年齢をざっくりと表す言葉で
「アラ〇〇」
という言い方が広く使われていますが
(例「アラサー」「アラフォー」など)
今回はこの言い回しに関して
個人的に感じている違和感や問題点などについて
語らせていただこうと思います。
この言い回しが初めて使われたのは
2006(平成18)年頃
主婦の友社から出ている女性ファッション雑誌
「GISELe(ジゼル)」が
購買層と想定する30歳前後の年代をざっくり表すため
「アラサー」
という言葉を使いだしたのが元祖だそうです。
「around thirty」という和製英語を略して
「アラサー」というわけですが
英語で表すときには
「around the age of 30」
となります。
───で
この「アラ〇〇」で示される範囲が
はっきりとは定義されていないために
たとえば「アラサー」でしたら
「28歳以上32歳以下」
とか
「26歳以上33歳以下」
とか
場合によっては四捨五入して
「25歳以上34歳以下」
なんて風に言われる事も多くなっているというのが
現状のありさまです。
しかしですね (-"-)
いくらなんでも
25歳や26歳を「30歳近く」にあてはめるのは、いささか
やりすぎなんじゃなかろうか?
と、私なんかは思うわけですよ。
だって
25、26歳といえば
20代のちょうど
ど真ん中。
ど真ん中と言えば
まさにその年代を
代表している年齢層!
ですよね。
20代の中でも最も20代らしい
「ピチピチヤング層」
その25、26歳あたりを
「四捨五入したらアラサーだね~」('∀')
なんて言っちゃって
いつの間にやらできた謎ルールで
無駄に年齢を先取りさせ
早々に30代気分にさせてしまう
─── っていうのは
如何なものか!?
と思ってしまうのです。
(まさに「誰得!?」って感じじゃないですか?)
たとえばこれを
10代にあてはめてみたら
それがいかに無茶苦茶な事か、良くわかると思います。
まだほんの中学生の15歳に対して
「君たちも、四捨五入したらもうアラ20(アラトゥェ/アラハタ)だね~」
なんて言って
24歳の若い先生達と
「同世代!」
なんて一括りにしてしまったら
いくらなんでも無理がある
って思いませんか?
時というものは
巻き戻す事が絶対に出来ないのですから
そんなに慌てて
人生を先取りする必要なんて無いですよ。
まだ蝉が鳴いているころから、ハロウィンの飾り付けが始まって
11月になった途端、クリスマスムード一色になっちゃうような
商売の世界じゃあるまいし
今現在、目の前にある
この瞬間をないがしろにして
どんどん先へ先へと意識を向けさせ
人生を前のめりにさせることに
一体、何の利点があるのでしょう?
25歳や26歳の、青春真っ盛りの若者が
今から30代の気分を先取りする必要なんてありません。
20代のこの瞬間は
人生に一度っきりしかないんですから
今を大切にしてください。
それと同様
34歳の人が35歳になった途端
「アラフォー」になって、40代気分になる必要なんかも
全っっ然ありません。
35歳や36歳は30代のど真ん中。
30代を代表する年齢ですし
30代ってまだ
ピカピカに
若いんですよ!!
もちろん
40代以上の人も同様です。
40代の内から「アラフィフ」になる必要も無ければ
50代のうちに「アラ還」になる必要も
全く無いんです。
(元々、定義なんて曖昧でイイ加減なんですから)
「アラ〇〇」といって
今自分が生きている年齢以上に
世代感を先取りさせられることには
無駄に気分を老け込ませ
消極的にさせてしまうという
弊害があるような気がします。
着たい服、やりたい事などに対し
「もう年だし、こういうのは無理かな~」
なんて
消極的な気分にさせられた経験
みなさんもお持ちではありませんか?
「もう良い歳になったんだから」
と自戒することにより
精神が成熟していくのは、大変に結構な事ではありますが
実年齢以上に
老け込んでしまったり
積極性が失われてしまう
というのは全く良くありません。
聞くところによりますと
近ごろのシニアの方々の体力は
かつてよりも
ぐ〜んと若返っている
っていう話ですよ。
日本老年学会と日本老年医学会の調査によると
現代の70代の身体的能力は
20年前よりも10歳くらいも若返っているんだそうです。
かつての60代並みの若々しさを保っている70代の方々が
75歳になった途端
「アラ80(アラ傘)」
だなんて言われ
早々に80代気分にさせられてしまうなんて
ちょっと、どうかと思いませんか?
以上の事から私が思いますに
アラサーは30~39
アラフォーは40~49
アラフィフは50~59
というように
「アラ〇〇」の括りは「〇〇代」と同様に
「0~9」って事にすればいいんじゃないでしょうか。
言葉の使い方によって
実際以上に歳を取った気分にさせられると
歳を重ねていく事が
なんだか不快な事のように感じられてしまいますよね。
「今」「ここ」というものを実感できないままでいると
幸福度が下がるという事も、よく言われている所です。
歳を重ねて行く事って
経験値があがり、人間的に成熟していくことでもありますから
素敵な面だってたくさんあるはずなんです。
そうであるからこそ
「アラ〇〇」って言い方をする時には
若い年代を上の年代に組み込んで、年齢を先取りさせるような感覚を味わわせるのではなく
「アラ〇〇」=「その年代」(X0歳〜X9歳)
という事にすれば
自分の年齢というものに対して
もっと前向きな気分が得られるようになるんじゃないかな~
なんて思うんですが
みなさんは、いかが思われますか?
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スーパーのお惣菜は容器の留めが甘くてパカッと開く時があるので注意。
袖が若干長いというだけで「萌え袖」扱いは無いと思う。
こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。