TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

サナギの中の虫って、食事やトイレはどうしているの?(閲覧注意)

先日、登校途中の小学生たちとすれ違った時

男の子が友達に向かって、こんな事を言っているのが聞こえてきました。

「── でもさ、サナギの中の昆虫って、ウ〇コとかどうしてるんだろ?」

 

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確かに!

それは大いに疑問である!

 

歩きながら

心中、私は彼に深く同意しておりました。

 

虫のサナギって

 

たとえば、カブトムシのサナギにしてみても

まるで全身がコーティングされているかのように

体にピッチリ貼り付いたような形をしていて

 

中にいる虫本体と殻との間に

空間なんて全然無さそうに見えますものね。

 

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あの中で彼らは

「お腹空いたよー、何か食べたいよー」

とか

「トイレしたいよー」

なんて事は

考えないんでしょうか?

 

そして

もし、彼らがそんな風に思った所で

 

あのピッチリしたサナギの殻の中で

何か食べたり排泄したり

なんて事が

果たして出来るものなのでしょうか?

 

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そこで

家に帰ってから

さっそく調べて見ました。

 

────すると

 

Wikipediaにはこのように書かれておりました。

 

蛹(さなぎ)は昆虫の一部が成虫になる寸前にとる、成虫に似た形で、ほとんど動かない一時期をさす。

 

─── ふむふむ。

 

蛹は成虫の大まかな外部形態だけが形成された鋳型である。

 

その内部では一部の神経、消化器系以外の組織は

ドロドロに溶解している。

 

蛹が震動などのショックで容易に死亡するのは、このためである。

 

えっ!!

 

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サナギの内部では

虫さん達は

ドロドロに溶解している……!?

 

きゃーーーーー!!

キモキモキモキモッッッ!!!!

 

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── と

思わず取り乱してしまいましたが……

 

中身が液体状にトロけてしまっているとなると……

 

これはもう

飲食やら排泄やら

出来る状態ではない

っていうわけです……

 

つまりコレの中身

 

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こんな感じになっている

ということ。

 

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やめてーーーーー!!!!

 

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いや~~~……

 

ビックリしちゃいますね。

 

まさか、幼虫から成虫になるまでの間

サナギの中で体をドロドロに液体化させて、体の組織を全部作り変えていたとは……。

 

 

それにしても

 

虫によっては

サナギのうちからすでに

成虫になった時の外観が完成されている……っていうのも

 

なんとも不思議な話ですよね……。

未来の姿が、既に型として先取りされてるなんて。

 

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「本当はもっとモデル体型に生れたかったんだけど

サナギの時から、形が決められちゃってたからさー」

 

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── なんて思ってる虫さんも、中にはいるかも知れませんよね。

 

いやはや。

 

サナギの中身はドロドロの液体である

というこの事実

 

実際に確認したい!

と思われる方は

 

食材として売られている

カイコのサナギを手に入れて、お試しになってみると良いかと思います。

 

 

カイコとは言っても

実際にはヤママユガのサナギであることが多いようですが

 

これらのサナギはアジア方面では広く食べられていますので

 

中華料理の食材屋さんなどでは普通に店頭で手に入れる事ができるそうです。

 

実際に食した方の感想などを読んでみますと

 

噛むと内部から

柔らかいものが出てくるとか……。

 

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お話いたしましたように

サナギというのは

 

内部がドロドロとしていて

非常にデリケートな状態にあるため

 

揺すったりすると容易に死んでしまうんだそうです。

 

そのため

たいがいのサナギはジッとして動かないのですが

 

中には

動くものもあるんですよ。(◎_◎;)

 

 

ヘビトンボのサナギなどは

なんと

咬みついてきたりもするようです!!

 

ヘビトンボというのは

大きな羽を持つカゲロウっぽい虫で

 

幼虫は昔から孫太郎虫(マゴタロウムシ)などと呼ばれ、子供の疳(夜泣きとか癇癪)に効く漢方薬として使われてきました。

 

成虫はこんな虫です。 ↓

 


www.youtube.com

 

こちらが

 

ヘビトンボのサナギの動く様子 

 


www.youtube.com

 

 

……それにしても

 

内部がまだ出来上がり切っていない

半ドロドロの状態で

 

どうしてこんな風に動くことが出来るんでしょう……?

 

まさに

生命の神秘ですよねぇ……。

 

 

 

 

 

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こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。

 

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