TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

鳩に関するアレコレ〜なぜ「平和の象徴」なのか?頭の良さはどうなのか?などなど……

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公園や路上や駅などで

「クルックー……」

という声に気が付いてみると

近くにがいたりしますよね。

 

高い所にとまられていたりすると

フンをひっ掛けられるんじゃないかと冷や冷やしてしまいますが……。(^^;)

 

今回はそんな

私たちにとって身近な鳥

 

さんに関するお話の

あれやこれやをご紹介しようと思います。

 

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といえば

平和の象徴

なんて言われていますけど

 

一体いつから

なぜそう言われるようになったんでしょう?

 

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その起源は遥か遠い昔

 

旧約聖書「創世記」の中にある

ノアの箱舟伝説」

がルーツとなっているんですよ!

 

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昔むかし

人々が堕落しきっていたことに呆れ果てた神様は

 

「こりゃ駄目だ。大洪水でも起こしてコイツ等は一旦全滅させ、世界をやり直しせにゃならん」

 

と思いたちました。

 

神様は、その当時ただ一人、まともな人間だったノアにお告げを下しました。

 

「大きな船を造り、おまえの家族と地球上の動物たち一つがいずつを乗り込ませ、大洪水に備えておくように」

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その後、神様は大嵐を巻き起こし

地球全体を流し尽くすほどの大洪水を発生させ

ありとあらゆる生物たちを水の中へと飲み込ませてしまいました。

 

ようやく嵐が収まり

 

ノアは外の様子を探るため

カラスを偵察に放ちました。

 

しかし、カラスは停まって羽を休めるような場所が見当たらないので

すぐに戻ってきてしまいました。

(ここの部分、「カラスは戻ってきませんでした」という話もあります)

 

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それから7日後

 

ノアは今度は

を放って偵察に行かせました。

 

すると鳩は

口にオリーブの木の枝を咥えて戻ってきたのです。

 

「やったー、洪水が収まって世界が平和に戻ったぞ」

 

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こういう伝説があるために

鳩は昔から

平和の象徴とされてきているのです。

 

そして

 

鳩を平和の象徴のイメージとして

全世界的に広めたのは

 

巨匠パブロ・ピカソ (1881-1973)だと言われています。

 

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1949年4月にパリで開催された

世界平和評議会ポスター

 

ピカソが制作した

黒い背景に白い鳩を配したリトグラフ

『鳩』

を使用したことから

鳩=平和のイメージが、世界的に広がったんだそうですよ。

 

(この時描かれた鳩のモデルは、ピカソが友人の画家アンリ・マティスから贈られたミラノ鳩です)

 

ピカソという人は

鳩に対する思い入れが大変深かったようで

鳩を描いた作品が数多く遺されています。

 

宝飾デザイナーとして活躍されている末娘パロマピカソさんは

ピカソが68歳の時の子供なのですが

 

パロマスペイン語

「白い鳩」という意味なんですよ。

 

(日本名にしたら「鳩子」さん、ってところでしょうか)

 

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ピカソといえば ──

 

鳩は訓練すれば

ピカソモネの作品を

見分けることが出来るほど知能が高いんですよ。

 

そして

飛んでいる時の鳩の動体視力はバツグン

なんと

40㎞も先まで見えているそうです。

 

鳩の持つ優れた帰巣本能

昔から伝書鳩として使われていたことでも良く知られています。

 

第一次世界大戦中にも鳩は軍のメッセンジャーとして使われていて

フランスでは

勲章をもらった軍用鳩もいるんですよ!

(その名はシェール・アミ)

 

この

鳩の帰巣本能についてなのですが

 

実は鳩には

とてつもなく優れた聴覚があって

 

人には聞き取れないほどの低周波音を音響として聴き取る事によって

彼らはそれを可能としている

──とも言われています。

 

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すごいな~鳩!

 

もしかして

カラスより頭いい!?(◎_◎;)

 

────なんて思ってしまいますが

 

さすがに、鳩さん達は

カラスほど頭良いわけじゃないです。(^^;)

 

カラスは鳥類の中でも断トツめちゃくちゃ頭良くって

人間の7歳児くらいの知能を持っているといわれています。

(ひぇぇ〜、カラス恐るべし!)

 

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鳩のフン害などに悩まされている方の中には

巣ごと撤去したい!

お考えになっている方も多い事と思いますが

 

野鳥の巣を撤去する時は

中に卵があったり雛がいたりすると

 

必要な許可や申請が無い場合

鳥獣保護法違反

(1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の可能性も有り)

なってしまいますので

 

くれぐれも気を付けましょう。(+_+)

(卵や雛がいなければ撤去してもOKです)

 

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また鳩は

 

世界中に鳩の料理があるくらい

食べても美味しい鳥

として知られているのですが

 

これも

その辺にいる鳩を許可なく勝手に掴まえたりすると

 

鳥獣保護法違反

(1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の可能性も有り)

ということになってしまいます。

 

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そもそも

 

食用として養殖されているわけでもない

その辺にいる鳩には

 

色んな病原菌が付いてる可能性が高いので

食べたりするのは危険

── とのことですよ。

 

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気を付けましょうね。

 

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日本においては、鳩は昔から

八幡神(八幡大菩薩)のお使いとしても知られています。

 

八幡神(やはたのかみ、はちまんしん)

というのは

武運の神様

 

誉田別命(ホンダワケノミコト)とも呼ばれ

応神天皇と同一視されている神様です。

 

(応神天皇は、神功皇后の御子であり、仁徳天皇のお父さんにあたる方です)

 

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源氏と鎌倉武士の守護神

鎌倉の

鶴ケ岡八幡宮の楼門に掲げられた

八幡宮「八」の字は

二羽の鳩になっているんですよ。

 

そして

それにちなんで作られたお菓子が

 

鎌倉名物

豊島屋の

鳩サブレ―

です。

 

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鳩サブレ―の誕生は

1897(明治30)年

 

豊島屋の店に訪れた西洋人からビスケットをもらった初代店主・久保田久次郎さんが、それを食べて

 

「うわ、美味しい!

これからの日本の子ども達に喜ばれるお菓子はこれだ!」

 

と感激し

試行錯誤の末に出来たのが

この鳩サブレ―だということです。

 

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鳩サブレ―、美味しいですよねぇ。(^_^)

 

そのまま食べても美味しいんですけど

 

尾っぽや頭のほうをコーヒーや紅茶に浸して食べるのも、私は大好きです ♪

 

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こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。

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