みなさんは外を歩いていて
ガムを踏んづける事
って多いですか?
私は少し都会に出て行くと
かなりの頻度でガムを踏んづけてしまいます。
ちょっとボンヤリしているせいか
上空から鳥のフンを浴びせかけられてしまう事がほかの人より多く
それを用心して上を警戒しながら歩いていると
今度はガムを踏んづけてしまい
靴底がネチャネチャになっている
という有様です。
以前、鳥にフンを浴びせかけられることについて記事を書いた時に
ネット上を調べてみたら
「鳥にフンを付けられると幸運が来る」
という言い伝えがあったので
ガムを踏んでしまう事についても
同じような
縁起の良い言い伝えがあるに違いない!!
そもそも
ガムのあの粘着力をもってすれば
幸運を
ベッタンベッタン
強力に引き付けるパワー
みたいな言われ方を
絶対に
されているはずだ!!
そんな風に
意気込んで調べてみたのですが
まことに残念ながら
ガムを踏むことに関しては
その手の言い伝えは
ほとんど
見当たりませんでした……。
ただ、一つだけ
質問箱みたいなところで
ガムを踏んだ人に対して
「ガムを踏むと、ポイ捨てした人の運気を吸い寄せるらしいですよ」
と答えていた方がいらっしゃいました。
ポイ捨てした人の幸運が
踏んづけた人に移行するんだとしたら
マナー違反の人には
「懲らしめ」みたいな面もあるし
踏んづけてしまった人は
「運気が上がってラッキー」になれるし
これって
なかなか良いですよね。(^^)
出先でガムを踏んづけてしまった場合
なんとか靴底からこそげ落とそうと
地面や石にこすりつけてみても
なかなか落ちなくて嫌になりますよね。
これは
踏んでしまったら、なるべくすぐに
レシートの表面(お買いもの情報が印字されている方)を踏みつけ
3回ほど靴裏に体重をかけ
レシートを剥がすと
ペロッと取れるらしいですよ。
いつどこでガムを踏むかわからないから
レシートは全部捨ててしまわないで
常に何枚か持ち歩いていた方が良いですね!
また
それ以外にも
ビニールに入ったままのポケットティッシュを
ミシン目が入っている方を下に置いて
それを強く踏みつけ
10メートルくらい歩くと
ガムが取れるらしいですよ。
その他にも
氷で冷やして固めて取る
とか
油で溶かして取る
という方法があるようです。
ずーっと昔
私がまだ4歳か5歳くらいの時
根性のひん曲がったガキンチョに
髪の毛にガムを引っ付けられた事がありました。
うちの母はガムの取り方を知らなかったので
私はガムのついた部分の髪の毛を切られてしまったのですが(涙)
サラダ油でも
オリーブオイルでも
ハンドクリームでも
油分のあるものだったら
ガムを溶かすことができるそうです。
その他にもWikipediaには
頭髪用のリンス(コンディショナー)や
ムースも良い
と書いてありました。
リンスで取れるはずだったのに
髪の毛を切る羽目になったなんて……(T_T)
ポイ捨てガムって
靴底にへばりつくのも嫌だけれども
路上や駅のホームなどにくっ付いて
黒い斑点になったまま同化しまうのも
そこを管理する人にとっては
大迷惑ですよね。
路上に吐き捨てられ斑点化したガムって
放置しておくと
6年間も
消滅しないらしいですよ。
それを除去するには
ガム取り棒とかヘラを使うのが一般的かと思いますが
なんと今は
ガム取り専用の機械
なんてものもあるんですよ。
かつてガムバスターズという会社が使っていたものは
掃除機みたいな感じの機材で
ホースの先から水蒸気と洗剤を噴射して
ガムを溶かして除去していました。
その他にも
路上に貼り付いたガムを数秒で
粉末にして取り除くという
「ガムワンド」というイギリス生まれの
スタンド型掃除機みたいな機械があります。
除去する範囲が広い場合などには
こういった機械を使うのも手かもしれませんね。
価格の方は……
まあ、それなりにしますけれど……。
ガムの主成分
あの噛んで残る部分はガムベースと言い
中南米や東南アジアなどに生えている
サポティラの木などの樹脂を煮詰めて作った
天然チクルが主原料になっています。
そのほかに
酢酸ビニル樹脂やポリイソプチレンエステルガム、炭酸カルシウムなどが使われています。
(ケミカルなイメージに不安になってしまうかもしれませんが、
これらは食べても大丈夫なものです)
その上に
味と風味づけのために
甘味料や香料などが加えられています。
水分が少なく劣化する事がほとんどないため
一部(特保とか)のガムを除いて
賞味期限が無い!
というのが一般的です。
しかし
私、思うんですけれど
そもそもガムって
食べ物なんですかね?
