「愛想が無くそっけない」という意味の
「にべもない」
という言葉がありますが
この「にべ」というのは実は
鰾(にべ)というお魚のことなんですよ。
スズキ目スズキ亜藻目ニベ科の
鰾(ニベ)は
東北沖以南や東シナ海などの近海の泥底に棲んでいて
全長約80cmに達する結構大きな魚です。
この魚の浮き袋を煮詰めると
ものすご~く粘着力の強い膠(にかわ)が出来るのですが
この膠自体も
「鰾膠《にべ》」と呼ばれています。
この膠のべたべたしたイメージから
「にべ」が愛想やお世辞を表す言葉になり
無愛想な様子が
「にべもない」
と言われるようになったんだそうですよ。
ニベというのは
淡泊な白身魚でして
刺身にして良し、塩焼きにして良し
大変に美味なんだそうですが
このお魚の特徴はそれだけではなく
なんと
鳴くということでも有名なんです!
魚が鳴く!?
そんなの信じらんな~い!
とお思いの方も多いことと思いますが
百聞は一見に如かず
こちらが
ニベの鳴き声となります。
おおー……たしかに
……鳴いてますよね。(@_@;)
「グッグッ」というこの声
浮き袋を使って発しているんだそうですよ。
今回、この記事を書くにあたって
「他にも鳴く魚っているのかな?」
と思って調べて見ましたところ
実は
鳴く魚は結構多い
という事が判明しました。
まずは
宇宙生物のような外見の
ホウボウ(カサゴ目 ホウボウ科)
鳴き声も、なんだかミステリアス……。
お次は
めでたい魚として大人気の
鯛の声が
こんなに猫そっくりだったとは……。
お次は
ちょっとお怒り気味の
フグ(フグ目フグ科)
そして
カワハギ(フグ目 カワハギ科)
お次は
ちょっと衝撃的な
エイ(板鰓亜綱 軟骨魚類)の鳴き声です。
何これ!!!!
怖い!!!!
うそでしょぉぉぉ!!!!
と思ったところで
もう一発。
エイの声
インパクトあり過ぎですよね……。
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