文学のこと
今回はロシアの文豪 レフ・トルストイ(1828-1910)の著書 「人生論」(1889年刊)のご紹介をいたします。 ロシアの文豪トルストイ!と聞くと 条件反射的に 「取っ付きにくそう!!」 なんて思われてしまう向きもあるかもしれませんが 親しみやすく、面白い作品…
今回は、アメリカの作家 スコット・フィッツジェラルド(1896-1940)の代表作 「華麗なるギャツビー」(野崎孝訳) のご紹介をいたします。 -------- あらすじ ニューヨークの海岸沿いに大豪邸を構え 週末ごとにド派手なパーティーを開いて 大勢の有名人…
「令和」という元号の出典となった事もあり 最近、とみに注目を浴びている 「万葉集」 万葉集に描かれた美しき日本の姿 というような本も 次々に出版されていますが 数多くの歌が収録されている中には 一体なぜ どのような意図があって このような歌を選んだ…
今回は、文学博士三浦佑之先生監修 「童話ってホントは残酷」という本のご紹介をいたします。 グリム童話などを始めとして 「童話って本当はこんなに怖い話だったんだよ~」 というような事を紹介した本や漫画は 現在、いろんな出版社からわんさか出版されて…
せわしない日々を送りながら 心が 「ふっ」 と、安らぎを求めるとき。 そんな時には 島崎藤村の詩をおすすめします。 まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり 「初恋」 「破戒」「夜明け前」などを書いた小説家…
今回は18世紀フランス文学の名作 アベ・プレヴォー(1697-1763)の 「マノン・レスコー」をご紹介いたします。 僧院から何度も脱走したり 軍に入隊したり 外国に逃亡したりと いささか血の気の多すぎるカソリックのお坊様 アントワーヌ・フランソワ・プレヴォ…
先日、クリムト展に行ってきました。 話題の展覧会とあって 平日だというのにも関わらずチケットを買うのに10分超の行列。 さらに入場するまでに30分も並びました。 アールヌーボーとかユーゲントシュティールといった19世紀末から20世紀初頭にかけての美術…
今回は、アメリカの女性作家 ジーン・ウェブスター(1876-1916)の名作小説 「あしながおじさん」(1912年刊)をご紹介いたします。 生後間もなく両親に捨てられ 孤児院で育った17歳の女の子ジュディは 孤児院の評議員をしている一人の紳士に見いだされ 孤児院を…
今回は 明治時代後期から昭和の初期にかけて活躍し 幽玄華麗かつ いささか狂気な作風で今なお非常に人気の高い作家 泉鏡花(1873-1939) について語らせていただきます。 私が鏡花作品を読み始めたきっかけは 敬愛する吉川英治先生が 「忘れ残りの記」という自…
今回はパイロット小説家 内田幹樹さんのご紹介をいたします。 内田さんはANAでボーイング747-400の機長をされていたのですが 教官として下地島に赴任していた時に長編航空サスペンス小説 「パイロット・イン・コマンド」を書き上げ 1997年、作家デビュー…
今回は、私の好きな作家 尾崎紅葉について語らせていただきます。 尾崎紅葉と言えば かの有名な明治時代の大ベストセラー小説 「金色夜叉」の作者であり 文豪・泉鏡花が終生崇拝し続けていた お師匠様でもある人です。 幸田露伴と並んで 「紅露時代」と呼ば…
今回は拙書 「翼のキッチン」のプロモーションを やっちゃいます! ここは東海地方にある 比較的新しい空港 静川オレンジ空港 物語の舞台は その保安区域内にある 機内食製造(ケータリング)会社 シーガルフードサービス㈱ である。 搭載部員 「聞いてよ~、…
小説家志望の人々が 新人賞に応募したりするときに 一次選考を いかにして通過するか!? ─── なんて話になると よく言われるのが 冒頭数枚のうちに 「死体を転がしとけ」 だの 「うわーっ!と思わせるエピソードを入れろ」 だの 「主人公の魅力を精一杯アピ…
小説などを書いている人の中には 「心の師匠」のような先輩作家を胸に抱いている人は、結構多いんじゃないかな と思いますが 私が師と仰ぐお方は 国民的大作家吉川英治です。 芥川龍之介、谷崎潤一郎、太宰治などの純文学作家や 松本清張、司馬遼太郎、江戸…
小説家を志している皆さん もしや、あなたは今 全身全霊を込めて書き上げた自信作が 文芸誌主催の新人賞で 一次選考にすら引っかからなかった~! とか 二次選考から先に進めなかった~! ───なんて事で ショックを受けていませんか……? 頭真っ白になっていま…