているんだそうですよ。 箱入りの本 と言えば 昔、私が子供だったころ 実家のリビングの本棚には 箱に入った百科事典だ…
先日、PHP文庫刊の 「忍者の掟〜戦国影の軍団の真実」 (戸部新十郎著) という本を読みました。 著者の戸部新十郎さん(1926-2003)は かつて直木賞候補にもなった事があるという、時代小説の作家さんです。 この本の中には 「忍者とは一体何者なのか?」 「そ…
「紅蓮」(ぐれん) という言葉を聞いた時 みなさんは、どんなイメージを抱かれますか? この言葉、辞書で引くと 次のように説明されています。 紅蓮 1. まっかなはすの花 2. まっかな色。俗に猛火のたとえ。「──のほのお」 3. (仏教用語)紅蓮地獄。 (引用「角…
今回は 福井県教育委員会が編集・発行し 平凡社から出版されている 小学生向け漢字解説本 「白川静博士の漢字の世界へ」 という本のご紹介をいたします。 こちらの本は、福井県が誇る偉大なる漢文学者 白川静博士(1910-2006)の 古代漢字研究に基づき 小学校…
先日 「いまだ解けない日本史の中の怖い話」 (三浦竜著 青春出版社刊) という本を読みました。 この本では 奈良時代の怨霊話から始まり 江戸、明治にいたるまで 日本の歴史の暗黒面を怪しく彩る ドロドロとした怨念話だとか 呪詛、外法などの超能力話だとか…
先日、散歩をした折に 木の枝に沢山の花をぶら下げているこのような植物を見つけたので 「わぁ、綺麗!」 と写真に収めてきました。 暦の上ではすでに初冬の12月なのですが 晴れ渡る青空を背景にした、黄色いラッパ状の花からは 南国的なエキゾチックさが感…
先日、岩波文庫から出ている幸田露伴の 「幻談・観画談」 を読みました。 幸田露伴(1867-1947)と言えば 「風流仏」(明治22年) 「五重塔」(明治24年) などを書いていた青年期には 尾崎紅葉と並ぶ人気作家で 「紅露時代」と呼ばれたほどの一時代を築いたお人。…
先ほど ラフカディオ・ハーン(1850-1904)の 「怪談」を読み終えたのですが 翻訳者の 平井呈一(イギリス文学者1902-1976)による解説を読んでいる時 思いもよらぬ字に 躓いてしまいました。 なんて読むんだーーー!!!! それは ハーンの「怪談」が、その辺に…
私は今、作曲家マーラーの妻 アルマ・マーラーが書いた 「グスタフ・マーラー 愛と苦悩の回想」 という本を読んでいます。 グスタフ・マーラー―愛と苦悩の回想 (中公文庫) 作者:アルマ マーラー メディア: 文庫 アルマ・マーラー(1979-1964) と言えば すっご…
以前 1986年に日航機がアラスカ上空でUFOに遭遇した事件の記事を書いた時に 「UFOの目撃情報は多いけれど、 実際に宇宙人が襲撃してきたという話はあまり聞かないので、 おそらくUFOというのは、 未来から過去に観光に来た地球人なのではないか」 …
ネットで「かいよう丸」という船名を検索すると 江戸幕府が幕末に所有していたオランダ製軍艦 「開陽丸」に関する情報と もうひとつ 水産庁が保有している漁業調査船 「開洋丸」の情報が出て来るのですが 今回はこの 水産庁の漁業調査船 開洋丸が 1984年12月…
今回は 1825年(文政8年)に 鶴屋南北(当時71歳)が 江戸中村座のために書き下ろした芝居台本 「東海道四谷怪談」 をご紹介いたします。 「四谷怪談」と言えば お岩さんが出て来ることで非常に有名な怪談話ですが 「お岩さんという女性が伊右衛門という夫に浮気…
近所を散歩していたら よそのお宅のお庭に咲く綺麗な菊の花が目に入ってきました。 秋ですねえ~。 菊の花と言えば…… 私が幼かったころ 当時京成電鉄沿線の谷津にあった 谷津遊園という大きな遊園地の 菊人形展に毎年のように連れられて行ったこと を思い出…
今回は グスタフ・クリムトやエゴン・シーレと並んで オーストリア近代美術を代表する画家 オスカー・ココシュカ(1886-1980) について書かせていただきます。 この夏 私は国立新美術館で行われた 「ウィーン・モダン クリムト・シーレ 世紀末への道」 という…
昨日書いたリンドバーグの 「翼よ、あれがパリの灯だ」の中で ニューヨーク~パリ間無着陸飛行の オーティグ賞を狙う 強力なライバルの一人として 1927年当時には中佐だった リチャード・バード という海軍将校が出て来たのですが 彼に関する情報をネットで…
今回は タイ国際航空でリペアマン・スーパーバイザーをしておられる エラワン・ウイパー氏の著書 「ジャンボ旅客機99の謎」~ベテラン整備士が明かす意外な事実~ という本のレビューと その中から特に 意外!! と思われるであろう事実をいくつかご紹介いた…