TODAWARABLOG

戸田蕨です。小説書いてます。よろしくお願いします。

「あんしんフィルター」というフィルタリングアプリには、やや問題があるのではないかと思った件。

先日友人とお茶をした時に出た話題なのですが

 そこのお子さんが高校入学を機にスマートフォンを買ってもらい

大喜びをしたのもつかの間

 

 いざネットで何かをしようとすると

 

ことごとく

「あんしんフィルター」というアプリにブロックされ結局、何ひとつ役に立たず

非常にガッカリしているそうです。

 

 

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「少年よ、選ばれし勇者よ。お前に魔法の剣を授けよう」「やったぁ」

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「悪いモンスターめ、この剣でぶった斬ってやるぞ!」

 

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この剣は「あんしんフィルター」によって使えません。

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「この役立たず~~~!!!!」

 

その子が掛けられている利用制限(フィルタリング)のランクは

「高校生プラス」といって

制限の中では一番緩いものだそうですが

 

YouTubeは見れない

ポケモンのサイトも見れない

Wikipediaも見れないし

市役所や県庁のサイトも見れない

 

そしてなんと

 

このアプリの導入を推奨している

当の携帯会社のサイトすら

 

見ることが出来ないんだそうです。

 

「まじで何の役にも

たたねえ!」

 

と言うことで

彼のスマホはほとんど使われる事無く

部屋の片隅に放り投げてあるらしいのですが

 

一番緩い制限でそこまでガチガチに制限されるなんて

本当なのかな?

 

そう思った私は

携帯会社のサイトでフィルタリングサービスの概要を確認してみました。

 

ここでは一例として

auのサービスをあげてみますが

 

「あんしんフィルター」によるフィルタリングサービス

というのは

 

「有害情報から子供を守るフィルタリング機能」

を基本として

 

親のスマートフォンから

「使いすぎを防ぐ利用時間の設定」

「子供のスマホ利用状況の確認」

「子供の居場所がわかるエリア検索」

などが出来るようになっているようです。

 

 

そして子供側の制限内容はというと

 

まずは

 

LINE  Twitter  Instagram  Facebook  Youtube  Snow

といった

SNSがブロックされているのですが

 

機種がAndroidの場合

 

「中学生制限」

Snowのみが

「親の許可によって使用可能」

 

「高校生制限」および

「高校生プラス」

Youtube

Snowのみが 

「親の許可によって使用可能」

 

 

機種がiOSの場合

 

学齢設定に関わらず

AppStoreで「17+」(17歳以上の利用が適切)とされているアプリ

一律で規制され、個別の利用許可はできず

SNS

Twitter Youtubeは使えないことになっています。

(それ以外のSNS親の許可によって使用可能)

 

(※こちらは2021年2月時点の情報です)

 

また

サイトの利用

の方はどうかというと

 

違法、不法、アダルト、掲示板、オカルト、などなど

色々な制限があるのですが

 

ゲーム・占い・電子書籍・動画配信・芸能情報

ショッピング・オークション

webメール 

 

こちらは

中学生制限高校生制限高校生+なら

親に個別にアクセスを許可してもらえば

アクセスをすることは可能

 

グラビア・オカルト・懸賞

 は

高校生制限高校生+

 

SNS掲示

 は

高校生+なら

 

親に許可してもらえば

アクセスをすることは可能

になっています。

(※2021年2月現在)

 

───ということで

 

どうやら親次第では

柔軟な使用も可能なようなのですが……

 

ここで思い出したのが

 

ポケモンや市や県や携帯会社のサイトまで見ることができない」

という証言……。

 

違法でも何でもない

ごくごく普通のサイトまでブロックされてしまう

というのは

一体どういう事なんでしょうね?

 

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「あんしんフィルター」というアプリの評判を見てみますと

 

そこには

ティーンエイジャー達の怨嗟の声が溢れかえっていました。

 

評価五段階中の

☆一つ!!

 

そこに書かれているコメントを読んでみると

どうやら

 

無害なページや画像までブロックされているというのは本当みたいです。

 

うーーーーーむ。

 

ブロックを判断する基準が無茶苦茶と言うか何というか……。

(多分、アプリを入れたままの初期設定の段階では、有害無害を問わず、ほとんどのサイトに制限が掛けられているものと思われます)

 

もしかして───ですが

 

このアプリの製作者や携帯会社は

とりあえず何もかも

ぜーんぶブロックしておけば安心だと思ってませんか?

 

有害サイトのブロックを取りこぼして文句を言われるよりは

無害なサイトだろうが何だろうが

広くブロックしておく分には

親側からは文句は出ないからいいや。

 

───そんな風に考えてるんじゃないですかね。

(最初はほとんどのサイトに制限を掛けて置くけれども、親の判断で解除できるものもあるから、それは一つ一つ親子で話し合って決めてね、というスタンス)

 

スマホを契約しているのは親ですから

親から文句が出なければいいと思っているのかもしれないけれど

 

青少年達は

ほんの数年先には

直接契約をする

顧客なるんですよ?

 

近い将来お客様になる人たちに

 

恨まれ憎まれて

嫌~な企業イメージを持たれてしまっても良いんですかね?

 

 

───くだんの友人のお子さんの場合

 

彼のスマホのフィルタリングは

お父さんのスマホで管理されているらしいのですが

 

ただでさえ親との会話が少なくなりがちな思春期の少年少女が

お父さんやお母さんに向かっていちいち

「このサイトにアクセスして良い?」

なんて

 

相談しなきゃならないというのは

 ちょっと現実的じゃないような気がします。

(危険チックなサイトなら制限されるのは当然ですが、普通の無害なサイトに関してはねぇ~……)

 

そして親の側にとっても

 

子供がアクセスの許可を願ってきたサイトを

いちいち一つ一つチェックして

制限解除しなきゃならないというのでは

 

ちょっと

煩雑すぎやしませんか?

(親側としては、その辺の判断をアプリがやってくれるものだ、と期待したからこそのアプリ導入なんですよね?)

 

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「パパ、人参の画像と猫ブログと学校のホームページ見ても良いですか?」なんて、思春期の子供がいちいち親に相談しなきゃならないって、どうなんでしょうね。



このフィルタリングアプリに関しては

あまりにも制限を掛ける範囲が広範にわたり過ぎていて

 

「がんじがらめに縛り付けてスマートフォンを無用の長物にしてしまう

「アプリを外して無制限に使わせる」

 

白か黒か、百かゼロか

 

結局は極端な二択に迫られてしまう所に

問題が大アリだと思いました。

 

(結局の所、有害無害を問わずほとんどのサイトに制限を掛け、個々の判断を親に丸投げしている、ってことなんですよね)

 

 

ネットの世界には危険がウジャウジャしているから

なるべく子供に近寄らせたくない

 

という親心は

当然の事だとは思いますが

 

だからと言って

成人するまで無菌状態にしておいたら

後々

手痛い大失敗をやらかしちゃうんじゃないでしょうか。

 

 

今回「あんしんフィルター」で検索したところ

 

それをいかに解除しようかと

青少年たちがあれこれと知恵を絞り合い

対策を立て合っている様子がうかがい知れて

 

逞しさと頼もしさを感じました。

 

壁があったらそれを乗り越えようとする!

 

その不屈の精神こそ素晴らしい!

 

 

 

 

 

 

 

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 こちらは私の本です。よろしくお願いします。

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台風スウェル

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