昨今
日本の「スーパー戦隊シリーズ」が、アメリカで「パワーレンジャー」として焼き直され
海外特撮ファンの人気を集めているようですが
ヒーローもの
中でも
特撮ヒーローのドラマや映画って
な~んとなく
日本やアメリカでばっかり
好んで作られてる
────ってイメージがありませんか?
特撮ヒーローって、ヨーロッパでは受けてるのかな?
不意にそんな事が
無性に気になってしまったので
今回はその辺のことを
ちょこっと調べて見ることにしました。
まずはイギリスから。
イギリスの特撮といえば
「サンダーバード」(1965-1966テレビ放映)という超有名ドコロがありましたね!
そうだ、そうだ、そうだった!
「サンダーバード」の生みの親
ジェリー・アンダーソン氏(1929-2012)は
奥さんだった(後に離婚)シルヴィアさん(1927-2016)と共に
特撮人形劇
スーパーマリオネーションで
数多くの作品を生み出したことでよく知られています。
(控えめに言って巨匠!)
下のYouTube動画は
1970年放映のアンダーソン作品
「謎の円盤UFO」(日本語版)のオープニング。
コスチュームやメカのデザインが
POPでオシャレですね~!
一瞬チラッと出て来る
上半身スケスケの服は、なんか微妙ですけど……(^^;)
お次はフランスです。
おフランスの特撮事情を探っていましたところ
ここからは
「銃士戦隊フランスファイブ」(France Five )
というのが掘り出されてきました。
こちら
日本で1980年代に作られた
「愛國戰隊大日本」
という同人作品(アマチュア時代の赤井孝美さんと庵野秀明さんが作ったもの)に影響を受け
フランスで制作された自主制作映画だそうです。
フランスファイブの戦士たちは
それぞれがグルメだったりオシャレだったりと
いかにもフランス人的な特徴を持った面々なのですが
彼らは、地球を征服しようと企む
悪の宇宙帝国・レクソス帝国と日夜戦っています。
この世界では
地球はエッフェル塔から放出されるパワーによって護られているため
敵はあの手この手でなんとかしてエッフェル塔を破壊しようとしてきます。
フランスで作られている作品なのに
いかにもスーパー戦隊的な日本語の主題歌が付いているんですが
これは
串田アキラさんが作詞・作曲&歌唱をしているんだそうですよ!
お次は
イタリアを見てまいりましょう~。
「イタリア 特撮」で検索して見た所
イタリア版
「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」
という情報にヒットいたしました。
これは何かというと
テレビ東京系列で放送されていた
女児向け美少女戦士特撮ドラマ
「アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!」を
イタリア人キャスト&スタッフでローカライズしたものが
2018年10月中旬から
「IDOL×WARRIOR MIRACLE TUNES!」
として、放映されていたようです。
それ以外にもイタリアでは
2015年
日本のロボットアニメ「鋼鉄ジーグ」(1975-76年放送)にインスパイアされ
「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」
というSFアクション映画が作られています。
本編内では日本の「鋼鉄ジーグ」の映像が引用されたりしているそうで
なかなかジ~ンとくる良い映画みたいですよ。
(こちら、映画の予告編)
さて、ここまで
イギリス、フランス、イタリアでの
特撮愛を確認してきたわけですが
最後に
ドイツではどうなのか!?
と言いますと
ドイツには
「ママは世直しヒーロー」
(原題「Freaks - Du bist eine von uns」)
っていう
ドラマ映画があることが判明いたしました。
超能力パワーを持った気弱なお母さん(美人)が悪と戦う!
────という内容のお話みたいですが
上の紹介映像を見ると
邦題から受ける
カラッと陽気なコミカルイメージとは、ちと違って
結構
ビターテイストな感じがしますね。(^^;)
とはいえ
主人公が超能力パワーで悪漢を吹っ飛ばすあたり
昔大好きだったテレビドラマ
「バイオニック・ジェミー」(地上最強の美女!)
を思い出して
ちょっとワクワクしちゃいました。(*^^*)
日本にいると
ヨーロッパの特撮ヒーロー(ヒロイン)事情って、あんまり情報が入ってきませんから
「欧州人には特撮はあんまり受けないのかな……?」
なんて、勝手に思い込んでいたんですけど
どうやら
そんな事も無いみたいですね。
スーパーヒーローに
悪いヤツを
やっつけてもらいたい!
スーパーパワーを得て
この手で悪いヤツに
天誅を下してやりたい!
こういう願いってきっと
万国共通のものなんでしょうねぇ~。
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