先日、沢野ひとしさんのこちらのエッセイを読んで、
私も部屋を片付けなければ!
と思いたちました。
我が家の場合、一番大変なのは
日々とどまることなく
増殖し続ける本
これが悩みの種なんですよねえ……。
もとより
本というものは
我々に知識を授け、想像力を助けてくれる
素晴らしいモノ。
であるからして
それ自体なにか、リスペクトすべきムードのようなものを帯びていて
ちょっと、ぞんざいに扱ってはいけないような感じがあります。
……なんですけど
本って
物理的に場所を取られるのが困るんですよねぇ……。
気が付けば、本棚に収まりきらず
あちこちに積みあがっている本の山、山……
なので最近は
新刊で電子書籍化している本は
なるべく電子書籍で買うようにしているし
読み終えた本は
なるべく古書店に売るように心がけているのですが
いかんせん
処分するペースよりも、増えて行くペースの方が断然早いので
なかなかスッキリできないという次第です。
私最近、YouTubeでコワ~い動画見てしまったんですよ。
膨大な量の本にマンションの部屋という部屋、空間という空間が
風呂場からトイレまで、隈なくギチギチに埋め尽くされてしまい
そこで暮らしていた人が
玄関先のほんの僅かなスペースで
不意の病気で孤独死してしまったという話……
いやはや
慄然としてしまいました……
人生を豊かにしてくれるはずの本に
生活の質をあれほど脅かされてしまうなんて……
いくらそれ自体「善い物」であるとしても
人間様の居住空間を圧迫してくるとなると……
これはもう本末転倒もいいところです。
一度読んだ本って
よほどの思い入れがあるもの以外は
あんまり読み返したりはしませんよね。
なので、読んでしまった本で
「これはもう読み返さないかな」
っていうものは、思い切ってバシバシ売ってしまおうと
(今までもボチボチ売ってはいたけど)
売るペースを、今まで以上に
どんどん上げて行こうと思いました。
本にしても、記念品的に飾られ続けられるよりは
新しい読み手がついてくれた方がきっと幸せだろうと思いますし。
ところが
売ろうにも売れないようで困ってしまうのが
付箋を貼ってしまった本
なんですよ~……
私の場合
感動した所だとか、おや、と思った所に付箋を貼ることが結構あるんですけど
これを剥がそうとすると
付箋の粘着面が紙の表面にくっ付いている時があって
文字が削れてしまったりするんですよね……。
それに
膨大な量の付箋が張ってある本の場合
全部剥がすのは労力的にも
あまりに面倒くさすぎて無理。
しかたがない。
捨てるには忍びないけれど
紙ごみの日にまとめて捨てようと思いました。
ところが────
その日は、朝から
あいにくの雨。
……さすがに、さすがに
読み込んで付箋まで貼り付けた本たちを
雨ざらしにするのは可哀想すぎる気がしましたので
やめにしました。
う~~~ん
本を捨てるというのは
かくも悩ましいものですね……。
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