商売が繁盛してガッポガッポもうかる時のことを
「かき入れ時」
と言いますが
この「かき入れ」という言葉にあてる漢字を
「掻き入れ」
だと思っている人は非常に多いんじゃないかと思います。
たとえば、こんな風に
落ちているお金や宝石とかを、熊手かなんかで
ガッポガッポ
掻き集めてるようなイメージがありますものねぇ。
ところが
実はそれ
間違いなんですよ。
「かき入れ時」って
正しくは
「書き入れ時」って書くんです。
それじゃぁ一体
なにをどこに書くのかと言うと
商売に関わるあれこれの記録(仕入れやら売上やら)を
帳簿に書き入れる
ってことなんです。
商売が繁盛している時って──
お店としては
商品の出入りも活発になりますから
帳簿に書きつける事も
自然、多くなってきますよね。
それで
「書き入れ時」
──と。
幸運や富を搔き集める
といわれる
酉の市の熊手のイメージが重なったりすることもあって
「掻き入れ時」
かと思われがちなのですが
「かき入れ時」は
帳簿に
「書き入れ時」
なんですよ。
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