TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

「馬の骨」は何故「得体の知れないロクデナシ」みたいな感じで使われてしまうのか!?

「馬です。

いささか納得できないことがあります。

どこの誰だかわからない人の事を

ちょっと馬鹿にしたような感じで

『馬の骨』

って言うじゃないですか」

「たとえば

そんなどこの馬の骨とも知らない奴に

大事な娘をやれるか~!!

とか」

 

 

「これがどうしても

納得いきません

 

 

「牛ちゃんが教えてあげる。

それはね ────」

 

 

「昔むかしの中国では、ことわざみたいな感じで

ロクに役に立たないものとして

『一に鶏肋(けいろく)、二に馬骨(ばこつ)』

なんて言われていたんだって」

 

 

鶏肋っていうのはニワトリのあばら骨の事なんだけど

小さ過ぎて役に立たないし、食べるほどの肉も無い。

さりとて捨てるには惜しい……みたいな微妙〜な扱いの物を例える言葉としても使われているよ」

 


「一方、『馬骨』の方はというと

何の役にも立たない上に大き過ぎて厄介。

そんなところから

誰にも必要とされない役立たずの事を

『馬の骨』って言うようになったらしいよ。

で、

それが時代を経るにつれて

どこの誰ともわからない、うさん臭い人

っていう意味を持つようになって

今では、もっぱらこちらの意味で使われるようになったんだよ!」

 

 

「ヒヒ~ン

でかいだけで何の役にも立たないとかヒドイ!

あまりにも失礼過ぎる言い草じゃないか!」

 

 

「まあまあ

落ち着きなさいって」

 

 

「今でこそ『馬の骨』の方がメジャーだけど

……昔は

『牛の骨』なんて言われる時もあったんだから…………」

 

 

-----------------------------------

 

そんな由来を持った

「馬の骨」という言葉ですが

 

実際のところ

馬の骨には色んな栄養分が入っていたりしますので

 

今ではそこから

美味しい馬骨ラーメンが作られたり

健康サプリメントが作られたりもしていますよね!

 

こちらはワンちゃんのおやつ用馬の骨

 

 

慣用句としては

マイナス方面の意味合いで使われてしまう言葉ですが

 

お馬さんの骨って

実は

かなり有用なんですよ!

 

 

 

 

関連記事のご案内

 

 

ど田舎の不思議話まで「都市伝説」って変じゃない?

todawara.hatenablog.com

 

「かき入れ時」の「かく」は ×「掻く」〇「書く」

todawara.hatenablog.com

 

「手術」を「しじつ」「しゅずつ」って言っちゃダメ?

todawara.hatenablog.com

 

 

こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。