9月ですね。
ここ横浜では
蝉の声が聴かれなくなるのと共に
草の色もこころなしか柔らかくなり
初秋らしさが増してきたように思えます。
先日、自転車に乗っていたところ
線路わきのフェンスに綺麗な白い花がびっしりと絡まりながら咲きほこり
甘い、清楚な香りを放っているのに出くわしました。
あまりに素敵だったので、スマホで写真に撮って来たのですが
さて、この花は
一体何という花なのか???
「初秋 白い花 蔓性」
「秋の花 白 蔓 香りが良い」
などという言葉で検索してみても
一向にこの花らしき情報には辿りつけないんですよ……。(-"-;)
小一時間パソコンと問答を繰り返し
画像検索から探してみた末
ついに
この花は
仙人草という植物である
という事が判明いたしました。
名前のわからない花を特徴から検索して
逆引きで探り当てるのって
ナカナカ難しいですよねぇ……。
仙人草(センニンソウ)
・北は北海道、南は沖縄まで、全国各地に分布している蔓性の多年草
・開花時期は7月〜10月
・世界中に300種 日本だけでも20種類以上ある
「仙人草」という名前の由来は
種から伸びる長~いヒゲが
まるで仙人を思わせるところから
来ているんだそうですよ。
どれどれ……と
フリー素材サイトから種の写真を探してみました。
な~るほど〜……
白くて長いドジョウ髭が
まるで仙人様のようですね!
イコール
ということで
ここに属する仲間の内で
特に花の綺麗なものが品種改良されたり園芸品種となって
「クレマチス」と呼ばれているそうです。
クレマチスの花々
美しいですね~。
これら園芸用クレマチスの元となったのは
カザグルマやテッセンといった
園芸の場では園芸用クレマチスを総称して
「カザグルマ」とか「テッセン」と呼ぶ事も多いようです。
仙人草の花期は夏~初秋なのですが
園芸品種のクレマチスは種類が沢山あるだけに
春夏秋冬それぞれの時期に応じて
花が楽しめるものがあるそうですよ。
さて
これら華やかな園芸用クレマチス達のナカマであるところの仙人草
純白の清楚な美しさと
爽やかな甘い香りで私たちを楽しませてくれるのですが
実は
思わぬ危険性を持っていたりします。
(クレマチス属共通の危険性!)
プロトアネモニンという刺激性の毒性成分が含まれているために
茎や葉の汁や濡れた花粉に触れたりすると
皮膚に
炎症やかぶれを起こしてしまうんだそうですよ!
あっっぶなーっ!!
うわぁぁぁぁぁ
良かった~っ
「摘んで帰ろう ♪」
なんて思わなくって!!(◎_◎;)
そのようなマイナス面があるために
仙人草は
牧草地では有害植物という扱いを受けていて
ウマノハオトシ(馬の歯落とし)
ウマノハコボレ(馬の歯こぼれ)
ウマノハカケソウ(馬の歯欠け草)
ウマクワズ(馬食わず)
ウシノハオトシ(牛の歯落とし)
ウシノハコボレ(牛の歯こぼれ)
ウシノハカケソウ(牛の歯欠け草)
ウシクワズ(牛食わず)
── そんな
別名が付けられているんだそうです。
さてさて
妖精のように可憐で清楚な見た目に似合わず、意外とエゲツナイ毒を持っている仙人草
そんな仙人草の花言葉は ──
・「安全」!
・「無事」!
・「あふれるばかりの善意」!
──── だそうですが……
…………いやはや……なんと言いますか……
ことごとく
なんでやねん!!
( ;`ー´)ノ
って感じですよね……。
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