TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

糖尿病の猫さんに飼い主さんがインシュリン注射を打つ方法、および、注意点などをまとめてみました。

愛猫が糖尿病にかかってしまった!

なんて事になると

 

それだけでもショックが大きいのに

お医者様から

 

「これから毎日

インシュリン注射をしてください」

 

なんて言われると

不安になってしまう飼い主さんも多いと思います。

(私もそうでした)

 

でも

慣れてしまえば

そんなに難しいものではないから大丈夫ですよ。

 

高すぎる血糖値を、「ほどほどの高さ」くらいにコントロールをしていれば

ニャンコさんは今まで通り元気に暮らせるし

 

ニャンコさんの場合は

インシュリンを卒業できるケースもある!

という事らしいので

 

お互いに

焦らず、気長に頑張りましょうね。

 

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我が家のミータは

現在、糖尿病歴1年4か月

毎日、朝と夕方のご飯時に

3単位ずつインシュリンの注射をしています。

 

ということで

 

今回は

糖尿病ニャンコさんへの

インシュリン注射の打ち方

および

その際のちょっとした注意点

などを書いてみようと思います。

 

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必要なもの

 

インシュリン(うちの子が使っているのはランタス)

 

注射器

 

注射器のメモリが細かく、単位を間違ってしまうと怖いので

私は薬剤を注射器に入れた後

虫眼鏡を使ってメモリを確認しています。

 

アルコール綿での消毒は

特にしなくても大丈夫だと思います。

 

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猫の血糖値の正常範囲は

71~148mg/dlですが

万が一低血糖になってしまうと危険なので

 

うちのミータの場合は、ランタスが最大に効いた状態であっても

血糖値は200mg/dl台というあたりで押さえています。

 

高血糖による体へのダメージは

ジワジワとゆっくりしたものなので

高血糖状態を多少放置した所で、すぐにニャンコさんが危険な状態になるわけではありません

 

薬剤が効きすぎて低血糖になってしまうと

下手をすると即、命に直結してしまう場合があるので

 

おそらく、掛かりつけのお医者様からは

正常範囲より若干高めの血糖値で抑えるように

薬剤の単位設定をされることと思います。

 

(もし、注射をした後にブルブル震え出すなど「おや?」と思うような症状が出たら、低血糖の症状かもしれないので、すぐにお医者様に連絡をしてください)

 

 

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注射器とランタス

両方のキャップを外します。

   ↓

注射器は押し子を押して

最初に入っていた微量の空気を抜いておきます。

  ↓ 

ランタスの先端にあるゴムの部分に針を刺し

お医者様から指示されている単位分の薬液を注入します。

(なるべく空気が入らないように注意しましょう)

 

注射器に空気が入ってしまった時には

軽く指で弾くと良いのですが

あんまり強く弾きすぎると、針が曲がってしまうので注意が必要です。

 

薬液を注射器に入れた所で

 

さて

ニャンコさんの

どこに注射をするか?

と言いますと

 

ニャンコさんの体というのは

首の後ろとか肩甲骨の間あたりなど

意外なほどに皮がテロンテロンしています。

 

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意外とモモンガちっく!

 

なので

そのあたりの皮を

テントみたいに三角に摘まみ上げ

皮下に注射するんです。

 

筋肉に注射するわけじゃないので

あんまり痛くはないみたいですよ。

(うちのミータは鈍い子ちゃんなので

刺されていることに気が付かない位です)

 

 

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お母さん猫が子猫を運ぶときに咥えるあたりの皮がテロテロしています。


とはいえ

 

こっちが

「やるよ、やるよ~」

という気配を出し過ぎているとニャンコさんも警戒してしまいますし

 

ニャンコさんにはジッとしていてもらわないと

注射など、とてもできないので

 

うちのミータは

ご飯やオヤツで釣っています。

 

 

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ニャンコさんが食べ物に夢中になっている所

さりげなく近づいていき

 

肩甲骨の間当たりの皮を摘まんで

おもむろに

ズブッと差します。

 

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※針が反対側に突き抜けてしまわないように注意しましょう。

 

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拡大するとこんな感じ。

 

針を刺す場所は

常に同じところにしていると皮膚が固くなってしまうらしいので

その都度、微妙に位置を変えると良いらしいですよ。

 

 

打ち終わった後

その部位を揉むのはNGです。

(インシュリンの場合、マッサージして薬剤の吸収を早めてしまうと、低血糖をひきおこすかもしれないから)

 

 

ニャンコさんの皮はテロテロしていて、意外に薄いので

ついうっかり、針が向こう側に突きぬけてしまい

注射に失敗してしまう事があるかもしれません。

(私は何度もやらかしています)

 

そういう時は

潔くその回の注射は諦めましょう。

 

決して「リベンジ!」などと言って

注射の打ち直しを

してはいけません。

 

失敗したとは言っても、いくらかは薬剤が体内に入っているかも知れず

打ち直すことにより

低血糖を引き起こしてしまったら

その事の方が危険ですから。

 

 

打ち終えた後の注射器は

医療廃棄物

という事で

 自宅での処分は厳禁

ですので

 

再びキャップを被せ、使用済みの注射器を置くところに保管しておきましょう。

(私は小さいコップを使用済み注射器容器として使っています。)

 

溜まった使用済み注射器は

次回、動物病院に行った時に

窓口に渡して病院での廃棄をお願いします。

 

 

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自分で注射しなきゃならない!

なんていうと

 

最初は何だか怖いような気がしてしまいますが

 

慣れてしまえば

結構、簡単に出来るようになると思います。

 

とはいえ

 

少しでも早く

インシュリン卒業できるようになりたいものですよねえ……。

 

愛するニャンコさんの健康と長生きのため

お互いに治療、頑張りましょうね。

 

 

 

 

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こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。

 

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