秋ですねえ。
日ごとに寒さが深まりつつある今日この頃
今回は
寒さと集団生活がハムスターに及ぼす怖ろしい危険性
について、お伝えしようと思います。
小学校高学年の頃
私は自室(北西に向いた寒い部屋)で
ゴールデンハムスターを飼っていました。
ある寒い冬の朝
ケージの中のハムスターが眠ったような姿のまま
冷たくなって動かなくなってしまった事があり
「死んじゃったの!?」(;O;)
と、パニックになってしまいました。
手の中でさすりながら、ずっと暖めていたら、次第に息を吹き返し、動き出してくれたので良かったのですが
ハムスターって、このように
寒くなると
仮死状態になってしまう事が
実は結構多いんです。
ハム達が快適に過ごせる温度は
18〜26度くらいだそうで
寒くなると低体温症になり
凍死寸前という状態に陥ってしまうのです。
(10度以下になると特に危険)
これは
疑似冬眠と呼ばれているのですが
実際のところは
冬眠なんて悠長な話ではなく
凍死寸前の危篤状態です。
この状態のハムを見て
「死んじゃった!」
と誤解したまま生き埋めにしてしまう
などという悲劇も結構頻発していて
私の知人の保育士さんなども
園で飼っていたハムスターがこの状態になり
「死んじゃった……」
(ノД`)・゜・。
と思って
園児たちと一緒に園庭に埋葬した所
お昼になって
だんだんと太陽光で土が暖められるうちに
復活したハムが
自力で土から出て来た
などという事を体験しています。
助かって良かったよぉぉぉ~……(T_T)
寒さの余り仮死状態になったハムスターは
そのままでいると
本当に死んでしまう危険性が大なので
手のひらや、カイロで暖めたタオルなどに包んで
じんわりと優しく暖めてあげます。
(急激に熱くするのは、心臓に負担がかかっちゃうからNG!)
再び動き出すようになったら
砂糖水などをあげて
栄養補給してあげてください。
そして
ハムスターが疑似冬眠になったのを見つけた時
もし
同じケージで
複数飼いをしていたとしたら
一刻も早く
仮死状態のハムスターを
そこから隔離してあげた方がいいです!
なぜかというと
元気なハムが
動かなくなったハムを
共食いしてしまう
危険性があるんです!!
これは私の友人の話なのですが
ケージにハムスターを何匹か一緒に飼っていて
ある寒い朝
一匹が仮死状態になっている事に気付いた彼女が
「ああ、どうしよう……」
と動転しつつ
ほんのちょっと目を離していたら
その間に
他の元気なハムスターが
仮死状態のハムスターを
共食いして
しまったんです…………
(◎_◎;)))
ハムスターを複数、同じケージで飼うのは
とても可愛いらしく見えるのですが
彼らは基本的に
野生では単独行動をしている動物なので
縄張り意識が非常に強いんだそうです。
ペットショップでケージに入れられているハムスター達は、生後間もない子供である場合が多いので
まだそれほど喧嘩をしないのですが
生後60日を過ぎた大人のハムスターは
縄張り意識が強くなっているので
複数飼いをするとストレスを感じてしまいます。
(そうなると喧嘩をしたり、時には、弱ったハムを食い殺したり……などという悲劇も……)
なので
つがいであっても繁殖のとき以外には
基本
別々に飼育した方が良いですよ。
唯一、多頭飼いが出来るのは
ロボロフスキーと言われていますが
それでも
相性次第では喧嘩や共食いが絶対に無いわけではありませんので
注意してあげた方が良いですよ。
(万全を期すなら単独飼育)
……ということで
今回の記事をまとめますと
・ハムスターは寒くなると仮死状態に陥りやすいので注意
・複数を同じケージで飼っていると、仮死状態になったハムが共食いされてしまう危険がある。
・ハムは1ケージ1匹の単独で飼うのがベスト。
という事になります。
ハムスターの防寒対策には
・おが屑や新聞紙の量を増やす
・ケージの下に段ボールやコルク材などの断熱材を敷く
・ケージを段ボールで覆う
・ケージを毛布やタオルなどで覆う
などの他
・ペット用のヒーターを使う
なんていう手もあるそうですよ。
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