TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

「息災(そくさい)」~息が災で、どうして「元気」なのか?

元気な事をあらわす

息災(そくさい)という言葉がありますよね。

 

「おじいさまは、ご息災でいらっしゃいますか?」

「私ども家族は、みな息災で過ごしております」

 

なんてふうに使ったりしますが ────

 

 

 

この息災っていう言葉

「息」「災」

どうして「元気」ってことになるんでしょう?

 

だって、字面だけをみたら

「息の災い」なんて

こんなイメージになっちゃいませんか?

息災という言葉を国語辞典で引いてみると

このように書いてあります。

 

① 仏の力によって、災難・病魔を退散させること。

② 元気なこと。達者。健康。

 

「息災」というのは

もともとは仏教用語

災いを退散させるという意味があったんですね!

実は「息」という漢字には

「やめる」とか「終わる」の意味があるんですよ。

 

音読み ソク

訓読み いき やす(む)

 

意味

1.  呼吸

2.  生きている

3.  休む 

4.  やめる  おわる  消える

5.  こども  息子

6.  ふえる  ふやす

 

 

このように

「息災」というのは

災いや病魔を追っ払う…災いをおわらせる

という意味の仏教用語から

「元気、達者」

という意味合いに発展した言葉なんですね。

 

 



────と、いったところで

 

皆様におかれましても

 

今日も一日

ご息災にお過ごしください! (^o^)/

 

 

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