我が家の近くに
草木が鬱蒼と生えている崖があって、その下には涼しげな小川が流れているのですが
その場所に、初夏頃から初秋にかけての間
萩に似た、葛のミニチュアのような小花がたくさん咲いていました。
とても可憐で、可愛らしいお花なのですが
「この葉っぱの形状……これは、もしや……?」
私の中では、とある疑念が浮かんでいたのでもありました。
「これはもしや……退治しても退治しても我が家の敷地にしつこく生えて来る、あの雑草の成長した姿なのではあるまいか……?」
これがその雑草なのかは、まだ不明なのですが
この、萩に似たカワイイ花をつけた植物は
コマツナギ (マメ科コマツナギ属)
という落葉低木だそうです。
日本、朝鮮半島、中国が原産で
日本では
本州、四国、九州と広く分布しているそうです。
コマツナギかあ……
「小松なぎ」って
なんだか人の名前みたいですが
このお花の漢字表記は
「駒繋ぎ」
それには
茎で馬を繋ぎとめることが出来るから
という説と
この葉っぱを馬が食べ始めると、この場を離れられなくなってしまうため
という
二つの説があります。
いやぁ、
こんなナヨナヨした木
到底、馬なんて繋ぎ留められないでしょ~
という感じですので
馬の好物説の方が有力みたいですよ。
コマツナギの学名は
Indigofera pseudotinctoria
Indigoという言葉が付いているとおり
仲間の
タイワンコマツナギ(台湾駒繋ぎ)や
ナンバンコマツナギ(南蛮駒繋ぎ)からは
藍色の染料(インディゴ)が取れるんだそうです。
え?
それじゃぁ
普通のコマツナギではどうなの?
と思って調べて見たのですが
普通のコマツナギでインディゴ染めをしている
という方は
全く見当たらなかったので
たぶん無理なんでしょうね……。(^^;)
さて
そんなコマツナギ
花言葉は
「希望をかなえる」
だそうですよ。
なんだか縁起良さそうですね!!
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ドクダミは名前とは裏腹に無毒でエライ植物!
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