今日は
ボーカリストにして
ソロミュージシャンとしても活躍しておられる
山田稔明さんについて
語らせていただきます。
杉真理さんの大ファンである私は
GOMES THE HITMAN
というバンド名だけは
杉さん関連として知っていたのですが
いかんせん
2000年代の初頭から10年以上もの間
育児やPTAや町内会行事などに忙殺されていて
読書や音楽鑑賞などの個人的な楽しみからは
とんと遠ざかってしまっていたため
山田さんやGOMES の曲を聴くようになったのは
子供がようやく手を離れた
2016年からでした。
その年の2月
杉さんの盟友でもある
村田和人さんが突如としてお亡くなりになり
大ショックに打ちのめされた私は
村田さんのCDを買い求めるため
渋谷のタワーレコードに向かいました。
そこで村田さんのCDと一緒に手に入れたのが
「猫と音楽の休日」
という
杉真理さんや、色んなミュージシャンの方たちが
猫について歌ったアルバムだったのです。
その1曲目に収録されている山田稔明さんの
「猫町オーケストラ」
という曲が
すごく良くって!
私のハートのど真ん中が
バヒューン!と撃ちぬかれてしまったのでした。
この歌は
「猫の、猫による、猫のための歌」
と言う感じで
人間が猫について歌っているのではなく
山田さんが猫になり
猫の立場から猫の世界を歌っているんですけど
自由で不安定で楽しくも厳しい日々を送っている
野良猫ちゃんたちの姿が目に浮かんでくるような歌なんです。
山田さんの曲と歌声は
完全に私のツボにはまりました。
それから
続いて手に入れた山田さんのCDは
「GREEN(緑の時代)」
緑のTシャツを着た山田さんに担がれて
肩越しに
「むふっ」
とした表情を見せている愛猫ポチちゃんの写真。
裏に小さく描かれている可愛いらしいニャンコさんのイラスト。
そして
アルバム最後に収録されている
「猫のいる暮らし」
というキュートな曲。
この人、どんだけ猫好きなんだ!?
私のニャンコセンサーが激しく反応しました。
同じ猫好きとして
山田さんの並々ならぬ「ニャンコ愛」を感じ取りました。
声が好き、曲も好きに加え
共通する「猫が好き」
それ以来
私は、山田さんの音楽を好んで聴くようになったのです。
山田さんの歌は
高原を吹き渡る風の様に爽やかで
雨上がりの木漏れ日のように繊細で
ちょっぴり感じられる切なさが
すっごくいい!
歌詞の中にそこはかとなく
文学的な香りが漂っている所も大好きです。
この
「新しい青の時代」
というアルバムに収録されている
「あさってくらいの未来」
という歌 ───
この歌を聴くたびに
どういうわけだか私は
ひろびろとした大海原の上を飛んでいく
オモチャみたいに小さなセスナ機の姿を想像して
胸がジーンとしてしまうんです。
こちら側の想像力を刺激してくる
名曲中の名曲だと思います。
山田さんは
エッセイや小説もお書きになっているのですが
中でも
小説「猫と五つ目の季節」は
かつて猫を飼ったことのある人
飼い猫を看取ったことのある、全ての人とって
非常に強く共感するような内容なんじゃないかと思います。
猫も犬も
「ペット」
と呼ばれてはいるけれど
彼らの存在は「ペット」と呼ぶには、あまりに大きすぎる。
むしろ
家族とか伴侶に限りなく近い存在ですよね……。
人間よりもずっと早く年を取り
寿命が来てしまう彼らの一生を
いかに幸せに全うさせてあげるか。
人間側には
相当な心構えと覚悟が必要ですよね……。
以前飼っていた愛猫たちの闘病時代を思い出したり
今飼っている猫への愛を重ね合わせたりして
この小説を読みながら
私は、何度も泣いてしまいました……。
- アーティスト: GOMES THE HITMAN
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- 発売日: 2018/07/25
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GOMES THE HITMANのバンドとしての活動も
2018年にニューアルバム
「SONG LIMBO」が出てから
入手困難になっていた以前のCDが
3枚組セットで発売される事になったりと
山田さん関係は近頃活発です。
わぁーい
ダウンロード購入して聴いていた
「饒舌スタッカート」(名曲)が
CDで聴ける~!!
ファンとしては何とも嬉しい限りです。
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