TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

kindle小説家の場合、既刊本の冊数で売れ行きが変化する事はあまり無さそうなので、創作も出版もマイペースで良いんじゃないかな~と思います。

本を出版する際のアドバイスとして

「できれば1冊だけではなく、なるべく間を置かず2冊3冊と出した方が良い」

というような事って昔から良く言われますよね。

 

でもそれって

出版社が新人作家を一生懸命育成して

シッカリ宣伝もしてくれて

そして

1冊目がちゃんと大売れしたような

それこそ

むか~しむかしの

しかも

一部の作家さんにしか

当てはまらない話なんじゃないかと思います。

 

そもそも近ごろは

商業作家としてデビューしても

2冊目3冊目を出してもらえるまでのハードルは、ドえらく厳しくなっているそうなので

 

そうしたくたって出来ない

というケースが、ほとんどの所なんじゃないでしょうか。

 

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その点

kindle小説家の場合

出版は自分のやる気次第ですから

 

1冊目の後に、間を置かず、2冊3冊を出すことだって、やろうと思えば出来てしまうわけなのですが

 

1冊目がそれほど売れていない場合

とか

寡作の作家さんの場合

 

本当に「間を置かず2冊3冊」出した方が良いのか

考えちゃうところ、ありませんか?

(私は結構、2冊目を出すタイミングに悩みました)

 

間を置かずポンポン出版した方が良い

という理由としては

1冊目を出してから間が開きすぎると、そのうち読者さんに存在を忘れられてしまう

などということを言われますが

 

1冊目からし

別にメチャ売れしているわけでもないので

存在なんてものは

元々誰にも知られていないようなもんですし

 

複数冊出せば著者としての信頼性が上がるよ!

などという事も言われますが

小説って、読者さんとの相性次第ですからねえ。

 

いっぱい本を出してるから、この作家がスキ!

この作家は1冊しか出してないから読まん!

なんて人は

あんまりいないように思うのですが……。

 

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「さすが100冊も出している著者の本は、背負い心地が一味違いますな~」なんてねえ。

 

 2019年の5月に1冊目の長編

「翼のキッチン」を出し

2020年9月(今から3か月前)に2冊目の長編

「台風スウェル」を出してみて思ったのですが

 

少なくとも私の場合には

1冊が2冊になったところで

特に売り上げにプラスとなるような変化は

全くありませんでした。(T_T)

 

まあ

作品を世に出せた!という事で

その点では充分HAPPYなんですけどね。

(^^;)

 

ただ、本の売れ行きという点だけで見ると

 

1冊から2冊と、選択肢の増えた事が却って裏目に出てしまったのか

10月などは

新刊が売れないばかりか、それまでコンスタントに読まれ続けていた1作目までが、パッタリと読まれなくなってしまい

 

「一体どうしたんだ!?」( ;∀;)

不安になってしまうほどでした。

 

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今思えば、10月はブログのアクセスも超停滞期でしたので、その辺の影響があったのかもしれません……。

 

実は
選択肢が多いことは、必ずしも売り上げに直結するわけではないそうで

それを示す有名な法則に

 

コロンビア大学ビジネススクールで行われた実験から得られた

ジャムの法則

というものがあります。

 

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それはどういうものかと言いますと

 

ジャムの試食コーナーに

24種類のジャムを用意した場合と

6種類のジャムを用意した場合

 

果たしてどっちの方がよく売れるのか?

という実験をしてみた所

 

なんと

 

6種類しか並べていなかった方は

試食に来た30%がジャムを購入してくれたのに対し

 

24種類並べた方は

試食に来た3%しか購入してくれなかったというのです。

 

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人間って、あまりにも選択肢が多いと迷いが生じやすくなり、決定をしづらくなるんだそうです。

 

選ぶのが面倒くさくって

却ってストレスになっちゃうんですね。

 

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「アンタまだ2冊しか出してないのにソレのせいにする!?」「だってー!」

 

ちなみに

この実験を行ったシーナ・アイエンガー教授は

選択肢は7つくらい(それに±2した5~9の範囲)くらいがちょうど良いと言っているそうです。

 

まあ

それはともかく……

 

1作目が爆発的に売れたというのなら話は別ですが

ほとんど売れていないような場合は

2冊目をすぐに出しても出さなくても

大した違いは無いと結論付けていいと思います。

 

(もしかしたらジャンルによって違いがあるかもしれませんが、少なくとも長編小説ではそうだと思います)

 

ただしkindle作家の場合 ──

 

新作が思ったほど売れなくても

「あの作品は駄目だったんだ……」なんて

落ち込む必要は

ナッシングです!

