TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

「かき入れ時」の「かく」は「掻く」じゃなくて「書く」。

商売が繁盛してガッポガッポもうかる時のことを

「かき入れ時」

と言いますが

 

この「かき入れ」という言葉にあてる漢字を

「掻き入れ」

だと思っている人は非常に多いんじゃないかと思います。

 

たとえば、こんな風に

落ちているお金や宝石とかを、熊手かなんかで

ガッポガッポ

掻き集めてるようなイメージがありますものねぇ。

 

 

ところが

実はそれ

間違いなんですよ。

 

 

「かき入れ時」って

正しくは

「書き入れ時」って書くんです。

 

それじゃぁ一体

なにをどこに書くのかと言うと

 

商売に関わるあれこれの記録(仕入れやら売上やら)を

帳簿書き入れる

ってことなんです。

 

 

商売が繁盛している時って──

 

お店としては

商品の出入りも活発になりますから

帳簿に書きつける事

自然、多くなってきますよね。

 

それで

「書き入れ時」

──と。

 

幸運や富を搔き集める

といわれる

酉の市の熊手のイメージが重なったりすることもあって

「掻き入れ時」

かと思われがちなのですが

 

 

「かき入れ時」

帳簿に

「書き入れ時」

なんですよ。

 

 

 

 

 

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