みなさんは
淘げる(よなげる)
なんて言葉があるのをご存じですか?
私は、先日辞書で見るまで
全く知りませんでした。(*_*;)
淘汰するの「淘」で「よな」と読み
それに「げる」が付いて
「よなげる」
意味は
①米をとぐこと
②水に入れて、細かいものを洗い分けること
③より分けて、悪いものを捨てること
だそうです。
淘という字自体に
水ですくってより分ける
という意味があるのですが
この字が使われている
淘汰
という言葉がありますよね。
(「不要の物を取り除く」という意味の)
実は、下に使われている汰の字の方にも
汰げる(よなげる)という読み方があり
言葉の意味は全く同じになります。
汰……強い勢いで水を流す、すすぐという意味を持ちます。
ところが
実は
「淘げる」「汰げる」以外にも
沙という字を使った
沙げる(よなげる)
淅という字を使った
淅げる(よなげる)
があり
これも、全く同じ意味になるんだそうですよ。(◎_◎)
ちなみに
沙という字には
水中でより分けて悪いものを捨てる
という意味があり
淅という字には
米をとぐ、といだ米、かしよね(水で洗い清めた米)
という意味があります。
「よなげる」
(淘げる・汰げる・沙げる・淅げる)は
よなげない・よなげます・よなげる・よなげる時・よなげれば・よなげろ
と活用する
下一段活用です。
それにしても、この言葉
古語でもないし、文語的というわけでもない
バリバリ現役の言葉であるにもかかわらず
現状、あんまり使われていないのは
なぜなんでしょうね?
日常生活を送っているうえで
「よなげる」ようなことが
ほとんど無いからなんでしょうか……。
うーむ……
お米をとぐ時には
普通に「米を研ぐ」って
言っちゃいますものねぇ……。
この言葉をいかにも使いそうな場面と言えば、やっぱり
砂金採りの時くらい
ですかねぇ。
かつては
黄金の国ジパング
と呼ばれただけあって
実は日本には
砂金採りが出来る所
今でも結構あるらしいですよ。
金山だった所の近くにある川に
砂金が紛れている事があるんだとか……
(; ・`д・´)ゴクリ……
砂金採りともなれば
私も間違いなく血眼になって
よなげてよなげて
よなげまくっちゃうでしょうねぇ……。
関連記事のご案内
料理をする意味の「料る」なんて言葉があるんですよ。
渋い柿は「醂す(さわす)」事が必要です。
「平」に似ている「乎」の字について
大阪の「阪」が「坂」だったり「阪」だったりする理由
こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。