 

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キラーン!

 

紙本の場合とは違い

電子書籍何年でもずーっとストアに置いてもらえるのですから

 

ブログなどで地道に宣伝を続けていれば

そのうち

ジワジワ~っと売れだす可能性は

大アリ!

(だと思います)

 

ですから

 何冊も出しているけど、あんまり売れないな……

という方は

 

とりあえずラインナップの内1冊だけでも、継続して売れるようになれば

それを端緒として読者さんが他の本を手に取ってくれるようになるかもしれませんので

 

一番の自信作をブログなどで

プッシュし続けてみてはどうでしょうか?

 

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1押しの自信作が先頭車両になって他の作品を引っ張ってくれるようになればgood!

 

ところで


最近は情報発信の場として

ブログよりもnoteに比重を置かれている作家さんが多い印象ですが

 

私はやはり

noteよりはブログの方が

小説家の拠点としては向いてるんじゃないかあ……?

と思っています。

 

と言いますのも

 

noteって

過去記事一覧みたいなものが無いから

過去記事が辿りづらくないですか?

 

せっかく作家さんに興味を持って、その人をもっと良く知りたいと思っても

過去記事が読みづらいとなると

途中で「もういいや」って気分になってしまうのが大変に惜しい感じです。

 

それにnoteの場合

あるテーマについて読んでいると

下の方に同じようなテーマを書いている他の人の記事が「こちらもおすすめ」って出てくるから

 

読者がそっちに流れてしまう、って事もありますよね。

 

そんなこともあるので

 

noteは、すでにある程度ファンが付いている人

ゆくゆくそこで何か(エッセイとか記事とか)を売る心づもりある人にとってこそ、向いた場所と言う気がします。

 

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まずはブログを拠点とするのがおススメ。


 

kindle作家の良い所って

出版社や編集者に認めてもらおうと頑張らなくても

自分のペースで何冊でも、好きなように作品を世に出すことが出来る点だと思います。

(小説の最終目標は、読者に届き、読者に認められる事!)

 

出した本はストアにずーっと置いておいてもらえるから

たとえ出版後1年や2年売れなかったとしても

早急に「駄目だった」なんて決めつける必要もないんです。

 

地道に宣伝し続けていれば

いずれ

陽の目を見る日が来るかもしれない

 

そんな所にも

なんだかがありませんか?

 

インスピレーションを受けたり

心の奥にある何かに突き動かされたりして出来上がった物を

「そのままの形」で出版できる環境があるというのは

創作者にとって幸せな事だと思います。

(それこそが芸術の自然な形ですよね)

 

とはいえ

 

売れない〜、読まれない〜

などという所でへこんでしまうのも付き物なのではありますが……。

 

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「うぅぅぅ……」

 

早急に結果を出そうと焦ったりせず

他人と比べてヤキモキしたりもしないで

 

創作も出版も宣伝も

マイペースで気長に

 

「いかに自分が幸せな状態でいられるか」

という所と折り合わせながら

無理なくやって行ければな~と思います。

 

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関連記事のご案内

 

 

kindle出版をする際に気を付けた方が良い事をまとめてみました。

todawara.hatenablog.com

 

 小説が売れないのは普通の事。売れなくても落ち込む必要ナッシング!!

todawara.hatenablog.com

 

 小説の宣伝にはブログがベストですが、ブログにも注意点があります。

todawara.hatenablog.com

 

 小説をkindle出版してから気が付いた事。

todawara.hatenablog.com

 

 

 

こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。

 

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台風スウェル

台風スウェル

 

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