初めてこの歌を聴いたのは幼少のころ。
NHKの「みんなの歌」で
1976(昭和51)年に放送された
上條恒彦さんによる
木々の梢で鳥たちが鳴く、のどかな光景に
そこはかとなく、郷愁が呼び起こされるような……
以来、この歌は
私のお気に入りの歌の中のひとつとなっています。
「Mockingbird Hill」は
アメリカのソングライター
ジョージ・ヴォーン・ホートン (1911-1988)が作詞作曲し
1951(昭和26)年に発表された歌です。
人気ポップス歌手の
パティ・ペイジや
レス・ポール&メリー・フォードらが歌ったことにより大ヒットし
長く歌い継がれるスタンダードナンバーとなりました。
こちらはパティ・ペイジによる「Mockingbird Hill 」
実はこの曲には
元となった曲があるそうなんですよ。
スウェーデンの作曲家
カール・ジュラーボ(1893-1966)が
1915(大正4)年にアメリカで発表した
「Livet i Finnskogarna(フィンランドの森の暮らし)」
というワルツ曲です。
それがこれ。
おお~、確かに、こう聴き比べてみると
ソックリですね。
「Mockingbird Hill」は、なんとなくアメリカの片田舎を思わせる雰囲気ですが
こちらの曲はいかにも北欧っぽい雰囲気。
「Mockingbird Hill」は
様々な人によって歌われているのですが
私がただ今聴いていますのは
マリア・マルダーが小さな子供たちと一緒に歌っている
「ON THE SUNNY SIDE」というアルバム(1990年)の中に入った
「Mockingbird Hill 」
これが滅茶滅茶可愛いんですよ~。
マリア・マルダーの声や歌い方が
まるで鳥のさえずりみたいですっごく良い!
Mockingbird(学名 Mimus polyglottos)は
和名を
スズメ目 マネシツグミ科の小鳥で
鳴き声を発するのは、主にオスのマネシツグミなのですが
この鳥
色々な物音の鳴き真似をすることで有名で
他の種類の鳥の声だとか犬の鳴き声
ピアノの音まで真似することがあるそうですよ!
そんなマネシツグミの鳴き声はコチラ。
Tra-la-la, tweedlee dee dee it gives me a thrill
To wake up in the morning to the mocking bird's trill
Tra-la-la, tweedlee dee dee
There's peace and goodwill
You're welcome as the flowers on Mocking bird Hillトゥラララ~トィドゥリディーディーわくわくするねマネシツグミのさえずりで目覚める朝トゥラララ~トィドゥリディーディーWhen the sun in the mornin' peeps over the hill
And kisses the roses 'round my windowsill
Then my heart fills with gladness when I hear the trill
Of those birds in the treetops on Mocking bird Hill朝陽が丘から顔を出し
窓辺のバラにキスをする
さえずりを聴けば
When it's late in the evenin' I climb up the hill
And survey all my kingdom while everything's still
Only me and the sky and an old whippoorwill
Singing songs in the twilight on Mockin'bird Hill夕方おそく丘に登り
暮れ残る世界を見渡してみる
私と空そして