最近、栄養素の「カロテン」の表記を見たり聞いたりして
「え、カロチンじゃないの?」
って思った人多いんじゃないでしょうか。
実は今、学校の教科書の表記も
「カロテン」
になっているんですよ。
ある年齢以上の方は
90年代前半に
大塚製薬の「ファイブミニプラス」のCMで使われていた歌を思い出しませんか?
「♪ 取りませ ベータカロチン、ファイブミニプラス」
あの頃はしっかり「カロチン」って言ってましたよねえ……。
NHK放送文化研究所のサイトによりますと
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政府の「食品標準成分表」の表記が
3年前に「カロチン」から「カロテン」に変わったから
放送でも最近はそういう言い方をするようになりました。
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───との事。
ただ、
元記事の書かれた日時がわからないので
3年前って
いつの事やねん!(^^;)
って感じなのですが……
2008年7月11日の
exciteニュースさんの記事によりますと
「食品標準成分表」の表記が
「カロチン」から「カロテン」に変わった時期は
2000年11月なんだそうです。
(20年も前に変わってたなんて!!)
変わった理由は
「英語の発音に
より近い方が良いんじゃない?」
みたいな所だったようです。
カロチン/カロテンの表記は
英語でcarotene
ドイツ語ではcarotin
語源は「ニンジン」で
英語の carrot
ラテン語の carota
ちなみに、最も一般的に知られている
β-カロテン(ベータカロテン)を
1831年に発見したのは
ドイツの薬化学者で
H.ワッケンローダー(1798-1854)という方です。
(だったら、ドイツ語の発音に寄せてカロチンのままでも良かったんでは……?なんて思ってしまいますが……)
β-カロテン という栄養素は
植物に良く含まれている赤や黄色やオレンジ色の色素で
ビタミンAに変換して作用します。
(濃い緑色をした野菜に入っていることもあります)
β-カロテン自体には
活性酸素(過剰になると体を錆びつかせる困りもの)から体を守る抗酸化作用
および
免疫増強作用
などの働きがあり
ビタミンAとしては
皮膚や粘膜の健康維持に効果があるそうです。
ただし
ビタミンAというものは
過剰に摂取すると、余分になったものが肝臓に貯蔵され蓄積し
頭痛や皮膚炎や関節痛など
色々と大変な症状を引き起こしてしまうので要注意です。(◎_◎;)
普通に食品から取る分には
β-カロテンは、体の中で必要に応じてビタミンAに変化してくれるので
ビタミンA過剰摂取の恐れは少ないのですが
ビタミンAをサプリメントから大量摂取するのは
あんまり良くないみたいですよ。
β-カロテンは
脂溶性のビタミンAに変換されるので
油と一緒に食べた方が体内で良く吸収されるそうです。
人参、ブロッコリー、ほうれんそう、ピーマン、かぼちゃ
それに
柑橘類にも含まれています。
ニンジン、ブロッコリー、かぼちゃあたりを炒め物にする場合は
ポリ袋に入れて空気を抜いて
電子レンジで茹でてからフライパンで炒めると
火にかける時間がかなり短縮できるし
簡単に美味しく仕上がるのでおススメですよ。(^_-)-☆
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