味だけ吸いとって本体は捨てちゃうんだから
「食べてる」
わけじゃ無いですよね。
食べ物というよりは
お吸い物なのでは……。?
とはいえ
ガムって
飲み込んでしまっても
別に害はないらしいですよ。
ガムベースは体内で消化吸収されないので
そのまま排出されるんだそうです。
ちなみに
BuzzFeedさんというサイトで実施している
「教えてください:ガムを飲み込んでいますか?」
というアンケートを見てみたら
今の時点で30%以上の人が
「ほとんど毎回ガムを飲み込む。」
と答えていました!!
逆に
「ガムを飲み込んだことは過去一度も無い。」
と答えた人は
13%しかいませんでした!
結構、みなさん
ガムを飲み込んでるんですねえ……。
噛み終わったのを包む紙が見つからなかったり
捨てる場所が見当たらなかったりすると
もう、面倒だから
飲んじゃえ!
って思う気持ちはわかります。
それにしても
30%以上もの人が
「ほとんど毎回飲み込んでる」というのは……。
正直
ちょっと予想外の高さでした。
チューインガムの起源は
西暦300年ごろ
メキシコ南部ユカタン半島の
マヤ文明の時代にまで遡るそうです。
ここに住む人たちには当時から
サポティラの木の樹液を煮込んで固めたもの(天然チクル)を噛む習慣がありました。
この習慣はメキシコ・インディオにも引き継がれ
16世紀にスペインに征服された後は
スペイン系移民の間にも広がっていきました。
かつてメキシコ独立戦争で活躍し、政争の果てにアメリカに亡命していた
メキシコのサンタ・アナ将軍(メキシコ大統領にもなった人)が
政権奪取の軍資金稼ぎのために天然チクルの貿易を始めました。
将軍は、協力者であるアメリカ人発明家
トーマス・アダムスと共に
これをタイヤの材料にしようとしたのですが
これは失敗してしまいます。
トーマス・アダムスは天然チクルを
「使えねー!こんなもん捨てちまえ」
一度はそんな風に思ったのでしたが
ここでふと
メキシコ人たちがこれを噛んでいた事を思い出したのでした。
そういえばサンタ・アナ将軍も
よくこれを噛んでいる……。
そればかりか将軍は
これを飴玉大に切って、売ってもいたのです。
そこでトーマス・アダムスは
天然チクルに甘味料を加えて売り出したところ
これが
爆発的な人気商品となったのでした。
この時
「チューイング・ゴム」
(ゴムを噛む)
と名付けられたのが
チューインガムの始まりです。
ガムが日本に入って来たのは
1916年(大正5年)のこと。
1928年(昭和3年)ごろまでには
日本国内でも
ガムを製造販売する会社がちらほら現れていたのですが
当時の日本人には
人前で口をもごもごと口を動かすことに抵抗があったようで
あまり受け入れられませんでした。
また、当時の日本では
天然チクルが入手しづらかったため
酢酸ビニル樹脂がガムベースの主原料として使われていて
噛み心地や味の持続面からいっても
イマイチだったようです。
(酢酸ビニル樹脂は伸びやすい性質なので、風船ガムには必要なんですけどね)
ガムが本格的に日本人に受け入れられるようになったのは
第二次世界大戦後になります。
進駐軍によってチョコレートと共にバラまかれ
子供達を中心に愛好家が急増したらしいです。
1950年代前半に貿易自由化によって天然チクルが入手可能になり
こうして
国産の美味しいガムが
たくさん作られるようになったのでした。
さて
ポイ捨てされると厄介至極のガムですが
ガムの効用には
眠気覚ましとか脳の活性化とか
素晴らしいものがたくさんあります。
なかでも
砂糖を使っていないガムを噛むことによる
ガムダイエット
なんていうものもあるそうですよ。
間食したくなった時に
お菓子のかわりにガムを噛んで気分を紛らわせると
噛むことによって満福中枢が刺激され
そればかりか
顔の筋肉が鍛えられ
小顔にもなれちゃうんだそうですよ!
また
キシリトール入りのガムを噛むことにより
虫歯を予防する事も出来てしまうのですが
その時の噛み方には
ちょっと注意がいるらしいです。
ガムに甘みが残ったままの状態では逆に歯に悪いそうで
味がしなくなっても
10分以上は噛み続けた方が良いらしいですよ。
ダイエットにも効果があり
虫歯を予防したり集中力を高めたり
脳を活性化させたりと
いい所がいっぱいのガムですが
噛み終わった後にポイ捨てなんかをすると
それを誰かが踏んづけてしまい
運気が吸い取られてしまうかも知れないので
噛み終わった後のガムは
きちんと
紙に包んで
ゴミ箱に捨てましょうね。
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こちらは私の本になります。よろしくお願いいたします。